ボイストレーニングで仕事ができる話し方になれば採用面接に合格しやすくなる?

ボイストレーニング 声 面接
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就職面接や転職面接の突破率を上げるために誰でもできるトレーニング。その1つに声のボイストレーニングがあります。

「声」は、面接の合否に実は関係します。

声の質が面接官の心理に無意識的に訴えかける。

適切にボイストレーニングをすれば面接に合格しやすくなります。

自分の声にそれほど自信がない人や、自分の声の印象がどんなものかわかっていない人も多いのではないでしょうか。

私はたまに自分の声を聞くと「自分の声はあまり聞きたくないな。。」という気持ちになります。

いい声になれたらいいな。

ウェブ面談が広まった現在では、コミュニケーションにおける声の比重が増し、以前よりも声の重要性は高まっています。

仕事ができるという印象を与え、面接に通りやすくなるように、ボイストレーニングをしましょう。

ボイストレーニングで声を変えるにはやや時間がかかるため、長期的目線をもってトレーニングをすれば、他の人とは違う能力を持つことになり、仕事や転職で優位に立つことができます。

目次

低い声は面接に合格しやすい

高い声の人もいれば、低い声の人もいます。

どちらの方が面接に有利なのか?

低い声の人です。

声の高さをバカにしてはいけません。

声の効果は選挙に関する調査で結果が出ています。

クロアチアの研究チームによれば、声の高さには、私たちが認めたくないであろうほど、大きな影響力があります。彼らはユーチューブに投稿された動画を使って、さまざまな国で行われた大統領選候補者の討論を五十組以上調べました。その結果わかったのは、より太く低い(より支配的な)声を持っている候補のほうが当選しやすいということでした。それだけではありません。声の低い候補が勝つときは、声の高い候補が勝利したときよりも獲得票数の差が大きくなる傾向もあったのです。

S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)100ページ

低い声の力はさまざまな研究によって実証されています。

同上・99ページ

実験①

ある実験では、実験参加者が以下2種類の演説を聞かされました。

  • 演説A:選挙立候補者の演説にデジタル加工を施し、声を高くしたもの。
  • 演説B:選挙立候補者の演説にデジタル加工を施し、声を低くしたもの。

これら2種類の演説を聞いたあと、実験参加者にどちらか投票するか選ばせました。

すると、70%の実験参加者は、演説B(声の低い方)に選びました。

演説Aも演説Bも内容は全く同じです。

実験②

ハーバード大学出身の政治学者ケーシー・クロフスタッドは、声の高さを加工し(高くする場合と低くする場合がありました)、内容は「十一月には、どうか私に投票してください」というシンプルなメッセージに統一して実験をしました。

すると、やはり低い声の方が結果がよかった。

この実験で明らかになったのは、男性と女性それぞれに対する影響です。

低い声は、聞き手が男性でも女性でも効果があることが明らかにされました。

そして興味深いのは、とりわけ女性の声を女性が聞く時に影響が大きいと明らかになったことです。

女性が女性相手に仕事や転職の話をするときは、低い声で臨むべきでしょう。

採用面接でも声は落ち着いた低い声の方がいい。

低い声の方が面接に合格しやすい理由

なぜ低い声の方が高い声よりも面接に合格しやすいといえるのでしょうか。

理由① 声の高低から受ける印象

高い声と低い声、人は耳で聞いてそれぞれ以下のような印象を持ちます。

高い声:苦痛や恐怖、不安

低い声:自信、積極性

面接で面接官にどちらの印象を抱かせるべきかは一目瞭然です。

声も面接官に見えないが効果のあるアピールの手段として活用できます。

理由② 生物学的

人が生物として進化してきた結果、声は生物としてシグナルを受け取っていることになります。

低い音を生む大きく分厚い喉頭は、その人の身体が大きいことだけでなく、その肉体に流れるテストドミナンスステロンの多さも示しています。つまり、恵まれた肉体の力と、それゆえに備わった強い支配力とを示しているわけです。

S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)98ページ

低い声を聞くとがっしりと頼もしいと思うのです。

これって当てはまるのは男性だけじゃない?という疑問もあるでしょう。

女性であっても、低い声の方が面接には有利。

この法則は男性にも女性にも当てはまるようです。

同上

これらの理由から、人は、一般的に、低い声と高いステータスを結びつけます。

ボイストレーニングで説得力ある声を手に入れた有名人

サッチャー

鉄の女と言われ、イギリスで初めて女性首相となったマーガレット・サッチャーは、「専門家の助けを借りて、より低く、説得力のある、落ち着いた声を手に入れ」るため、ロンドンの英国国立劇場で俳優兼監督のローレンス・オリヴィエが用意したトレーニングを受けていました(S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)98ページ)。

サッチャーは、普段の声は高く、首相になる前は金切り声をあげそうなカリカリした主婦と一部の人から見られていました。

しかし、サッチャーは、保守党の重要な党大会で、低く落ち着いた声で演説をし、多くの指示を獲得し、その後首相の座に就くことになるのです。

ボイストレーニングを始めよう

声の低さの重要性を説明してきましたが、それ以外にイントネーション等の話し方も当然大切です。

メッセンジャーが話すときには、声の調子も重要です。尻上がりの抑揚は陳述を疑問形にする効果がありますが、これは支配的なメッセンジャーにとって、ほとんど役に立ちません。彼らは低い声と下降調のイントネーションを用いて、メッセージが事実を述べているという印象を強めるからです

S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)99ページ

低く落ち着いた声や相手に好印象を与える話し方は訓練で獲得することができます。

現にサッチャーは何十年も前に訓練をしていました。

ボイストレーニングは歌手になるためのトレーニングには限られません。

ビジネスでも使えます。

私も昔ボイストレーニングのスクールに通っていたことがあります。

効果は?

あると思います。

声には出し方がありますし、どういう印象を相手に与えたいかという狙いによってすべき話し方が決まります。その話し方を身につけるためにトレーニングをするのです。それがビジネス向けのボイストレーニングです。

音楽教室やボイストレーニングのスクールでビジネス向けの話し方を念頭においたコースを設置しているところは限られます。

たとえば、全国展開をしている音楽教室であるシアーミュージックにはビジネス向けの話し方のサイトが掲載されています。

話し方コース|音楽教室・スクールならシアーミュージック (sheer.jp)

歌のためのボイストレーニングやカラオケのコース、声優向けコース等とならび、「話し方コース」があるのです。

一番安いコースだと月2回で1万円。思ったより高くないでしょう?

それもマンツーマンでこのお値段です。

期待できる結果を考えるとコスパがよいトレーニングだ。

私はボイストレーニングに通うことに興味があるのですが、この案は凍結しています。あるアメリカ人英語講師が、「とある日本人の生徒が日本語のボイストレーニングを受けたら、その人の英語の発音がモアジャパニーズになった」というのを聞いて、英語の発音を「レスジャパニーズ」にしたい私はボイストレーニングには消極的なのです。

したがって、英語の発音にあまり興味がない人や、ボイストレーニングと英語の発音に関係はないだろう、と思う人であればボイストレーニングは積極的に検討してよいと思います。

どんな人が通っているのか?

上記を見てください。特に右2つ。

仕事や採用面接目的ですでに話し方のトレーニングをしている人はいるのです。

「え、仕事や面接のためにボイストレーニングする人って普通いなくない??」と思う人もいるかもしれません。

しかし重要なのは自分にとって普通と感じられるかどうかではなく、面接に通るかどうか、仕事で説得力があると感じてもらえるかどうかです。

そのために声が重要な手段であることは上述したとおりです。

「仕事のために声の訓練をするなんて普通じゃない」と思い、それが多数派の考えであれば、それはチャンスです。

他の多数派がしないことをして、他の人が気づいていない重要な武器を獲得することは、仕事や転職のフィールドにおける競争上の優位性を得ることを意味します。

いわゆる仕事がデキる人になれるのです。

声を鍛えることがその第1歩。興味をもったらぜひ体験レッスンを受けてみましょう。

▼公式サイト

ボイストレーニング 声 面接

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