カジュアル面談で盛り上がらないとその後落ちるかも【体験談】

カジュアル面談 その後
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カジュアル面談の体験談です。

転職希望者にとっては、カジュアル面談は、「不真面目に話し合う場」ではなく、「選考の過程の一つとしての真面目な面接の場」と考えておくべきです。

目次

1 カジュアル面談体験談①(日系大企業)

体験談1社目。

(1) LinkedIn上で「カジュアル面談で情報交換しましょう」と声がかかった

LinkedInに以下のようなメッセージが届きました。

Nyanger様

はじめまして、株式会社Everyone MVP 人材開発室の比戸都留美と申します。
突然のご連絡にて失礼致します。

Nyanger様のキャリアを拝見し、
ぜひ1度お話が叶えばとお声がけさせていただきました。
転職をお考えでない場合でも、
まずはざっくばらんに情報交換の機会をいただけますと幸いでございます。
(形式はご時世柄Onlineで実施できますと幸甚です。)

名前は全て偽名に変えています。 

ちなみに、「致します」は漢字の誤用です。

「転職をお考えでない場合でも、まずはざっくばらんに情報交換の機会」とあったので、ちょっと話を聞いてみるかと考えました。

この連絡を受けた時は、この会社に転職したいとは全く思っていませんでした。

この会社は、Twitter上では出身者をよく見る日系の会社です。

給料どれくらいとか教えてくれるのかなと思い応じました。

(2) いざカジュアル面談

”カジュアル面談”は電話で行われました。

相互に質問をします。

質問内容は普通の内容と変わりません。

ただ、普通の面談よりも、面接官が下っ端であるような感じがしました。

通常の転職面接であれば、いきなり採用決定者が出てくることが多いです。

その点では「カジュアル」であったかもしれません。

あるいは若い人でも決定権があるのだろうか。

私からは「どんな人がいて」「いくらくらいの給料か」を聞きましたが、給料に関してはあまり明確に教えてもらえませんでした。

もっとカジュアルに教えてくれてもいいじゃん、と思ったのですが、そうは言いませんでした。

別にこの会社に転職したいと思っておらず、また、「情報交換である」と事前に説明を受けていますので、情報を求めるのはこの場のあるべき姿です。

組織内での働き方を聞きましたが、抽象的で会社を美化するような説明が多く、情報交換というには物足りない内容でした。

私が給料についての質問が多いことからこう突っ込みを受けました。

なんでそんな金について聞くのか?

「ブログで【調査】転職のため高年収の儲かる職業の給料相場を知らずにはいられないといった記事を書いてるので参考にしたいから」とは答えられません。

私の回答はこうです。

客観的な判断データを得るためです。

働きがいや成長できる場、といったものは主観的で頼りになりません。転職した後に簡単に”思ったのと違った”となりえます。

客観的情報は違います。事前に確定させておけば、転職後も裏切られる可能性はとても低い。年収はその最たるものです。

転職では、必ず想定外・期待外れが生じます。もちろん良い意味で期待が裏切られることもありますが、どうなるか転職してみないとわかりません。極めてリスクのある活動なのです。その期待外れを補うために、年収には上乗せがほしいと考えています。リスクプレミアムです。

今の職場をあまり辞めたいと思っていないのであれば、リスクプレミアムは多めにほしいです。

逆に今の職場を今すぐ辞めたいと思えば、リスクプレミアムはあまりなくてもよく、年収の重要度は下がります。

今現在たくさん年収について質問するのは、転職をそれほど考えておらず、転職で失敗しないようにするための年収増があるかどうかを確認したいからです。

こう回答しても面談相手は「はあ」という感じです。

「はあ」じゃないよ。

転職は労働者にとって一大事業なんだから給料の大切さを理解しないとは何事か。

転職で給料は大事に決まってるだろ!過去記事、転職で年収が下がるのを回避すべき理由【なぜ給料アップしたいかこう説明せよ】 を読みなさい!

そんな面接官がしてきた質問がこれです。

じゃあいくらからなら転職を考えるんですか

私はちょっと考えて、以下のような条件に当てはまるかなり高めの希望最低年収を伝えました。

  • 面接官の会社の中にいる例外的な高給取りの人の給料より約15%高い
  • 昔この会社に応募したことがあったときに聞いた最高額より約50%高い

この希望最低年収を伝えた後に、面談相手がやる気を失ったようで「他に何か質問ありますか?」だけ言うようになり、私には何も質問してこなくなりました。

自社の給与体系に合わない金額を提示してくるとんでもない奴だから採用なんてありえない、と考えてそこでもうゲームオーバーと判断したのだと思います。

面談の最後に「興味があったら応募してください」と言ってきました。

その際、面接官は「まあ応募してこないと思うし、してきても落とすけど」という心を込めて言ったはずです。

2 カジュアル面談体験談②(外資系企業)

カジュアル面談2件目は、なかなかよいカジュアル面談でした。

アメリカ企業のHRとの面談です。

ビズリーチとLinkedinの両方から同じ人が声をかけてきました。

ビズリーチエグゼクティブ転職

「おお、この会社か!なんか働きやすさをアピールしてるし、給料も高そうだ」と思いました。

私は常時複数の転職エージェントから求人情報がきますが、この会社の求人情報はありませんでした。転職エージェントから求人情報が来ていないならば、直接話を聞いてみよう。

ということでカジュアル面談に応じることにしました。

メッセージが届き、やりとりをしている際に気になったのが「なぜこの人は英語なのか?」。

その人の名前が「John Yamada」みたいな感じです。

日系アメリカ人か?それとも日本人だけど外国人向けに外国人っぽい名前を自分で名乗っているのか?ミッキー三木谷みたいに。

ビズリーチを使ってるくらいだし、きっと日本語もできるけど英語ができる人を採用したいからあえて英語を使っているのだろうと勝手に善解して「面談は日本語でいけるに違いない」と期待していました。

しかし、甘かった。。

見た目は日本人だが、英語しか喋ってくれない。。本人も「日本語はあまりしゃべれない」と言うし。

オンライン面談でした。

カジュアル面談といいつつ、先方は会社案内資料をばっちり作ってくれていて、パワーポイントを画面共有しながらしっかり説明してくれました。

この担当者は、かつてJACリクルートメントに所属していて、最近この会社に転職したということでした。転職エージェントを介さずに直接候補者に働きかけて採用することもできるのだと社内で教えているところだと言っていました。

この人は、「こんないい人を採用しました!」と示したくてがんばっているのだと思いました。

英語でのカジュアル面談でしたが、いい感じの面談でした。

体験談①と違って私も事前に会社を調べていってやる気で臨んだのがよかったのかもしれません。

転職のための情報収集と企業研究のやり方に則って、その会社のannual reportを読んでビジネス特性を掴み、質問も準備して臨みました。

カジュアル面談を経て後日応募することになったら、カジュアル面談の印象が当然選考に影響する。

カジュアル面談でも求職者は、会社に対する質問をビシッと投げかけておくべき。ぼやっとカジュアルにカジュアル面談に臨むライバルに差をつけるチャンス。これが勝てる転職だ。

気合を入れてカジュアル面談を受けたためか、あるいは相手も気合が入っていたせいか、相手には好印象でした。

面談後に私との面談の感想を率直に言ってどうでしたかと聞いたところ、「これまでに面談した中で1番だ」との回答がありました。

何人面談したのかわからないですが、いい感じの回答です。

しかし、私は結局この会社には応募しませんでした。

給料が期待したほど高くなかったからです。

全然悪くないかなり高い金額だったのですが、現職場を辞めて転職回数を増やしてまで手に入れるべき金額だとは思えませんでした。

また、その会社での役割と自分の将来的なキャリアパスを考えると応募に踏み切るには至りませんでした。

応募してたらそれはそれで大変だったので、カジュアル面談だけで切り上げられてナイス判断でした。

このカジュアル面談には、その後のお話があります。

このカジュアル面談をした後1カ月ほど後、とある転職エージェントと面談をしました。

その転職エージェントから、この会社に応募しないかと言われました。

1か月間なんとなくその会社はやはり良い会社かなあと考えていたので、この打診に心が揺らぎました。

私は「もうカジュアル面談受けてしまっているので、転職エージェントからは応募できないのではないですか?」と言いました。

その転職エージェントは、当該会社のHRの人と知り合いだそうです。

「Johnは、面談ではすごい感じがいいけど、給与交渉ではタフだから、応募は転職エージェントからの方がいいと思う。Johnと話してみてうちから応募できるか聞いてみます」と転職エージェントに言われました。

転職エージェントは自社から応募してほしいからこう言ったのだと思いますが、たしかに転職エージェントから応募できるなら私は転職エージェントから応募したい。会社と直接やりとりするのは避けたい。

転職エージェントは会社HRと交渉して、当該転職エージェントから応募してもいいと言ってもらいました。

しかし私はやはり結論は変えず、その会社には応募しませんでした。

3 カジュアル面談体験談③(外資系企業)

カジュアル面談体験談3社目。

今度はヨーロッパ系企業。

またしてもビズリーチから以下のような声がかかりました。

この度、ビズリーチに登録されているNyanger様の法務分野でのご経験に大変魅力を感じ、ぜひとも当社の「オンライン面談」にお越しいただきたいと考え、ご連絡いたしました。

世界的な大企業の日本法人です。この会社にはこんな日本法人があったのか!またしてもビズリーチからメッセージが来た。

すごいなビズリーチ。

ビズリーチエグゼクティブ転職

この会社には興味がある。給料は高そう、ポジションや会社事業内容、規模も自分の希望に合う。

しかし、将来正式に応募するかもしれないから、できたら会社と直接やりとりはしたくない。

転職エージェントから応募したい。

どこか応募できる転職エージェントはないか?

そう思って信頼できそうな外資系転職エージェントに質問してみました。

Dear Tom,
●●社からカジュアル面談のメールをもらった。君のところから応募できないかね?
Regards,
Nyanger

Tomによれば、「ウチでは扱っていない。知り合いの弁護士に聞いたけど、転職エージェントは使っていないらしい」との回答がありました。

このTomはいいエージェント。おすすめ。仮名だけど。

転職エージェントは使っていないならばしょうがない。正攻法でカジュアル面談に臨むしかない。

この会社についてもannual reportを読んでビジネス概要を掴んで、事前準備をしてカジュアル面談に臨みました。

しかし、カジュアル面談が始まってかなり早い段階で問題が生じました。

相手人事から「それでは、これまでの~の業務のご経験について簡単にご説明いただけますか?」と質問されたのです。

え?となる質問でした。私の職務経歴書にはその業務経験は書かれていませんし、やったこともない。

「大変申し訳ないのですが、私にはその業務の取り扱い経験がございません。私は面談候補者ではないようでしたら打ち切っていただいてもかまいません」と申し出ました。

相手の人事も「え?!」となっていました。

その後は雑談になり、「御社のビジネスってこんなんですよね」と事前に調べた内容をもとに話していたら、「そう、そういう感じで法律というよりビジネスについて話していただける方を採用したいんですよ!」というご感想をいただけました。

もう採用可能性ないのにそう褒められてもどう反応していいかわからんではないか。

気楽に言いたいことしゃべってるから何でも言えますよ。

カジュアル面談を持ちかける方も、きちんと職務経歴書を見て誰に声をかけるか吟味すべきですな。

4 カジュアル面談は選考だ

ただの情報交換なら、私のカジュアル面談体験談①の面接官のように、求職者から「カジュアル」な質問を受けてやる気がなくなったりしなくていいはずです。

面接官は、求職者から「これくらい高い給料もらえますか?」とフランクに質問されても、「そんな給料もらえないですよー」とでも冗談で返せばいい。

ただ、会社はそんな冗談を見知らぬ人に言うために時間を割いているのではありません。

面接官は腐っても大手企業の社員であり、面接官の給料、時給は高いのです。

全く応募や採用につながらないカジュアル面談を繰り返す人事部員が社内で評価されるはずがない。

カジュアル面談をやるからには採用に至らなければなりません。

そんな考えがあるからこそ、①の面接官は私の高額希望年収提示に心が折れてやる気をなくしてしまったのです。

要は、「カジュアル面談は選考だ」ということです。

カジュアル面談は、チャンスです。

「気楽でいいだろ」と考えるライバルが中にはいるはずです。

気を付けてカジュアル面談に臨み、そんな甘い考えのライバルに差をつける良い機会です。

私がカジュアル面談②でやったように事前準備をしっかりするべきです。

転職面接前に知るべき効果的な心理学の知識 を読み、「面接の自信がない応募者が採用される秘訣」で自信を見せるか謙虚に行くかを決め、しゃべる内容は「転職面接に受かるアピール方法 | ハーバード流面接突破術」を活用しましょう。

カジュアル面談は、真面目な選考面接です。

転職で求人情報の大半にはノーと言うのが合理的」で説明した内容がまさにあてはまります。

転職エージェントが「カジュアル面談なので気楽にとりあえず話聞いてみるといいですよ」と言ってきたら、その人のことを批判的に評価すべきです。

その転職エージェントは信頼できるのか?

カジュアル面談は慎重に。

転職エージェントの言うことも慎重に聞きましょう。

カジュアル面談 その後

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