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稼ぐサラリーマンとして年収アップするには勉強すべき | 転職にも使える

サラリーマン 勉強

なぜビジネスマンは高い給料を得るために勉強に時間を割くべきなのか

金稼ぎに関連するスキルを身につければ、収入が上がる可能性が上がるのが道理です。

多くの仕事では、スキルを上げるには、仕事をただするだけでなく、勉強をするのが効果的です。

 

スキルの差が賃金格差を生むのは経済学でも明らかです。

 

また、一代で超大金持ちになったウォーレン・バフェットやビル・ゲイツはスーパー勉強家ビジネスマンです。

 

私は勉強をして司法試験に合格して弁護士資格を取りました。英語も学生の頃から勉強を続けています。どちらも仕事に大変役立っています。そもそも弁護士資格がなければ就けない仕事もあります。

 

また、弁護士になったからといって法律がなんでもわかるようになるわけではありません。司法試験合格後に、労働法、知財に関する法律、独占禁止法といったメジャーな法律から「こんな法律あるのか」と思える法律を都度勉強しています。これらは業務遂行をして稼ぐために必要な勉強です。

 

また、会計や税金の勉強はビジネスの理解には役立っていると実感しています。

 

他人に差をつけるビジネスパーソンになるためには勉強が有効な手段です。

(2020年8月14日改訂)

1 勉強が高給になるために有効であると経済学は教えてくれる

Dining Hall, Harvard Business School

多くの人が働いています。なぜ働く人によって年収が違うのか?

 

違いが生じる原因がわかれば、年収が高い側に所属するために大いなる助けになります。

 

労働市場における賃金格差は、ミクロ経済学の守備範囲です。経済学という手堅い学問分野の学者が研究しているのです。

 

この研究の結果を知って自分の年収アップに役立てましょう。

 

(1) 給料の差を生み出す3つの要因 

アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学

労働者間に賃金格差を生み出す労働市場の重要な要因は以下3つであるとされます(『アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学』(東洋経済新報社、2020年4月)423ページ)。

  1. 人的資本の違い
  2. 補償賃金
  3. 労働市場での差別

本記事では、上記1.の「人的資本の違い」を取り上げます。

上記2.の「補償賃金」とは、危険であったり不快であったりする仕事の給料はやや高めに設定されているということを意味します。本ブログの対象からは外れる内容です。 

上記3.の「労働市場での差別」とは、雇用主が白人を黒人より重視する、といった内容です。本記事では取り上げません。 

 

(2) 人的資本が年収の差を生み出す

人的資本とは、生産物あるいは経済的価値を生み出す労働者の技能の蓄積のことをいいます。

つまり、人的資本とは、労働者が持っているスキルのことです。

 

賃金格差がある理由の1つは、個人の技能には差があるために、生産性に違いが生じることである。

(『アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学』(東洋経済新報社、2020年4月)424ページ)

簡単に言って、高スキル人材の方が高い給料にありつけるということです。スキルがあった方が儲かるのはなんとなくそんな感じがする、というのではなく経済学の教科書に書いてあります。 

人的資本の違いが、賃金格差をもたらす。

 

(3) 人的資本を高めるには勉強だ

どうしたら人的資本を向上させられるのか?

人的資本の違いを生む主たる原因は、教育だ。

よい教育は、稼ぐ力に関わるということです。

大学で学ぶあなたやクラスメイトの誰もが、将来の仕事に役立つ知識を増やそうと努力している。数学は問題解決能力を高め、論理的思考能力を鍛える。経済学は行動の帰結を見極める能力を高める。国語の学習は、自分の考えをうまく伝えるのに役立つ。こうしたスキルのすべて、そして他のスキルも、市場竸争の中で多くの財やサービスの生産に必要となる。

社会人になってから過去の学生時代に戻ることはできません。

これからは自分で自分を教育する勉強が重要です。

 

学校は、自分のやりたくないことを強制されますが、独学ならやりたいことをやりたいだけやればいいのです。はるかに効率的で、効果的です。

 

現代はネット講座を受講することもできます。英語ならたくさんの音声が手に入ります。

そして読書での勉強の重要性は依然高いです。

 

大人になってからも独学を続けて金持ちになったスーパービジネスパーソンの例を以下で見てみましょう。

 

2 世界一の金持ちビジネスパーソンは学習マシーン

勉強がスーパー金持ちになる大きな要因になったビジネスパーソンを紹介します。

ウォーレン・バフェットとビル・ゲイツです。

 

(1) ウォーレン・バフェットは世界最高の学習マシン

ウォーレン・バフェットは、著名投資家として知られており、世界の金持ちランキングの常連です。過去にはビル・ゲイツを抑えて世界1位になったこともあります。

 

バフェットは、家が特別金持ちだったというわけではなく、1代で約9兆円もの資産を築きました。

 

どのようにしてそのような世界的資産家になったのか。

 

ポイントとなるのは勉強です。

 

バフェットの60年来のビジネスパートナーであるチャリティー・マンガーは、バフェットをこう評しています。

バフェットは地上で最高の学習マシンだ。……彼の投資術は65歳になってから格段に向上した。若いころからずっと見てきたが、もしも、ある程度のところで学ぶことをやめていたなら、これほどの業績を達成していなかっただろう。

(デビッド・クラーク『マンガーの投資術』(日経BP社、2017年)221ページ)

 

ウォーレン・バフェットは、私が彼に初めて会った日よりも圧倒的に優れた投資家になりました。そしてそれは私も同じです。もし、どの段階でも、手持ちの知識で停止していたら、記録は今よりずっと悪くなっていたでしょう。だから、ゲームに勝つには学習し続けることです。学ぶ過程を好まない人が勉強し続けることはないと思います。
“Warren Buffett has become one hell of a lot better investor since the day I met him, and so have I. If we had been frozen at any given stage, with the knowledge hand we had, the record would have been much worse than it is. So the game is to keep learning, and I don't think people are going to keep learning who don't like the learning process."

Poor Charlie's Almanack: The Wit and Wisdom of Charles T. Munger Expanded Third Edition、76ページ)

 

ちなみに、バフェットは現在89歳で、マンガーは96歳です。二人ともまだ現役で楽しく働いています。マンガーも約2000億円の超資産家になったスーパービジネスマンです。

 

そして、マンガーは読書の重要性についてこう語ります。

私が出会った賢人はいつも読書をしていた―全員だ。バフェットと私がどれほど本を読んできたかを知れば、誰もが驚くだろう。子どもたちが“足の生えた本”と呼ぶほど、私は本を読んできた。

(同上・235ページ)

 

バフェットが普段どれくらい読書をするかというと、1日に5,6時間読書をするそうです。バフェットが86歳の時に放映されたドキュメンタリー「ウォーレン・バフェット氏になる (字幕版)」では、そのように発言しています。

ウォーレン・バフェット氏になる (字幕版)

ウォーレン・バフェット氏になる (字幕版)

 

バフェットは、毎日5紙の新聞を読み、経済紙、無数の会社の財務資料に多くの書籍を読む時間を非常に大事にしています。

 

バフェットは、それをするのが大好きだからしているのですが、学習こそが重要だと知っているのです。

 

(2) 誰と話しても常に相手よりも深い知識を持つビル・ゲイツ

長らく世界で一番の金持ちであり続けたビル・ゲイツもスーパー勉強家です。

ネットフリックスのドキュメンタリー「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」を見れば、ゲイツがいかに学ぶことに力を入れているかがわかります。

 

毎日1時間読書に集中する時間をとり、1年に1回、「シンクウィーク(Think Week)」と名付けた期間をとり、学習に集中するといいます。

 

そんな勉強を続けるゲイツの知識は深く、幅広く、驚くべきことに「誰と話しても相手よりよく知っている」と言われるほどのレベルに達しています。

 

ビル・ゲイツは、学ぶことについてこう語っています。

  • 「学ぶことに喜びを感じている」
  • 「私が新たなことを学び、自分の理解を試す主な方法はそれでも読書だ」
  • 「それぞれの本が、探索すべき新たな知識の道を開いてくれる」

 

こうしたゲイツの姿勢が世界一の金持ちビジネスパーソンになった要因といえるでしょう。

 

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3 サラリーマンがすべき勉強は何か?

勉強が重要なのはわかった。では何をすればいいのか?

これは人によりますが、メジャーで多くの人に共通するものをあげてみます。

 

(1) 英語

英語ができると業務の幅が広がります。また、英語で情報を取れるようになるのも大きいです。

転職の際には英語力があると高めの年収が狙えます。

 

▼英語の勉強をしたいがどうやったらいいかわからない人へ 

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(2) 経済学

前記経済学の教科書では、経済学を学ぶ意義についてこのように説明されています。

経済学を勉強することの便益を考えてみよう。いろいろ考えられるが、最大の便益は、毎日の生活に経済学的思考を適用できるようになることだ。デートの予算や、休暇で訪れる場所、4人のルームメイトと清潔な部屋で暮らす方法など、経済学的思考であなたの意思決定の質は向上するだろう。また退職後の貯蓄をどう投資するか、最良の住宅ローンをどう組むかなど、あなたが重要な決断をするとき、経済学は人生を通してあなたに便益をもたらし続けるだろう。

(『アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学』(東洋経済新報社、2020年4月)24ページ)

他の心理学者も「経済学を学ぶと儲かる」と言っています。

より賢い人、(※経済学の)費用便益の規則体系を教えられた人は、あまり賢くなく、規則について教えられていない人よりも、この原則を使う可能性が高い。そうすることで、人はより幸せになっているのか?それほど賢い人は、裕福なのか?実際、そうした人たちの方が裕福だ。

(リチャード・E・ニスベット『世界で最も美しい問題解決法 ―賢く生きるための行動経済学、正しく判断するための統計学―』(青土社、2018年1月)137ページ)

 

▼経済学の勉強をやってみるには

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(3) 会計

バフェットは、ビジネス言語である会計に習熟することを勧めています。 

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(4) 心理学

チャーリー・マンガーは、ロースクールでは心理学を教えるべきと語っており、ビジネスの場での心理学での重要性を説いています。

 

▼心理学の知識は転職でも使える 

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(5) 過去の偉人を知る(伝記を読む)

上記で経済学を勉強すべき学問の一例として挙げていますが、その経済学をよりよく学ぶ方法をチャーリー・マンガーは教えてくれています。

 

「アダム・スミスと友達になれば、経済学をよりよく学べる」

これがマンガーのアドバイスです。

「著名な故人の中に友人を作る」

 

どういうことかというと、マンガーはこう説明しています。

著名な故人の中に友達を作るというのは変な話ですが、正しい考えを持った著名な故人と友達になって人生を歩めば、人生においても、教育においても、より良い効果が得られると思います。基本的な概念だけを教えるよりもずっといいと思います。

I think you learn economics better if you make Adam Smith your friend. That sounds funny, making friends among ‘the eminent dead,’ but if you go through life making friends with the eminent dead who had the right ideas, I think it will work better for you in life and work better in education. It’s way better than just giving the basic concepts.

Poor Charlie's Almanack: The Wit and Wisdom of Charles T. Munger Expanded Third Edition, 23ページ)

 

著名な故人を友人にする方法として、マンガーは伝記を読むことを勧めています。

どんな本を読むべきかという質問に対して、マンガーは自らが伝記の愛好者であり、「亡くなった著名人のなかに友人を作る」手段を作る手段として伝記を心から勧めると答えた。「彼らは口答えすることもない」とバフェットは冗談交じりに言った。
マンガーはさらに、伝記は驚くべき経験を与えてくれ、読者の知識の幅を広げ、友人の質を高めさえするかもしれないと言った。

(ダニエル・ペコー=コーリー・レン『バフェットとマンガーによる株主総会実況中継 バークシャー・ハサウェイから投資に必要な知恵のすべてを学んだ』(パンローリング、2020年6月)68ページ)

 

本ブログでおすすめする伝記は、ウォーレン・バフェットの伝記、『スノー・ボール』だ! 

 

伝記が大事なのは、伝記を読むことによって「他人から学ぶ」ことができるからです。

他人から学ぶのは最高の学習法です。 

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4 レオナルド・ダ・ヴィンチとアルバート・アインシュタインから勉強を続けるための秘訣を学ぶ

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「勉強の重要性はわかっている。しかし…」

こう思う人は多いでしょう。

言いたいことは、「続かない」ということです。

 

継続は力なり。

続けることが大切なのはわかっている。でも続かない。

勉強を続けるためにはどうしたらよいか?

 

秘訣を教えましょう。

勉強をするにあたっては、勉強そのものを楽しむようにして「年収アップのため」とか「賢いビジネスパーソンになる」といった目的は忘れましょう。

 

学ぶこと自体を目的とする
あらゆる知識が役に立つとは限らない。ときには知る喜びのためだけに知識を追い求めよう。レオナルドは『モナリザ』を描くために心臓の弁の仕組みを知る必要はなかったし、『岩窟の聖母』を描くのに山頂に化石がある理由を調べる必要もなかった。しかし純粋な好奇心の赴くままに探求することで、同時代の誰よりも幅広い領域に知識を広げ、そのあいだの結びつきを発見することができた。

これは、レオナルド・ダヴィンチの伝記を書いたウォルター・アイザックソンが『レオナルド・ダ・ヴィンチ 下』の最後でまとめた「レオナルドに学ぶ」のところで書かれたアドバイスの1つです。

 

学ぶ過程自体を大切にしましょう。「自分は勉強して賢くなっているぞ」と褒めてあげましょう。

バフェットも、自らのドキュメンタリーで、1日5時間も6時間も読書をするのはそれが「好きだから」と話しています。

 

勉強することについて好奇心を持つのも重要です。

 

ウォルター・アイザックソンは、好奇心が果たす重要な役割について、アインシュタインの言葉をあげています。

  • 私に特別な才能はない。ただ猛烈に好奇心が旺盛なだけだ。 
  • あなたも私も好奇心旺盛な子供のように、われわれの生まれ落ちた偉大なる神秘の世界と向き合うことをやめてはならない。

ーアルバート・アインシュタイン

 

ウォルター・アイザックソンによるレオナルド評は、生まれながらの天才ではなく、飽くなき好奇心によって独学で知識を身につけた学習の天才です。

凡人には想像もつかないような傑出した才能に恵まれていたわけではない。独学で知識を身につけ、天才への道を自ら切り開いていったのだ。だからレオナルドほどの才能を身につけることはおよそかなわないとしても、彼に学び、少しでも近づく努力はできる。その人生から、われわれは多くを学ぶことができる。

ウォルター・アイザックソン『レオナルド・ダ・ヴィンチ 下』(文藝春秋、2019年3月)

 

このダヴィンチに関する知識はまさに伝記から学んだことです。

ぜひ伝記を読みましょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

 

5 ビジネスパーソンは今こそ勉強

「昔勉強しなかったからもう無理」

なんていう必要はありません。

 

昔費やした時間は今ではもうただのサンクコスト(埋没費用)であり、気にすべきではありません。

 

大事なのはこれからです。

 

勉強や読書の習慣がないと、すぐに1時間や2時間の勉強は難しいです。

少しずつ、1日10分でもよいので、勉強をしましょう。だんだん慣れてきます。無理は禁物ですし、する必要もありません。

 

少しずつ人的資本を積み上げ、稼げるビジネスパーソンになりましょう。 

目覚めたときよりも少し賢くなっているように心がけて日々を過ごしなさい。やるべきことを忠実に、よりよくこなしなさい。毎日少しでもいいから前に進もうと努力しなさい。やがて―長く生きれば―報われる日がくるはずだ

―チャーリー・マンガー(デビッド・クラーク『マンガーの投資術』(日経BP社、2017年)194ページ)