退職を伝える曜日・時間帯のベストタイミングは?

退職 伝える 曜日 タイミング
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職場を辞めることに決めた。

後は上司に伝えるだけ。

ここが地味にきつい。

退職すること自体は決めていても、上司にいつ、どう伝えるかで手が止まる。

月曜日に言うべきか。

金曜日の夕方に逃げ切るべきか。

朝イチで言ってしまうべきか。

私のおすすめは、木曜日の午後早めです。

退職は、伝える側だけでなく、伝えられる上司にもかなり重いイベントです。

だから、上司に与える衝撃を少し減らしつつ、自分も気まずい時間を短くするタイミングを狙った方がよい。

次の転職先がまだ決まっていないなら、退職を伝える前に市場価値と求人だけは見ておいた方が安全です。焦って辞めるより、まずは選択肢を確認してから判断した方が失敗しにくいです。

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目次

1 退職を伝える曜日は木曜日が一番マシ

退職を上司に伝える曜日は、木曜日が一番マシです。

完璧な曜日はありません。

月曜日も微妙。

金曜日も微妙。

水曜日も悪くはないが、まだ週の真ん中すぎる。

退職を伝えると、上司も部下もその後しばらく変な空気になります。

その変な空気を最小化しつつ、上司に少し考える時間も渡す。

そのバランスを考えると、木曜日がちょうどよい。

(1) 週初めに伝えると、その週が長くて気まずい

月曜日や火曜日に退職を伝えると、その週の残りが長い。

上司も自分も、退職表明というセンシティブな話を抱えたまま、何日も同じ職場で働くことになります。

これは普通に気まずい。

上司からすると、仕事の割り振り、人員補充、引き継ぎ、上への報告を考えないといけない。

自分からすると、伝えた後に何を話せばよいか分からない。

しかも月曜日に伝えると、金曜日までずっとその空気です。

強い。

退職の意思を伝えるだけでも負担なのに、その後に長い気まずさまで背負う必要はありません。

できれば、土日を挟んで少し空気をリセットしたい。

そう考えると、週初めは避けた方がよいです。

(2) 金曜日の夕方は逃げ切りに見えて、上司に土日を渡してしまう

では、金曜日の夕方に伝えるのはどうか。

一見、合理的です。

その週はもう終わり。

上司と顔を合わせる時間も少ない。

自分は週末に逃げ込める。

ただ、金曜日の夕方は上司にとってはきつい。

週の最後に部下から退職の話を受けると、その印象を持ったまま土日に入ることになります。

ピークエンド効果からすると、最後に生じた出来事は人の記憶や印象に強く残りやすい。

物語においては持続時間の無視はごくふつうのことで、多くの場合エンディングが物語の性格を決定づける。物語だけでなく、内視鏡検査や旅行や映画の記憶にも、この同じ特徴が認められる。

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー 下』(早川書房、2012年11月)228ページ

上司にとって、部下の退職はたいていネガティブサプライズです。

もちろん、上司がその部下をものすごく嫌っていて、むしろ辞めてほしいと思っていた例外もあるでしょう。

しかし普通は違います。

部下が1人抜ける。

補充されるか分からない。

他のメンバーに仕事を振れば不満が出る。

自分が巻き取ると自分の負担が増える。

上から「マネジメントが悪いから辞めたのか」と見られるかもしれない。

そういう面倒な話を、金曜日の夕方に渡すことになります。

金曜日の夕方に伝えるのは、自分にとっては逃げ切り感があります。

でも、上司にとっては土日の宿題になります。

その結果、月曜日に変なテンションで呼び出される可能性もあります。

こちらもあまり得をしません。

(3) 木曜日なら金曜日を挟んで、土日に一度落ち着ける

木曜日に伝えると、翌日は金曜日です。

上司と仕事上のやり取りをする日が、ひとまず1日だけ残ります。

これがちょうどよい。

退職を伝えられた直後は、上司の頭の中でその話がかなり大きくなります。

しかし、金曜日に通常業務が入ると、退職の話だけを考え続けるわけにもいきません。

会議、メール、部下の相談、取引先対応。

そういう普通の業務で、退職表明の衝撃が少し薄まります。

そのうえで土日に入る。

上司も少し考えられる。

自分も少し落ち着ける。

だから、退職を伝える曜日としては木曜日が一番マシです。

2 退職を伝える時間帯は午後早めがよい

曜日だけでなく、時間帯も大事です。

おすすめは午後早め。

昼休み後、午後の早い時間です。

午前中は早すぎる。

定時直前は遅すぎる。

昼休み後くらいが、まだ一番マシです。

(1) 朝イチに伝えると、その日が長すぎる

朝イチで退職を伝えると、上司の頭はその話でかなり占領されます。

上司にとっては、その日一日が「部下から退職を言われた日」になります。

こちらにとっても、その後の時間が長い。

朝に伝えてしまうと、昼も午後も夕方も、同じオフィスにいることになります。

遠くの海外で起きる金融危機より、目の前の部下退職連絡ショックの方が、上司には重い。

「上司め、ざまあみろ」と思う人もいるかもしれません。

ただ、相手に強いダメージを与えると、どんな跳ね返りがあるか分かりません。

上司に余計な反応をさせない。

自分も余計に消耗しない。

その意味で、朝イチは避けた方がよいです。

(2) 定時直前だと、上司が夜に考えすぎる

定時直前に「辞めます」と伝えるのも微妙です。

上司はその話を家に持ち帰ることになります。

夜にあれこれ考える。

変なメールを書き始める。

翌日、妙に感情的なことを言ってくる。

そういう面倒な展開もあります。

退職を伝える目的は、上司にダメージを与えることではありません。

自分がきちんと退職し、引き継ぎを進め、次へ行くことです。

その目的からすると、定時直前に爆弾を置く必要はありません。

(3) 昼休み後なら、上司も少し受け止めやすい

昼休み後の午後早めなら、朝ほど長くありません。

定時直前ほど遅くもありません。

上司も昼食を終えて、少し落ち着いている可能性があります。

空腹でイライラしている時間帯よりはよい。

午後早めに伝えれば、その日のうちに少しだけ会話する余地もあります。

一方で、夜まで長すぎるわけでもありません。

退職を伝える時間帯としては、昼休み後から午後早めくらいが一番無難です。

3 退職の伝え方は「短いメールで場を作る」がよい

退職を伝える方法は、短いメールで場を作るのがよいと思います。

ここでいうメールは、長文の退職ポエムではありません。

いきなり感情を書き連ねるものでもありません。

「退職したいので、退職日と引き継ぎについて相談したいです」と短く伝えるためのメールです。

一般には、退職の意思は直属の上司に口頭で伝えると言われがちです。

それ自体は分かります。

ただ、現実には、いきなり対面で「辞めます」と言うのはかなりきつい。

上司もその場で何か反応しないといけなくなります。

だから、まず短いメールで退職面談の場を作る。

そのうえで、面談で退職日や引き継ぎを話す。

この順番の方が、上司にも自分にも少しだけ余白があります。

(1) いきなり口頭で伝えると、上司も自分も逃げ場がない

私は、上司に打ち合わせのついでに「辞めます」と対面で言ったことがあります。

やはり驚いていました。

そりゃそうです。

上司からすると、突然、部下の退職という重い話を目の前に置かれるわけです。

気の利いた返事など、すぐには出ません。

その場で引き止めるのか。

退職理由を聞くのか。

退職日を確認するのか。

人事に連絡するのか。

上司も瞬時に整理できません。

こちらも、上司の反応次第で余計なことを言ってしまうかもしれません。

だから、退職の第一報をいきなり口頭でぶつけるのは、あまり親切ではない。

自分にも上司にもです。

(2) 手紙や退職届をいきなり出すのは強すぎる

メールではなく、いきなり退職届や手紙を出す方法もあります。

ただ、普通の会社員が最初にやるには強すぎます。

もちろん、上司が退職の話をまったく受け付けないとか、退職を妨害してくるような場合は別です。

その場合は、意思表示を証拠として残す必要があります。

しかし、通常はまず短いメールで面談の場を作れば足ります。

最初から強いカードを切ると、相手も構えます。

退職は勝ち負けではありません。

できるだけ揉めずに終えるのが一番です。

(3) メールの件名に「退職」と書かない

退職を伝えるメールの件名に、「退職」「辞めます」「退職の件」などと書くのは避けた方がよいです。

上司のメールボックスが、オフィスで誰かの目に入るかもしれません。

オンライン会議の画面共有で、メール受信箱が一瞬映ることもあります。

退職は、社内でまだ広げるべき話ではありません。

件名はぼかした方がよいです。

たとえば、以下くらいで足ります。

  • ご相談
  • お時間のお願い
  • 今後の件でご相談
  • 面談のお願い

件名だけで退職と分かる必要はありません。

むしろ、分からない方がよいです。

(4) 退職メールの本文は短く、退職を前提に書く

メール本文は短くてよいです。

長く書くと、言い訳っぽくなります。

退職理由を書きすぎると、そこを突かれて引き止められます。

大事なのは、論点を「退職するかどうか」ではなく、「退職日と引き継ぎをどうするか」に移すことです。

たとえば、こんな感じです。

お疲れさまです。

今後のことでご相談したいことがあります。

退職を考えており、退職時期と引き継ぎについてご相談させてください。

本日または明日、少しお時間をいただけますでしょうか。

もっと強く退職意思を出すなら、次のように書きます。

お疲れさまです。

退職の意思が固まりましたので、退職日と引き継ぎについてご相談させてください。

本日または明日、少しお時間をいただけますでしょうか。

「退職したいかどうかを相談したいです」とは書かない方がよいです。

それだと、退職するかどうかを上司に委ねる形になります。

退職することは自分で決める。

会社と相談するのは、退職日、引き継ぎ、有給消化、社内手続きです。

4 退職を伝える前に確認しておきたいこと

退職を伝える前に、最低限の確認はしておいた方がよいです。

勢いだけで言うと、後で面倒になります。

(1) 退職日は就業規則と法律の両方を確認する

多くの会社では、就業規則に「退職は1カ月前までに申し出る」などと書かれています。

まずは就業規則を確認した方がよいです。

一方で、期間の定めのない雇用契約では、民法上、解約の申入れから2週間で雇用契約が終了するという説明がされています。

厚生労働省の地方労働局も、期間の定めのない労働契約では、退職の申し入れ後2週間を経過した時点で有効になると説明しています。

ただし、有期雇用、役員、特殊な契約、就業規則の扱い、有給消化、賞与、競業避止などが絡むと話は変わります。

この記事だけで法的判断を完結させない方がよいです。

実務上は、できれば1カ月前くらいに伝えた方が、引き継ぎや社内手続きは進めやすいです。

ただ、会社に「認めない」と言われたから絶対に辞められない、という話ではありません。

(2) 内定承諾前に退職を伝えるのは危ない

転職先が決まっていないのに退職を伝えるのは、かなりリスクがあります。

退職を伝えた後に転職活動が長引くと、精神的にも金銭的にもきつい。

内定が出ていても、条件通知や内定承諾が済んでいないなら慎重に見た方がよいです。

口頭の「ぜひ来てください」だけで退職を伝えるのは危ない。

給与、入社日、職種、勤務地、試用期間、雇用形態などを確認してから動いた方が安全です。

まだ次が決まっていないなら、まずは求人と市場価値を見た方がよいです。

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(3) 退職理由は正直に言いすぎない

退職理由をどこまで言うかも悩ましいところです。

ただ、基本的には正直に言いすぎない方がよいです。

上司が嫌い。

会社の将来性がない。

評価制度が終わっている。

給料が低い。

こういう本音はあるかもしれません。

しかし、退職面談で全部ぶつけても、あまり得をしません。

退職までの期間が気まずくなるだけです。

理由は、家庭の事情、キャリアの方向性、次の挑戦、専門性の違いなど、角が立ちにくい表現にした方がよいです。

きれいごとを言えという意味ではありません。

退職交渉で、無駄に敵を作る必要がないという話です。

5 退職を伝えるときは上司のことも考えた方がよい

退職 上司
https://twitter.com/7QdGiSIb1g30116/status/1687744950891671552?s=20

X(旧Twitter)に上記のような投稿がありました。

部下から退職を伝えられることは、上司にとってかなり重い。

別に上司に同情しろという話ではありません。

退職する権利は労働者にあります。

会社のために人生を差し出す必要もありません。

ただ、上司の受け止め方を少し想像した方が、自分の退職も進めやすい。

上司にとって、部下の退職は単なる雑務ではありません。

チームの人員計画が崩れる。

仕事の分担を見直す。

上層部に説明する。

採用や補充の話をしなければならない。

場合によっては、自分のマネジメント責任を問われる。

上司からすれば、面倒な話です。

だからこそ、伝え方を雑にしない。

上司の感情に配慮しすぎて退職をやめる必要はありません。

しかし、わざわざ相手を刺激する必要もありません。

木曜日の午後早めに、短いメールで面談の場を作る。

そのうえで、退職日と引き継ぎを淡々と話す。

これが一番マシだと思います。

6 退職を伝える前後によくある不安

退職を伝える前後は、細かい不安が一気に出てきます。

ここで詰まる人は多いです。

(1) 退職は何カ月前に伝えるべきか

実務上は、1カ月前くらいに伝える会社が多いです。

就業規則にも「1カ月前」と書かれていることが多いでしょう。

引き継ぎや有給消化を考えると、1カ月前に伝えられるならその方が無難です。

ただし、会社の同意がないと絶対に辞められないわけではありません。

期間の定めのない雇用契約では、退職申入れから2週間で雇用契約が終了するという説明がされています。

とはいえ、揉めたいわけでなければ、就業規則、引き継ぎ、有給、次の入社日を見て、現実的な退職日を置いた方がよいです。

(2) メールだけで退職を伝えてよいか

メールだけで全部終わらせようとすると、やや強いです。

おすすめは、メールで面談の場を作り、面談で退職日と引き継ぎを話すことです。

メールは第一報。

面談は手続きの確認。

こう分けると、上司も受け止めやすいです。

ただし、上司が退職の話を受け付けない、暴言を吐く、退職届を受け取らないなどの場合は、証拠が残る形で意思表示をした方がよい場合もあります。

(3) 引き止められたらどうするか

引き止められる可能性はあります。

その場で反論しすぎない方がよいです。

「お気持ちはありがたいですが、退職の意思は固まっています」

「退職日と引き継ぎについて相談させてください」

この2つを繰り返すくらいでよいです。

引き止めの議論に乗ると、退職するかどうかの話に戻されます。

論点を戻してはいけません。

退職する。

そのうえで、いつ辞めるか、どう引き継ぐかを話す。

ここを崩さない方がよいです。

(4) 退職理由はどこまで話すべきか

必要以上に話さなくてよいです。

本音を全部話すと、退職までの期間がしんどくなります。

上司や会社への不満を並べると、相手も反論したくなります。

退職面談は、会社への最後のプレゼン大会ではありません。

目的は、退職日と引き継ぎを決めることです。

理由は簡潔でよいです。

  • 今後のキャリアを考えたため
  • 別の環境で挑戦したいため
  • 家庭や生活面の事情があるため
  • 専門性の方向性を変えたいため

嘘をつく必要はありません。

ただ、全部言う必要もありません。

(5) 次が決まっていない場合は退職を伝えない方がよいか

原則として、次が決まっていないなら慎重にした方がよいです。

もちろん、心身が限界なら話は別です。

休職、退職、医師への相談、労働相談など、まず身を守る方が先です。

ただ、「なんとなく嫌だから辞めたい」くらいなら、先に求人と市場価値を見た方がよいです。

辞めてから転職活動をすると、時間のプレッシャーが強くなります。

焦って変な会社に入るくらいなら、在職中にゆっくり求人を見た方がましです。

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7 まとめ:退職を伝えるなら木曜日の午後早めが一番マシ

退職を伝えるのに、完全に気まずくないタイミングはありません。

どの日に伝えても、多少は重い。

上司も動揺する。

自分も疲れる。

それでも、あえて選ぶなら木曜日の午後早めです。

  • 月曜日や火曜日は、その週が長くて気まずい
  • 金曜日の夕方は、上司に土日の重い宿題を渡す
  • 朝イチは、その日一日が長すぎる
  • 定時直前は、上司が夜に考えすぎる
  • 木曜日の午後早めなら、金曜日と土日を挟んで少し落ち着ける

伝え方は、短いメールで面談の場を作るのがよいです。

いきなり長文で退職理由を書く必要はありません。

退職するかどうかを相談するのでもありません。

退職の意思は固める。

会社と話すのは、退職日、引き継ぎ、有給、社内手続きです。

退職は感情戦にしない方がよいです。

淡々と進める。

その方が、自分も上司も消耗しにくい。

次の転職先がまだ決まっていないなら、退職を伝える前に求人と市場価値だけは確認しておきましょう。

辞めるかどうかは、その後に決めても遅くありません。

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