経済学を合理的に独学するためのおすすめ入門本・講座

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知識ゼロの初心者が経済学を独学するための書籍と講座の紹介です。

裏付けのある素材を選びました。

私は弁護士であり、司法試験には経済学は出題されていないため、知識ゼロの状態から勉強しました。

その体験も含めた記事です。

私は、「経済学の勉強って何から始めたらいいんだろう」と思いつつネットをあれこれ見て、「これらの勉強法って信用できるのかなあ。。」と長年悩みつつ色々な書籍等を見てきました。

その集大成です。

この記事に載っている勉強素材を選べば経済学の勉強の第一歩としてちょうどよいと思います。

以下では、本を先に紹介し、後に動画講座を紹介しています。

動画講座の方が興味がある方はまず動画講座を見るようにしていただけたらと思います。

多くの初心者には動画講座の方がわかりやすいはずです。

目次

1 経済学を独学するための本

おすすめの本を以下のとおり分類して紹介します。

軽めの経済学入門書
  • ティモシー・テイラー『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門』(かんき出版、2013年)
経済学入門書のわかりやすい教科書
  • マンキュー経済学
  • アセモグル/レイブソン/リスト 経済学

1 軽めの経済学入門書

軽めの初心者用経済学入門書としておすすめはこちらの書籍です。 

ティモシー・テイラー『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門』(かんき出版、2013年)

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

マクロ編とミクロ編があります。

どちらから勉強してもよいですが、どちらかというとミクロ編を先に勉強するよう勧める人が多いです。

ビジネスにより近いのはミクロ経済学でしょう。

経済学には様々な部門がありますが、ビジネスに最も重要なのはミクロ経済学だと思います。ミクロ経済学は『それぞれの企業や個人がどのような動きをするのか』『その動きの結果、社会がどうなるか』を研究するものです」

ーマネーフォワードの滝俊雄執行役員兼Fintech研究所長

(日経産業新聞2021年6月16日「経済学を経営に生かす(上)経済学、事業の最適解導く、理論ビジネス展開、先駆者に聞く(NIKKEILIVE)」)

なぜこの本がおすすめか?

「とっつきやすい入門書」として、楡井誠さん(東京大学大学院経済学研究科教授)に『経済学を味わう—東大1、2年生に大人気の授業』にて勧められていたからです。

著:ティモシー・テイラー, 監訳:池上 彰, 翻訳:高橋 璃子
¥1,650 (2022/07/24 09:13時点 | Amazon調べ)

2 経済学のわかりやすい教科書

しっかりした教科書で勉強したい!という意欲的な人に、経済学の大家による定番のわかりやすい経済学の教科書は次のとおりです。

(1) マンキュー経済学

マンキュー経済学第4版 ミクロ編+マクロ編 2冊セット

まずは、ハーバード大学のマンキュー教授の教科書。

著者のグレゴリー・マンキューさんは1987年29歳の若さでハーバード大学教授に就任した超一流の経済学者です。

ハーバード大学の経済学入門講義を長年担当。

そんなマンキューさんの書く教科書は業界で「わかりやすい」と評判です。

マンキューさん本人も「経済学を教えるのはあまりに楽しい」とこの教科書で述べており、わかりやすく説明することに意欲的です。

後述する『アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学』の監訳者まえがきでは、マンキュー経済学について以下のとおり評されています。

従来の教科書では一番やさしいとされる

ウォーレン・バフェットの右腕であり、ビル・ゲイツからも「誰よりも幅広い思考の持ち主」と評されたチャーリー・マンガーも、マンキューについてこう言及していたことがります。

マンキューの経済学の最高のテキストを読めば、彼は知性的な人たちは機会費用に基づいて意思決定を行うと言います。

(原文:”If you take the best text in economics by Mankiw, he says intelligent people make decisions based on opportunity costs”)

(バークシャー年次総会2003年 QAセッションにて) 

マンガーは、マンキューのテキストが「経済学の最高のテキスト」と評しています。

読んでみましたが、わかりやすい内容です。

私は、次の「アセモグル」よりもマンキュー経済学の方がわかりやすいと感じました。

さっと簡単に読める内容ではないですが、丁寧に読めばわかりやすい。

著:N・グレゴリー・マンキュー, 翻訳:足立 英之, 翻訳:石川 城太
¥3,960 (2022/07/24 09:12時点 | Amazon調べ)

(2) アセモグル/レイブソン/リスト 経済学

アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学

従前の入門教科書のベストセラーであったマンキュー経済学よりも新しくわかりやすいとの評のある最新の教科書です。

「アセモグルって何だ?」とタイトルが謎な本。

タイトルの前半は以下の著者3人の名前です。

  • ダロン・アセモグル
  • デヴィッド・レイブソン
  • ジョン・リスト

内容が複雑にならない、記述が難しくならない、という意味での「やさしさ」について本書のレベルは、従来の教科書では一番やさしいとされる『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編』よりも少しやさしい水準だろう。また、重要な話題が精選されていることによって読みやすく、かつ学びやすくなっている。

(『経済学を味わう—東大1、2年生に大人気の授業』・訳者まえがき~日本語版刊行にあたって~(岩本康志))

岩本教授にマンキュー経済学を超えるやさしさであると大絶賛されています。

著:ダロン・アセモグル, 著:デヴィッド・レイブソン, 著:ジョン・リスト, 翻訳:岩本 康志, 翻訳:岩本 千晴
¥3,762 (2022/07/24 09:14時点 | Amazon調べ)

3 おすすめの経済学の無料講座

「最初は、本よりも先生に教えてもらえる講座がいい」という人向けに無料で学べる経済学の講座を4つ紹介します。

とっつきやすさで言えば、本よりもまずこちらの講座の方がわかりやすくおすすめです。

動画講座初心者度コメント
(1) 加藤真也「はじめよう経済学」★★★★★知識ゼロでとりあえず経済学を勉強してみたい初学者に一番おすすめ。
(2) 茂木喜久雄『新らくらくミクロ経済学/マクロ経済学入門』試験対策講座★★★★(1)よりもやや進んだ内容まで知識ゼロの人向けへ解説。ノートをしっかり取りたい人向け。
(3) 石川秀樹「速習!ミクロ経済学/マクロ経済学 2nd edition」★★★(1)の講座終了者向けに勧められているくらい、網羅度が高い。満遍なく学びたい人におすすめ。
(4) ピーター・ナヴァロ「ミクロ経済学 基礎 (The Power of Microeconomics) 」 (カリフォルニア大学 アーバイン校)★★★★トランプ政権で経済政策の要職にも就いたナヴァロの講座。ミクロだけでやや講座時間が短い。

どれも非常にレベルが高いです。無料でこれだけの講座が受講できるとは、経済学を独学したい人は大変恵まれた環境にあると言えます。

(1) 加藤真也「はじめよう経済学」

山口大学経済学部准教授の加藤さんが公開している経済学の無料講義です。

後述する茂木講座や石川講座と違って、テキストも購入しなくて済むので完全無料で受講できます。

完全無料だからといってレベルが低いということは全くありません。非常にわかりやすいです。

全く経済学を学んだことがない初心者を念頭に置かれて講義しているのが印象的です。

公務員試験等への対策を特に念頭においた講座ではなく、講座時間も他の講座より短いため、「とりあえず経済学を勉強してみよう」という方が最初に見るにあたっては一番おすすめの講座です。

経済学に必要な数学の講義もあるのは数学が苦手な人にはとてもいいです。

微分なしで経済学の勉強は辛いですが、この講座で勉強すれば全く問題ありません。

はじめよう経済学 (introduction-to-economics.jp)

(2) 茂木喜久雄『新らくらくミクロ経済学/マクロ経済学入門』試験対策講座

著:茂木 喜久雄
¥2,420 (2022/07/24 09:18時点 | Amazon調べ)
著:茂木 喜久雄
¥2,420 (2022/07/24 09:19時点 | Amazon調べ)

これらの本をテキストとして、筆者の茂木さんがYouTubeで解説講座を公開しています。

洋泉社『新らくらくミクロ経済学入門 第2版』試験対策講座 – YouTube

茂木さんは、黒板等や手元のノートを使って図を書いて手堅く説明するスタイルです。

自分で講義ノートを取りながら受講したい人には一番いい講座ですし、説明もとてもわかりやすい。

前述の(1)加藤さんの講座は一般教養という趣きの講座ですが、この茂木さんの講座は初心者向けですが資格試験対策を念頭に置いた内容です。

加藤さんの講座よりも難しい知識に踏み込んでいます。

加藤さんの講座よりもより多くを学びたい人におすすめです。

(3) 石川秀樹「速習!ミクロ経済学/マクロ経済学 2nd edition」

この講座は、著者の石川さんの市販書籍をテキストとした無料講座です。

(1)加藤講座と(2)茂木講座との対比で言うと、資格試験対策の講座ですので、茂木講座と同じ部類です。

茂木講座よりも講座の時間が長く、網羅性が高いです。茂木講座では扱っていない内容を扱っているところがけっこうあります。

(1)講座の加藤さんは、(1)加藤講座を学び終えた後にさらに高いレベルの内容を学ぶための講座としてこの石川講座をウェブサイトで勧めています。

おすすめの経済学の本 | Econ.@YouTube (introduction-to-economics.jp)

石川さんの説明のわかりやすさですが、人にもよると思いますが、私は茂木さんの方がわかりやすいかなと思います。

石川さんの方が茂木さんと違って、サササッと口頭で説明して進んでしまうことが多いような気がします。

とはいえ、石川さんの説明もとてもわかりやすいですし、テキストを色分けしていってサブノート化していくという進め方は合理的でそのスタイルが気に入る人も多いと思います。

経済学のモデルがどのような仮定を置いているかの説明は石川さんの方がわかりやすかったりします。

Youtubeで見れます。

以下がその動画案内のページです。

free-learning.org

使用するテキストは以下のとおりです。

それぞれ2000円台の書籍を買えば講座が全部無料で視聴できるのでお得です。

(4) ピーター・ナヴァロ「ミクロ経済学 基礎 (The Power of Microeconomics) 」 (カリフォルニア大学 アーバイン校)

講座時間は、5時間。

この講座は、日本最大のeラーニング提供会社ネットラーニンググループが支援するNPO法人であるAsuka Academyが提供しています。

カリフォルニア大学アーバイン校から提供を受けた授業に日本語字幕が付されています。

講師がすごい。ピーター・ナヴァロ。あのトランプ大統領の政権で「新設された国家通商会議(現・通商製造業政策局)のトップ」を務めた大物です(Wikipediaより)。

本格派な講義を受けた人におすすめ。

わかりやすいです。

Asuka Academyに無料登録すれば無料で受講できます。

マクロ経済学はまだ提供されていないようです。

Asuka Academy|世界最高の大学講義を日本語で無料で学べるオンライン講座

4 確実に経済学を習得するには資格試験(中小企業診断士、公認会計士試験等)講座

独学をより効果的にするには目標を設定して、その目標達成のためにがんばることです。

社会人であれば資格試験をちょうどよい目標にできます。

幸いなことに、経済学を試験科目にしている資格は多めです。

その中でも、中小企業診断士はビジネスマンが自己啓発目的で目指すにはおすすめです。公認会計士や不動産鑑定士は難易度が高い。

中小企業診断士でも難しいですが、経済学を身につけつつ他の科目で周辺知識も学べるので悪くありません。

中小企業診断士の1次試験の科目は以下7科目です。

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 企業経営理論
  • 運営管理
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・政策

資格試験を目指すのは強制的な目標設定におすすめです。

独学だとどうしても勉強が進まない、という人には予備校の利用をおすすめします。

たとえば、資格試験予備校のアガルートは、通常の教室授業を提供する予備校とは異なり、講義は全てオンライン形態であることから、安く受講することができます。

最高3倍速の速さで受講できるのもよい点です。私は講座系の音声や動画はだいたい倍速にしていますので、この機能がない動画・音声教材を見ようとは思いません。

アガルートの中小企業診断士の1次試験対策パックは2万9800円です。

断固たる決意がない人は、2次試験対策講座も含めたフルパッケージの講座10万8000円はきついですので、1次試験対策向けをおすすめします。

1次試験対策なら経済学含めて幅広く学べますし、金額もやや高いので自分に強制力を課すにはちょうどよいと思います。

▼アガルートの公式サイトはこちら

パックで講座を申し込むと簿記3級講座が無料でついてきます。

簿記3級の知識は、ビジネス知識としてぜひ持っておきたい最低限の会計知識です。中小企業診断士の勉強であわせて勉強してしまうのはおすすめです。

「よし勉強するぞ!」と思ったら、思い立ったら吉日で、資料請求してみるのがおすすめです。

私も何か勉強を始めるときは、なんとなく始めています。

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