優秀なサラリーマンは心理学を仕事に使っている?

心理学 仕事
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心理学は仕事の役にたつ。

NHKの人気ドラマであった「正直不動産」の主人公は営業成績を上げるために心理学も含めてありとあらゆることを学んだと言っています。

しかし、心理学の本を読めばすぐに仕事に活用できる知識が身について成果が出るのか?

そんなわけがありません。

ではどうしたらいいのか。

正しい方法を教えましょう。

正しい方法は、心理学を他の知識と結びつけること。

これこそが肝です。これがチャーリー・マンガーが語っていたことです。

チャーリー・マンガーは、ウォーレン・バフェットの長年のビジネスパートナーであり、その右腕として知られる投資家・ビジネスマンです。

マンガー自身もビジネス、投資に大成功しており、約2000億円の資産家です。

マンガーは、膨大な学習が成功の鍵であるとして学ぶことの大切さを説いています。

その中でも心理学についてビジネスに活用するにはどうしたらよいのでしょうか。

2021年2月24日にマンガーが会長を務める会社(デイリージャーナル)の年次総会でのマンガーのコメントからそのヒントが得られます。

www.youtube.com

2時間ある会見の中で語ったマンガーの心理学をビジネスに活用する方法を解説するのが本記事です。

目次

心理学を他の知識と結合させる

心理学を学んでそれを役立てるもっともよい方法、正しい方法は、心理学を他の知識と結びつけることです。

心理学そのものだけを学ぶのではだめです。

心理学は、他のすべての知識と統合したときに、本当に役に立ちます。

(“psychology gets really useful when you integrate it with all other knowledge”.)

(Charlie Munger, Vice Chairman of Berkshire Hathaway, speaks at the Daily Journal Annual Meeting)

心理学が必要だが自分にはその知識がないと知って、心理学の授業でA評価を取るために心理学における細かな心理的傾向を学んだのではありません。心理学以外の知識と結びつけるために心理学に出てくるそれらの傾向を学習したのです。

それが正しいやり方です。

(“When I saw that psychology was necessary and I didn’t have it, I didn’t just learn the little tendencies well enough to get A’s in psychology, I learned those tendencies well enough to synthesize some of the rest of the knowledge. And that’s the right way to do it”.)

(Charlie Munger, Vice Chairman of Berkshire Hathaway, speaks at the Daily Journal Annual Meeting)

本ブログは、転職面接前に知るべき効果的な心理学の知識など、心理学の知識を転職や仕事で活用する記事を書いています。

こうやって心理学の知識を自分の生活領域での知識と結合させるのが正しいやり方。

心理学を他の知識と結びつけることは教えられていない

心理学は、心理学以外の他の知識と結合させるのが重要。

でも、実際はそう教えられていない。

心理学そのものを単体で学ぶような仕組みになっています。

それはなぜなのか。

教育機関の問題であるとマンガーは述べています。

心理学を他の知識と結合させることは心理学科では教えられていません。なぜなら、教育機関のシステムは、すでに発見されたことを他の知識と統合することよりも、心理的傾向をより深く理解するための小さな実験を報いるようになっているからです。

(“they don’t teach that in the psychology department because the academic system rewards little experiments that develop more insight into psychological tendencies instead of synthesizing what’s already been discovered with the rest of knowledge.”)

実際に役立つかどうかとか、既存の知識と組み合わせるとこうなる、といったことはあまり評価されない。

それよりもほんの些細なことでも心理についての新しいことを発見することが偉いとされる世界であるのが原因のようです。 

また、心理学の教授は心理学のことしか知らず、また、他の知識を習得するインセンティブがないのも問題としています。

心理学の教授たちは、心理学以外の知識については全く知らないし、マスターしようというインセンティブもありません。

(“The psychology professors don’t know all that much about the rest of knowledge, and they have no incentive to master it”.) 

そんな心理学者のことをマンガーは「世界で最も無知な職業の一つ」(”It’s one of the most ignorant professions in the world”.)と評しています。

単に本を読むダメでは仕事には使えるようになりません。

独学で心理学と他の知識を学ぶことが鍵

心理学の本を読んでも、心理学の学問的な知識があれこれ出てきます。

「他の知識と組み合わせるとこうなる」ということは書かれていません。

マーケティングの本等などでは心理学の応用などがよく登場します。

心理学をどう使うかは心理学者が教えてくれない分野です。

でも心理学をどう使うかこそが学者ではない一般人にとっては重要です。

そのカギは、心理学以外の知識と組み合わせることです。

その組み合わせ作業は自分で行うしかありません。

それこそが自学自習のポイントです。

(既存の心理学の知識と心理学以外の知識を結びつけることは)「独学の面白い一例です」

(“that’s an interesting example of self-learning”.)

ビル・ゲイツも自分の持っている既存の知識と結びつけることを読書の際に意識しているとビル・ゲイツの読書法【必見】天才の本の読み方 – 転職キャリアルールで紹介しました。

読書している時は、本当に集中しているかどうかに注意する必要があります。特にそれがノンフィクションの本である場合、新しい知識を取り入れることができているか、少しでもそれを自分が持っている知識に追加することができているかということです。
(When you’re reading, you have to be careful that you really are concentrating, particularly if it’s a nonfiction book, are you taking the new knowledge and sort of attaching [it] to knowledge you have?)

ゲイツもこう言っています。

仕事で使える心理学のテクニックを身につけたいと思うなら、本を読んで勉強するのは第1ステップとして必要です。

でも、そこで満足しては全く足りません。

読んで学んだ知識と自分の生活や仕事とで結びつけられないか真剣に考えるのです。

オリジナルの結びつきを自分で見いだせて初めてその心理学知識が血となり肉となって活用できるものになるのです。

仕事や日常生活のレベルアップのため、心理学を積極的に学んで結びつきを常に探しましょう。

継続的に学べるかどうかが、平凡な何も学ばずに日々を過ごす人と差をつけるために重要です。

サラリーマンが年収を上げる勉強【金持ちは勉強マシーン】

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Charlie Munger, Vice Chairman of Berkshire Hathaway, speaks at the Daily Journal Annual Meeting – YouTube

本記事で紹介したチャーリー・マンガーのコメント引用は以下のとおりです。

What prevents the wide use of helpful psychological insight is the fact that psychology gets really useful when you integrate it with all other knowledge. But they don’t teach that in the psychology department because the academic system rewards little experiments that develop more insight into psychological tendencies instead of synthesizing what’s already been discovered with the rest of knowledge. The psychology professors don’t know all that much about the rest of knowledge, and they have no incentive to master it. And if you don’t master the rest of knowledge, you can’t synthesize it with psychology. So that’s an interesting example of self-learning. When I saw that psychology was necessary and I didn’t have it, I didn’t just learn the little tendencies well enough to get A’s in psychology, I learned those tendencies well enough to synthesize some of the rest of the knowledge. And that’s the right way to do it. But show me a psychology department that knows how to do that. It’s one of the most ignorant professions in the world.

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