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大企業無能サラリーマンの傲慢 | なぜ気づかないのか

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2020年3月7日改訂

 

大企業には、その企業の肩書だけにすがり、何もスキルがないのにそれを認識せずに自分を有能と信じる傲慢社員がたくさんいます。

 

法務部を念頭に置いていますが、私の見たところ、人事部や知財部、経理部等の管理部門はどこも同じような停滞感ある人物の掃きだめ的な場所になっていました。

 

そのため、弁護士で法務の知識やスキルを磨いて収入を得たい人には、企業よりも法律事務所の方が向いています。  

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企業(特に大企業)の長所は、安定性、つまり「何もしなくても給料がもらえる」点です。法務部等の管理部門は成果を出すことは求められず、事務作業だけしていればいいわけです。

 

法律事務所で働いている時は、大企業の法務部は最先端のその企業に特化したビジネス法務を扱う専門家集団なんだろう、と尊敬の念を持っていました。

 

しかし、大企業の法務部に転職して、その尊敬の念はなくなりました。

 

そこの企業法務部員は専門知識が極めて乏しいのです。民法もほぼわかっていません。大学の法学部にいただけで、新卒で法務部に入ってそれから勉強もしていないので当然の結果です。

 

10年選手となっている30代以上の社員はどうか。

 

勉強していないので専門知識の乏しさは変わりません。
 

わからないことがあれば調べるのではなく、会社の金で外部弁護士に聞くだけです。

 

専門知識がないのですが、所属部門は「法務部」といういかにも法務に特化した感じの部署です。

 

他部署からはスペシャリストと目され、自分達もそう信じています。「この分野だけしかやっていないからスペシャリストだろう」と。

 

やっている仕事は、社内・部内の調整、不要な資料の作成、なんとなくたくさんの人で出るたくさんある長時間の会議等々要するに生産性のない作業です。

 

これで給料をもらえるのが驚きです。

 

さらに驚きなのが、「自分達は優秀で、いい仕事をしている」という気位の高さです。自分の客観的な仕事と主観的評価の差が大きく、非常に傲慢です。

よほど運がよくない限り、大企業でなんとなく20年働いてきた人に「深い専門性」は身についていない。それでいてプライドは高く、小さな会社で働くことを内心では見下している

 (北野唯我『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』(ダイヤモンド社、2018年)17ページ)

 

こんな傲慢会社員に市場価値はあるのでしょうか。

言い換えれば、あなたが他社の採用担当者、社長であれば、こうした社員が転職面接にやってきて採用したいと思いますか?

 

昔の人も無能傲慢で給料をもらう人の問題点を指摘しています。 

作家のアプトン・シンクレアは100年も前に、

本当はわかっていないのにそこから収入を得ている人に、自分はわかっていないということを理解させるのは困難だ

と述べている(バートン・マルキール=チャールズ・エリス『投資の大原則』(日本経済新聞出版社、2018年)61ページ)。

  

よい職場で価値を発揮して対価となる給料をもらって働くというのは大変なことであり、かつ幸せなことなのです。

 

その大変さや恵まれた環境を無視するのはけしからんことです。