司法修習生も転職エージェント(人材紹介会社)を無料で使って就職活動ができる
司法試験合格後に就職活動をする弁護士希望の多くの方は、「就活大変だ」と感じていると思います。
応募先を探して、履歴書を準備して、メールで送ったりやりとりして、書類落ちにあって悲しみ、面接で緊張して、落ちればお祈りメールに落胆します。
いずれのプロセスもかなり疲れます。
2次、3次面接で落ちるとがっかりし、採用プロセスが進まず「手持ち」が少なくなれば焦ります。
応募先とメールでやりとりするのも大変です。
そんな司法修習生もリクルートエージェントなどの転職エージェント(人材紹介会社)に依頼すれば就活が楽になります。
就職先はインハウスがメインになりますが、法律事務所の有益な情報も得られると思います。
(2021年4月1日改定)
1 転職エージェントを司法修習生も無料で使えば楽に就活できる
転職エージェントに登録すれば、担当者と面談した後は、その担当者がすべて応募先企業とやりとりしてくれます。
面倒な日程調整は全てお任せです。
応募時の推薦や、面接後のフォロー(企業へのプッシュ)等もしてくれます。
それに、リクルートエージェントやdodaは、面接対策セミナーをやってくれたりします。
これは役に立ちますよ。
エージェントによっては、模擬面接をやってくれたりもします。
新卒相当の司法修習生は、こうしたサービスをぜひ活用すべきです。
就活対策をろくにしていない人が多いので、やっておくといいですよ。
「私は法律事務所に就職したいんだ!」という人も大手転職エージェントへの登録と、面接対策セミナー対策等はおすすめです。
無料で受けられますし、いい出来です。
2 司法修習生の就活用の履歴書フォーマットも転職エージェントに登録すればで手に入る
就活の第一歩でつまずくのが、履歴書の準備です。
何しろ作成が面倒くさい。
どうやって作ればいいのか?
転職エージェントがフォーマットを提供してくれるので、それを使えばいいのです。
3 司法修習生の就活におすすめの転職エージェント(人材紹介会社)
以下の会社をすすめます。
1位 MS-Japan
法務を含めた管理職転職に強みのある人材紹介会社です。
ややハイポジションに強みがある、と私が転職相談に行ったときには伺いました。
しかし、MS-Japanはどちらかといえば若手向け求人情報の方が多いと思います。
また、若手の支援も積極的です。
きれいな会社で転職初心者には相談しやすいのは大きなメリットです。
司法修習生が就活相談するにはよいエージェントです。
MS-Japanのポイント
- 法務等管理部門転職に強い
- 士業転職にも強み
- 特化型でありながら大手で安心のサポート
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MS-Japanの評判・感想 | 転職相談体験談
2位 弁護士ドットコムキャリア
より法務業界や法律事務所への就活を考えるなら、弁護士ドットコムキャリアを勧めます。
MS-Japanよりもこちらの方が法務就職の専門度が高いです。
法律事務所へのコネクションも強い。
ここは個人的に丁寧にキャリア相談できた経験があるため、修習生も相談に乗ってもらえるなら、将来のことを考えてるとよいと思います。
弁護士ドットコムキャリアの転職相談のポイント
- 弁護士・法務の転職専門、弁護士業界の知見を有している。
- 担当者が1人で企業や法律事務所と応募者の両方を担当する(分業制を取る大手とは違うやり方)ことから、応募した際の決定力が高い(とりわけ法務業界)。
- 弁護士の仕事・キャリアを理解してくれた相談ができる。
▼無料登録(公式サイト)はこちら
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弁護士ドットコムキャリアの評判 | 転職相談体験談 - 転職キャリアルール
3位 リクルートエージェント
リクルートエージェント
- 最大手の圧倒的求人数
- ゆとりのある候補者への対応
- システムの使い勝手
- 面接対策セミナー
司法修習生のような若者にはとりわけリクルートエージェントはおすすめです。
なぜなら、大手人材紹介会社のエージェントは、中小エージェントよりもやさしく、人当りがいいからです。
就業未経験の人が中小人材紹介会社のおじさん社長とかに面談に行くと「お前何しに来た?場違いだ」みたいな対応されますよ。
「そもそも面談に呼ぶなよ」と思うのですが、中小企業エージェントっていいかげんなので、よくわからず面談をセッティングするところもあります。
また、無料面接対策セミナーもとてもおすすめです。
本を買って面接対策するよりも、まずセミナーに行く方がわかりやすい。
リクルートエージェントのポイント
- 最大手の豊富な求人数(法務求人情報も当然多い)
- 安心の相談体制
- 求人検索や応募のしやすさ
▼関連記事(リクルートエージェント相談体験談)
リクルートエージェント転職相談の感想 | 鉄板の定番
4位 doda
dodaは業界第2位の大手人材紹介会社パーソルの転職支援サービスです。
お勧めする理由はほぼリクルートエージェントと同じ。
両社に登録すれば重複求人情報もあると思いますが、数多くの求人情報を得られます。
dodaのポイント
- 登録は当然無料
- リクルートエージェントと双璧の豊富な求人案件数
- 利用しやすいシステムやサポートの手厚さ
▼関連記事(doda転職相談体験談)
dodaでの転職相談の感想 | エージェントの評判
5位 JACリクルートメント
司法修習生にはやや裏技的な人材紹介会社です。
リクルートエージェント、dodaとあわせて3大エージェントと言われることがある大手です。
高額年収レンジに強みがあり、求人件数も多く、エージェントのプッシュ力による高い採用決定率が魅力です。
特に、ここのエージェントは、リクルートエージェントやdodaといった大手と違い、企業の営業と応募者対応を同じ人が兼任でやっていることもあり、企業に採用を強く働きかけてくれます。
ここは法務専門ではなく、担当エージェントが司法修習生が何かよくわからない可能性があるのですが、たくましいエージェントが優良企業に修習生をうまくぶちこんでくれる可能性があります。
そのため「裏技的」人材紹介会社として紹介します。
JACリクルートメントに登録して得られる特徴的な利益
- JACだけの独占案件や高額案件に挑戦できる可能性を得られる
- JACコンサルタントのゴリ押しでの内定が他大手より期待できる
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4 法律事務所就活で転職エージェントから貴重な情報を引き出す
どの法律事務所はよくて、どの法律事務所がヤバいか。
法律事務所とのパイプを持っている転職エージェントならば、そうした情報を持っています。それを活用するのです。
ブラック法律事務所は、人がすぐ辞めます。
そのため、ブラック事務所は、よく求人情報を出しています。
弁護士会の求人サイト「ひまわり求人求職ナビ」を数年見ていれば、「あ、この事務所また求人出してる」というのがわかります。
私は、そういう弁護士流動性の高いブラック事務所で勤務したことがあります。
その事務所勤務の同僚弁護士から後日聞いた話だと、転職エージェントからも「人がよく辞める事務所」としても有名だったとのこと。
法務専門のエージェントだと、ひまわり求人求職ナビはしょっちゅうチェックしてますし、たくさんの弁護士と話しているので、ブラック事務所の情報はけっこう持ってると思います。
5 転職エージェントは法務就職に必要な「コネ」を持っている
求人先とのコネは重要です。
「なんかコネって嫌だ」って思うかもしれませんが、知らない人と会うより知っている人からの紹介の人と会う方が心地よく、安心できる、というのはみんな同じです。企業の採用者もそうです。
多くの司法修習生は、「そんなコネ持ってないよ」と思うはずです。私もそんなつながりは全然ありませんでした。
弁護士会かどこかの司法修習生向けの就職説明会な何かで「法律事務所に就職するには紹介を受けた方がいい」というアドバイスを聞いたことがあります。
これは正しい。しかし、どう実践するのか。
弁護士の知り合いを作るのがよいのですが、そんな就活に役立つネットワークはすぐにできません。
そんな司法修習生でもすぐできるネットワークづくりが、転職エージェントに会う、ということです。
エージェントはすでに法務関係の求人をする組織とコネクションがあるのです。それを使わせてもらえばいいのです。無料で。
エージェントもそれでお金が入るからうれしいのです。
6 情報収集のために数多くのエージェントに会うべき
1社だけでなく、複数の転職エージェントに会うことを、時間にゆとりのある司法修習生には特に勧めます。
働きながらだと転職エージェントに会う時間が取れない人もたくさんいるのです。
転職エージェントに余裕で会えるのも暇な修習生の特権です。
たくさんのエージェントに会う理由は「情報収集」です。
次のような情報が手に入ります。
- どのような求人があるか
- 転職エージェントの人となり、相性
- 人材市場動向
- 将来のキャリアパス
本やネット、知り合いだけでなく、ぜひプロと会って話をしてみましょう。
比較してこそどこが良いのかがわかります。
転職エージェントとの話は、法律事務所志望の人にも役に立つと思いますよ。
タイトルのとおり、司法修習生が転職エージェントに会えば、就活を楽に効率よく無料ででき、上記のような有用な情報が手に入って、同期にちょっとした差をつけられるのです。近い将来に多くの人が転職を考えるようになるからです。
もっと多くの転職エージェントに会おう、と思う方は以下の一覧記事を参考になさってください。