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法務転職用職務経歴書テンプレートの徹底比較と評価

法務職務経歴書

転職エージェントが無料提供する弁護士・法務転職用職務経歴書テンプレートはどれがいいのかを検討してみた

弁護士・法務部員で転職を考えているが、職務経歴書を用意するのが面倒だ…!

 

そう思う人(自分もそうです)向けに無料で入手できる法務用職務経歴書サンプルの紹介とその評価です。

ゼロから作っていると時間がかかるだけでなく、内容もイマイチになる危険性があります。

そこでテンプレートを使いましょう。

(応募書類について)多少の手間はかかりますが、ワードなどで自作することをお勧めします。自作といってもゼロからデザインする必要はありません。よく作りこまれたテンプレートをベースに仕上げれば、それ程苦労せずに確実に見栄えの良い応募書類を作ることができます

(和多田保『ブランディング転職術 (「自分」というオンリーワンの商品を高く売ろう!)』(スダンダーズ・プレス、2019年6月)72ページ)

 

ではどの会社のテンプレートがよいのか。

各転職エージェントが無料提供しているものを比較してみました。

 

(2019年11月10日改訂)

 

 

1 結果発表

1位:MS-Japan(法務)

2位:リクルートエージェント

3位:マイナビキャリア


MS-Japanが法務らしい書き方になっていたことから、1位にしました。
全般的に大手の方が内容が良かったです。

 

どこか1社のものを使えば完璧、ということはありません。

どの会社のテンプレートも所詮はひな形です。万人が修正して使えるように抽象的に書いてあります。

 

各人の経験に基づく具体的な変更は必要です。

 

また、複数組み合わせてもよいので、ベースはMS-Japanにして、一部記述をリクルートエージェントとマイナビエージェントのものをコピペする、という使い方ができます。

 

 

2 各転職エージェントごとの法務職務経歴書の評価

① MS-Japan

法務に強みのある人材紹介会社の用意した職務経歴書テンプレート。

 

以下3者用ありますが、法務用が特によかったです。

  • 法務用
  • 弁護士用
  • ロースクール生

 

すっきりとしたデザインや記述のバランスもなかなかでした。

書き方の詳しい説明も付いてきますので、MS-Japanはレベルが高いです。

 

▶ 弁護士・公認会計士・税理士の求人・転職なら【MS-Japan】 

  

www.career-rule.com

 

 

② リクルートエージェント

パラリーガル、法務、国際法務等の経歴を積んだ人、を題材にしています。
そのため、これらの経歴のある人に使用できます。

デザインはスッキリしていて洗練された感じがします。

 

▶ リクルートエージェント 

 


③ doda

法務色々やってます感のある職務経歴書。

どんな人なのかイメージがつきにくい。

デザインはリクルートエージェントの方が好み。

網羅性はあるので、具体性を付ければよくなりそうです。

 

▶ doda

 

 


④ マイナビキャリア

自己PRを一番強調している。ややしつこい?

ところどころ厚く書かれている経験業務があるのはよいと思います。

 

▶ マイナビエージェント 

 

 

⑤ パソナキャリア

記述量が少なく、下書きとして使いにくい。記述内容も具体性に乏しい。

自己PR欄の自由演技の記述が多く、テンプレートとしてはややいけてない。

 

▶ パソナキャリア 


www.career-rule.com

 


⑥ マンパワー

過去の業務が項目分けされておらず、読みにくい。勧められない。

 

こんな感じ。

・民・商法関係(相談・解釈等)〈国内・海外〉
・国内訴訟等手続管理(知的財産を除く)
・独禁法(下請法を含む)関係(相談・解釈・官公庁対応)
・法務情報の社内PR・社内法務教育(法改正・新判例等)
・コンプライアンス浸透業務全般
・契約の審査(国内・海外)
・国内の示談・和解のとりまとめ
・弁護士照会・管理
・国際法務に関する一般法律相談
・M&A、防衛、新会社設立等法務業務
・安全環境部統括(専任)
・株式・総会関係(事務局)

 


⑦ エリートネットワーク

記載がショボいです。書式だけとりあえずあげている感じです。

 

 


3 職務経歴書の各項目についての比較

各職務経歴書テンプレートの記載内容をいくつかの項目に焦点を当てて比較してみましょう。

 

(1) 要約

冒頭に書く職務経歴要約です。

 

①MS-Japan(法務)が一番いいと考えています。

 

③リクルートエージェントはあっさりですね。

 

⑤マイナビエージェントは自己PRも入ってますし、抽象的な記載が長く、要約としてはイマイチかなと思ってます。

 

① MS-Japan(法務)

法律事務所でのパラリーガル業務を経て、現職にて○年間、企業内法務全般を経験して参りました。
具体的には、契約書作成・交渉・審査、M&Aに関わる法務デューデリジェンス、株主総会運営、子会社法務支援など、幅広い法務業務を経験しております。特に、海外法務、戦略法務全般に携わりました。現在はマネージャーとして、部下○名のマネジメントにも従事しております。
今後は経験を活かし、企業内法務として予防法務・戦略法務の力をつけ、より専門性を高めたいと考えています。

 


② MS-Japan(弁護士)

〇〇法科大学院修了後、司法試験に合格し、〇年間、〇〇法律事務所にて、企業法務を軸に業務経験を積んでまいりました。ジェネラルコーポレートを中心に、ファイナンス法務やM&Aに関するDDなどの経験がございます。
大手メーカーへの出向経験もあるため、インハウスとしての業務も理解しております。
今後は米国ロースクールに留学した経験等を活かし、国際法務の領域で企業内法務として予防法務・戦略法務の力をつけ、企業経営のお役に立てる存在になりたいと考えています。

 

 

③ リクルートエージェント

○ヶ月まで法律事務所でのパラリーガル業務を経て、現在は○年○ヶ月企業内法務として訴訟、M&A、株主総会など特に海外法務、知的財産分野における戦略法務全般に携わってまいりました。

 

 

④ doda

なし

 


⑤ マイナビエージェント

○○大学を卒業後、株式会社○○○○に入社し、約*年間法務を中心に経験を積んでまいりました。
月間契約書審査件数○○件とスピードを求められる社風の中で、営業職員に対しての配慮を常に欠かさず、実務経験を着実に積んで参りました。また、二社目の株式会社○○○○においては、法務課長に昇進し、マネジメントも経験。会社に欠かせないサポート役として貢献してまいりました。

 

(2) 契約

①MS-Japan(法務)は、自分の役割が書いてあってよいと思いました。

 

③リクルートエージェントは、製品を特定している具体性がよいと思います。

 

通数等は書く方が多いようです。

英文契約は経験があるなら書きたい経歴ですね。

 


① MS-Japan(法務)

・売買契約、秘密保持契約、業務委託契約・・・○○契約の作成・審査・交渉(月○○件)
※ドラフティング:レビュー=7:3 英文:和文=5:5
※契約課の中で、○○事業部に関する一切の契約業務を主担当として遂行しました。


② MS-Japan(弁護士)

・ 契約書のレビュー、ドラフティング 
年間○件(月○○件)
和文:英文=○:○
ドラフティング:レビュー=○:○ 
取引基本契約書、代理店契約書、投資契約書、業務委託契約書 等

 


③ リクルートエージェント

契約審査(製品は電子部品、部材):代理店契約、売買契約、保守メンテナンス契約、特許契約、土地賃貸借契約等
・定型を除き30~40通/月
・和文契約と英文契約の割合は60:40

 

 

④ doda

●契約業務 (約x年)
・ 売買契約、秘密保持契約、業務委託契約、個人情報保護関連契約等各種契約の作成・審査・交渉(年間約xxx件)
・ 英文契約書の作成・審査・交渉(年間約xxx件)

 


⑤ マイナビエージェント

・契約書作成検討交渉:社内の全ての契約書をチェック、年間300件(商品取引基本契約書、機密保持契約書、業務委託契約書、保守契約書、賃貸借契約書、派遣契約書)
・英文契約書(外資系企業との英文取引契約書審査)

■契約法務
・国内・海外取引先との各種契約書作成・審査・管理(和文・英文月平均40件)
※取引基本契約、個人情報取扱約款、業務委託契約、機密保持契約、開発委託契約、共同事業出資契約、オンデマンドサービス利用約款およびコンサルティング契約

  

(3) 会社法、株主総会系

⑤マイナビエージェントのものが群を抜いて厚みのある記述なので参考にできます。


① MS-Japan(法務)

・株主総会、取締役会の準備・運営
・海外子会社設立(中国・米国)、国内グループ子会社の再編
 ※法務課長の補佐役として、上記業務に携わりました。

 


② MS-Japan(弁護士)

株主総会、取締役会の議案や議事録の作成、人事労務その他規定の作成

 


③ リクルートエージェント

なし

 


④ doda

●株主総会準備 (約x年)
・(日程管理、招集通知作成、会場レイアウト作成、想定問答集作成など) 

 

 

⑤ マイナビエージェント

・株主総会想定問答集作成

■会社法務
・月次取締役会の法務支援および会議体の事務局
・株主総会の法務支援、想定問答集の作成および編集、当日対応
・定款および社内規定の改訂
・株式実務の法務支援(株式分割および単元株制度への移行)
・社外開示文書(招集通知、コーポレートガバナンス報告書、独立役員届出書および有価証券報告書)の法務支援および作成
・社外役員選任ポリシー(独立性の基準)の作成

 


(4) 紛争

どのエージェントのサンプルもあっさり記載しています。

③リクルートエージェントなら海外訴訟対応経験のアピールになります。

 

① MS-Japan(法務)

・企業もしくは消費者とのクレーム対応、調停、訴訟対応

 


② MS-Japan(弁護士)

訴訟法務 (5件、いずれも原告)
業務請負代金請求訴訟、売買代金支払請求訴訟等

 


③ リクルートエージェント

紛争案件対応:相手方との直接交渉も実施、カナダ子会社との電話協議も実施。

・海外訴訟(PL訴訟等)
・調停、仲裁のサポート
・クレーム対応(製品不良時の損害賠償請求など)

 


④ doda

●訴訟対応業務 (約x年)
一般消費者および企業との訴訟・調停、クレーム対応

 


⑤ マイナビエージェント

・訴訟調停対応:会社の代理人として口頭弁論、準備書面等の裁判関連書類作成、調停対応

・クレーム対応 (お客様からのクレーム対応)

 

(5) 自己PR

どの会社のテンプレートも抽象的で面白くないため、具体性あるストーリーを入れたほうがいいですね。ひな形なのでしょうがないです。


① MS-Japan(法務)

なし

 


② MS-Japan(弁護士)

なし

 


③ リクルートエージェント

■活かせる経験・知識・技術
・訴訟、M&A、株主総会など特に海外法務に関する幅広い知識
・米国ロースクールへの留学経験や米国弁護士資格を生かした国際ビジネスへの造詣

大学で法学部を卒業し、憲法、刑法、民法について基礎知識と法的な思考力を身につけております。職務経歴としては、各種契約から訴訟、M&A、株主総会等、特に海外法務に関する幅広い経験をしてきました。今後、さらに法務としての職務経験を積み、コンプライアンスなど戦略法務としても力をつけていきたいと思っています。

 


④ doda

<問題へ迅速に対応し、関係部署との連携を十分に行います>
「法務」という部署の枠組みに捉われず、常に的確でタイムリーな法務サポートを提供するとともに、ビジネス面や戦略面でのアドバイスも積極的に行ってまいりました。特に契約交渉においては常に担当部門関係者と交渉現場に同行して自ら交渉をリードし、必要に応じ社外弁護士・担当部門との調整を行い、タイムリーに解決方法を提示することにより、適切な契約の早期締結に大きく寄与してまいりました。今後も引き続き、現状に満足することなく、さらなる成長を目指して取り組んでまいりたいと考えています。

 


⑤ マイナビエージェント

●営業部署との豊富な連携経験
営業部との連携能力には自信があります。営業部員が何を求めているか、法的観点から可能なこと、難しいことを出来る限り分かりやすい言葉で説明し、それを継続したことで、部員への法的知識の理解に貢献し、ホスピタリティも常に意識し行動してまいりました。

●投資家からの信頼を得た株主総会
株主総会では法務支援の観点から想定問答集を作成したほか、当日の対応も行いましたが、総会後の投資家との懇親会では「資料がわかりやすい」「回答が率直で信頼できる」など好評をいただきました。

 

 

4 法務職務経歴書テンプレート入手・作成とエージェントへの相談

転職活動をはじめるにあたって大きな心理的障害になる面倒な職務経歴書のテンプレートはどこがいいのか・法務編、という内容でした。

 

MS-Japanがいいかな、と思っています。

 

しかし、フォーマットの好み、各人の置かれた状況が異なりますので、自分のよいひな形を選んで加工し、具体的にパワーアップさせて一応の完成になります。

 

完成したら転職エージェントに見てもらいましょう。

 

 

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