エゴンゼンダーの評判は?面談体験談と声がかかる人の特徴

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転職しようかなあと考えていた際に、世界的なエグゼクティブ・サーチファームの1つであるエゴンゼンダーにキャリア相談の面談に行ってきました。

その体験談です。

普通の転職エージェントの面談とはだいぶ違いました。

求人を紹介されて「応募しますか?」という感じではありません。

もっと上のレイヤーの話です。

経営者になるにはどういう経験が必要か。

20代、30代、40代、50代でどのようにキャリアを作るべきか。

専門性はどう掛け合わせるべきか。

そういう話をしました。

エゴンゼンダーは、求職者が気軽に登録して求人を探す転職エージェントではありません。

どちらかといえば、企業側から経営人材・幹部人材を探すためのエグゼクティブサーチです。

なので、この記事は「エゴンゼンダーに登録しましょう」という記事ではありません。

ただ、エグゼクティブサーチに声をかけられる人材とはどういうものかを知るには、かなり参考になる面談でした。

※この記事には広告リンクが含まれます。ただし、エゴンゼンダーを広告案件として紹介する記事ではありません。エグゼクティブサーチの体験談と、ハイクラス転職で外部から声がかかるための考え方を整理します。

目次

エゴンゼンダーとは

エゴンゼンダーを面談のため訪問しました。

丸の内にあるかっこいいオフィスです。

エグゼクティブ・サーチ五大ファーム

面談が始まり、まず始めにコンサルタントの人がエゴンゼンダーが何たるかを教えてくれました。

エゴンゼンダーは、5大ファームと言われるエグゼクティブ・サーチの一つです。

日経産業新聞2022年6月16日「ヘッドハンター(上)ヘッドハンターの流儀 泥臭く、企業と人つなぐ」より

エゴンゼンダーは、「エグゼクティブサーチファームとは【リテイナーヘッドハンター】」でも紹介した会社の一つであり、ヘッドハンティング業界のトップグループに君臨しています。

5大ファームの中では、日本進出一番乗りで、日本で長い歴史があります。

ヘッドハンターの日本での歴史は長い。1972年に日本へ進出したスイスのエゴンゼンダーを皮切りに、90年代前半までには五大ファーム各社が事業を展開していた。

日経産業新聞2022年6月16日「ヘッドハンター(上)ヘッドハンターの流儀 泥臭く、企業と人つなぐ」

エグゼクティブサーチファームの仕事

ただ、ヘッドハンティングばかりをやっているわけではありません。

以下のようなコンサルティング業務をやっていると説明を受けました。

  • リーダーシップ・ソリューション
  • 経営人材の評価・育成
  • ファミリービジネス・アドバイザリー
  • ダイバーシティ&インクルージョン
  • エグゼクティブサーチ
  • 企業統治アドバイザリー
  • CEOアドバイザリー

私が面談のときに教えてもらったのは、会社のCEO後継の選定業務です。

次のCEOを誰にするか。

会社内の幹部を評価し、候補者を絞る。

たとえば、東川常務は〇〇が強いが、△△が弱い。他方で、カーンCFOは、ここがよくてあれが悪い等々。

そして、それぞれの伸びしろがどれくらいあるかや、どうやって候補者をCEOレベルに引き上げるかを考え、必要な経験やトレーニングを積ませたりするよう提言するんだそうです。

会社のトップクラス人事コンサルティングサービスです。

そして、会社内部に適任者がいないと判断したら、外部から選定する。

この際に手段としてヘッドハンティングをすることになるんだそうです。

これこそがエグゼクティブサーチです。

エゴンゼンダーは一気通貫スタイル

エゴンゼンダーが他の5大ファームと違う点も教えてくれました。

他のファームは、会社の人事コンサルやヘッドハンティング等の機能別に分業をしているが、エゴンゼンダーは1人のコンサルタントがすべてのサービスを担当顧客ごとに一気通貫で担当するスタイルを取っているそうです。

こういう話を聞くと、普通の転職エージェントとはかなり違う世界だと分かります。

候補者に求人を紹介して、入社したら成功報酬をもらう。

そういう普通の転職エージェントとは、見ている時間軸も相手にしている人材層も違います。

他のエグゼクティブサーチであるハイドリック&ストラグルズとの転職相談面接の体験談もあります。

エゴンゼンダー流キャリア構築・専門性獲得術

エゴンゼンダーのパートナーとは、キャリアの過ごし方についても話をしました。

20代、30代、40代、50代の経験・キャリアの積み方:VSOP

「20代、30代、40代、50代は、VSOPで経験・キャリアを積むとよい」と教えてもらいました。

20代はVitality。多様な経験を積むべき。

30代はSpeciality。専門性を身につけるべき。

40代はOriginality。自分だけにしかない強みを身につけるべき。

50代はPersonality。人柄、人格、個性を確立するべき。

なかなか難しいですね。

能力があればトップにはなれる。しかし、あなたをそこに留まらせるものは人格だ

“Ability will get you to the top, but it takes character to keep you there.”

ーアブラハム・リンカーン

キャリアの後半でハイポジションを維持するには「本物」でなければだめなんですね。

50代になってから「そろそろ人格を磨くか」なんて考えても遅いです。

早い段階から将来自分がどうあるべきかを考えないといけません。

やはり、なるべくキャリアの早いうちから稼ぐサラリーマンとして年収アップするための勉強も必要です。

専門性、オリジナリティは掛け算で身につけよ

専門性に関して、少しエゴンゼンダーから話を変えて、私がある著名法律事務所のシニアな弁護士から聞いた話を紹介します。

エゴンゼンダーの話と似たような話でしたが、その弁護士の話の方がわかりやすかった。

その弁護士曰く、3つの専門性を持て。

なぜなら、1つの専門だけだとトップクラスになるのに20年かかる。

それに比較して、トップ20%に入るのなら、そこまで時間はかからない。

トップ20%に入ることのできる領域を3つ持ちなさい、というのがその大弁護士のアドバイスです。

上位20%に入ることのできる領域を3つ持つ人は、20%×20%×20%=0.8%しかいない。

掛け合わせで上位0.8%の人になることができる、というのです。

そしてポイントは、その3つの掛け合わせです。

全く別の領域ではだめだが、近すぎてもダメ。

絶妙なポジショニングが問われます。

そのレジェンド弁護士が例に挙げてくれたそのレジェンドの知り合いの弁護士は、独占禁止法と知財と国際法の専門性のかけ合わせを持っていると言っていました。

絶妙な組み合わせでしかもほぼ競合がいない、独占だと言っていました。

エゴンゼンダーのコンサルタントも、自分の経歴の組み合わせはこうだ、と語ってくれました。

「大企業無能サラリーマンの傲慢 | なぜ気づかないのか」に書いたように、ただある組織の「○○部」とか「▲▲課」に所属しているから、その部署の専門家になれると思ってはいけません。

それは誤解です。

「法務部」にいるからといって、それだけで「法務の専門家」であるわけではありません。

専門化は単に、違う人が違うことをしている―そして、二人の人が同じ時間に同じ場所で同じことを行なうのは物理的に不可能であるため二人の人はつねに違うことをしている―ことを意味するにすぎない。

ハーバート・A・サイモン『新版 経営行動―経営組織における意思決定過程の研究』(ダイヤモンド社、2009年7月)45ページ

専門性は、所属部署名ではありません。

外から見て「この人はこういう領域で使える」と判断される経験の組み合わせです。

ここを勘違いすると、大企業の中では偉そうにできても、外に出た瞬間に価値が伝わりません。

エゴンゼンダー流、経営者になるための方策

サラリーマンが将来経営者を目指すための方法についても話をしました。

経営者になるために必要な6つの経験

エゴンゼンダーの分析による経営者になるために必要な経験は次の6つだ、と教えてもらいました。

  1. 大組織の指揮
  2. 損益管理
  3. 複数の事業や地域の統括
  4. 全社職能組織の運営
  5. 新規事業の立ち上げ
  6. リストラクチャリングの指揮

やばい。

どれも経験ない。

というか、今後も経験できそうにない。

率直にそう思いました。

普通の会社員がこの6つを順番に経験するのはかなり難しいです。

特に大企業で一部署の一担当者をやっているだけだと、損益管理や大組織の指揮にはなかなか届きません。

ではどうするのか。

経営者になるための経験を積めるのはベンチャー企業

EZ:にゃんがーさんはこうした経験をこれまでつめてないかもしれない。でも、今からでも転職でこうした経験を積んで経営者になることができるんです。

NG:どうしたらいいんですか?

EZ:ベンチャー企業です。

NG:ベンチャー企業、ですか?

EZ:そうです。ベンチャー企業なら、これらの経験が複数一気に積むことができます。

NG:でも、ベンチャー企業って、色々無名企業から求人情報来ますけど、それでいいんですか?

EZ:無名ベンチャー企業に行っちゃだめです。20年前のグーグルみたいなところを狙うんです。たとえば、・・・。

そういって、3社ほど有望ベンチャー企業をリストアップしてくれました。

「無名ベンチャー企業に行っちゃだめだ。有名ベンチャー企業じゃないといけない」という、とても現実的な指摘です。

これは重要です。

「ベンチャーに行けば成長できる」では雑すぎます。

「成長産業に行けば自分も成長できる」も雑です。

どの会社で、どのポジションで、どんな経験を積めるのか。

そこを見ないといけません。

「とりあえずベンチャー企業に行けば明るい未来が待っている」というわけではありません。

また、「自分が成長したいので成長業界に行きたいです」という発想も注意が必要です。

なお、エゴンゼンダーで紹介されたベンチャー企業は、いわゆる成長業界に属する会社ではありませんでした。

「そんな業界?!」と思うような業界でした。

かの伝説のファンド・マネージャーのピーター・リンチは、衰退業界の中からスター企業が現れると言いました。

そういうことか。

エゴンゼンダーのコーチング

面談のなかで、コーチングの話もしました。

ロバート・キーガンの免疫マップを用いたコーチング

なぜ人は、変えたいと自ら望む行動様式を変えられないのか。

この問題について、エゴンゼンダーではハーバード大学教授のロバート・キーガンの提唱する「Immunity to Change」(変化への免疫)という考え方を使ってコーチングを実践しているそうです。

エゴンゼンダーが用いるコーチング理論が書かれた本『なぜ人と組織は変われないのか』

なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践
著:ロバート・キーガン, 著:リサ・ラスコウ・レイヒー, 翻訳:池村千秋
¥2,475 (2022/08/28 22:50時点 | Amazon調べ)

この本にその理論について書かれています。

これは読みましたが、興味深い内容です。

本気で「自分は変わりたい」「自分のこんなところを変えたい」と思ったときには、この本のとおりにやるのはいいのではないかと思いました。

2020年1月7日の東洋経済オンラインでは、エゴンゼンダー東京代表の丸山さんとロバート・キーガン教授の対話記事が読めます。

toyokeizai.net

この記事では、Immunity to Change(ITC)について以下の通り説明されていました。

ITCとは、一言でいえば、「無意識に抱える固定観念を言語化し、取り払うことで、根本から行動を変えるアプローチ」です。繰り返し用いることで、内面に深く働きかけ、知性の発達をも促すことができる強力な手法です。

丸山さんは、「日本で一番最初にITCのコーチング資格を取得」したのだそうです。

エゴンゼンダーのオフィスはエグゼクティブ感が漂っていた

エゴンゼンダーは、丸の内の一等地のビルにオフィスを構え、コンサルタントは各自個室を与えられています。

秘書もついています。

コンサルタントはマッキンゼー出身とか著名海外MBA持ちとかしかいません。

一流のハンターには名をはせた経営者と腰を据えて向き合える能力が必要だ。実際にハンターのバックグラウンドには、誰もが知る巨大企業や博士号、経営学修士号(MBA)などの経歴がずらりと並ぶ。ほぼ全員が第一線で戦ってきた経験や能力を生かし、五大ファームに転じている。

日経産業新聞2022年6月16日「ヘッドハンター(上)ヘッドハンターの流儀 泥臭く、企業と人つなぐ」

エグゼクティブ・サーチの報酬の説明も普通じゃありません。

面談したコンサルの説明はこうです。

ウチと普通の転職エージェントは報酬体系が違います。

たとえば、にゃんがーさんをある企業に給料年収5000万円でプレースしたとします。

一般のエージェントだとそのうちの3割を報酬として取ったりするけど、ウチは定額のリテイナーフィーをその企業からもらってるからそうじゃない。

だから、企業にその人を押し付けようとは思わないわけです。

具体例の年収が5000万円て、一般転職エージェントと1桁違ってますね。

ただ、エゴンゼンダーでもそうそうはないと思います。

知り合いのMBAホルダーにエゴンゼンダー以外のエグゼクティブサーチファームをよく使う人がいますが、2000万円以上はあまり聞きません。

それでも、普通の転職エージェントとは別世界です。

求人紹介ではなく、経営人材の探索。

求職者の都合ではなく、企業の経営課題。

そこから人材を探す世界です。

エゴンゼンダー等のエグゼクティブサーチに声をかけてもらうには

エゴンゼンダー含めて、エグゼクティブサーチは直接登録ができる場合もあります。

ただ、日本語の転職サイトに登録して求人検索するような気軽な世界ではありません。

英語のグローバルサイトから登録する必要があったり、登録しても声がかかるかどうかは相手次第だったりします。

エグゼクティブサーチは、普通の転職エージェントと違って「こちらが使う」というより「向こうから見つけられる」側面が強いです。

エゴンゼンダーからは声がかかりましたが、他から声がかかるかはわかりません。

エゴンゼンダー以外のエグゼクティブサーチであれば、ビズリーチに登録していて声がかかったことがあります。

私は2社のエグゼクティブサーチからビズリーチ上でメッセージを受けとりました。

2社とは、ハイドリック&ストラグルズとトランサーチです。

エグゼクティブサーチに声をかけられたい、という人は、ビズリーチに登録すれば可能性があります。

登録しないと、少なくともビズリーチ経由では声はかかりません。

自分の経歴に、エグゼクティブサーチやヘッドハンターからどんな反応があるか確認したい人は、ビズリーチでスカウトを見てください。

ビズリーチを使う前に不安がある人は、以下の記事も読んでください。

エグゼクティブサーチにまだ届かないならJACも見る

エゴンゼンダーのようなエグゼクティブサーチは、誰にでも声をかけるわけではありません。

経営者候補、幹部候補、高度専門職、外資・グローバル企業の上位ポジション。

そういう人材を探している世界です。

そのため、今すぐエグゼクティブサーチから声がかからなくても落ち込む必要はありません。

ただ、30代以上で外資・ハイクラス・管理職・専門職を狙うなら、JACリクルートメントのようなエージェントで求人の有無を確認する価値はあります。

エグゼクティブサーチほど上の世界ではなくても、外資・ハイクラス・専門職の求人を見られる可能性があります。

30代以上で外資・ハイクラス求人を確認したい人は、JACで相談してください。

JACについては以下の記事でも書いています。

エゴンゼンダーの面談で分かったこと

エゴンゼンダーの面談は、普通の転職エージェント面談とは違いました。

求人を紹介されて終わりではありません。

エグゼクティブ人材とは何か。

経営者になるにはどんな経験が必要か。

20代、30代、40代、50代でどうキャリアを積むべきか。

専門性をどう掛け合わせるべきか。

そういう話でした。

印象に残っているのは、エグゼクティブサーチは、単なる転職支援ではないということです。

企業の経営課題から、必要な人材を探す。

その人材が社内にいなければ外から探す。

その時に候補者として見つかるには、職務経歴、専門性、実績、人格、ポジショニングが必要です。

「転職したいです」と手を挙げれば紹介してもらえる世界ではありません。

だからこそ、面白い。

エグゼクティブサーチに声をかけられる人材になりたいなら、まず自分の経歴が外からどう見えるかを確認するべきです。

ヘッドハンターや企業からどんなスカウトが来るか見たい人は、ビズリーチで市場価値を確認してください。

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