転職キャリアルール

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法律事務所を辞めるのは「パートナー弁護士ストレス解放号」の特急券

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もうここには来なくていいんだと知って平和になるためのアソシエイト転職術

「職場に行くのが辛い。。」そう考える弁護士(そして働く人すべて)のための記事です。無理してがんばってストレスで潰れる必要はありません。転職を考えてほしいと思います。

(2019年11月16日改訂)

 

1 所畜たるアソシエイト弁護士の悲哀

(法律事務所)業界そのものがブラックだ

司法修習後に、法律事務所に就職せず、法務部にも入社せず、投資関係の会社のフロント部門に入社した弁護士のコメントです。

 

業界的にブラック企業感覚は麻痺している感じがありますので、悲惨な職場に入ると本当にきついです。

 

(1) どうしようもないパートナー弁護士のパワハラストレスは尋常ではない

どの職場にもいるかもしれませんが、雇用主・上司たるダメ弁護士のパワハラはきついです。

 

仕事のミスを指摘するだけでなく、人格攻撃を絶え間なくしてきます。

人によっては強烈な皮肉を言ってきます。

 

その状況に追い込まれないとわからないとてつもないストレスがあります。ここでうまく説明できないのが残念ですが、かなりきついです。

 

(2) 居場所がなくなるという恐怖心

アソシエイト弁護士の場合、パートナー弁護士がどんなに最悪(人格だけでなく仕事も)であったとしても、その人から仕事をもらうしかありません。

 

仕事をもらえなくなる、干される

 

という自分の職場での立場を脅かされる深刻な状況に陥るという恐怖心が裏にあるのです。

 

(3) 劣等感に苛まれる

 法律事務所で仕事がもらえない、干される。

 

この状態は本当に悲惨です。

 

「お前は必要とされていない」ということを認識せざるを得ません。

 

他の人は忙しそうに働いている。

忙しそうにしている人は、事務所の売り上げに貢献する有能な人。

仕事のない自分は無能な役立たず。

 

こういう辛い比較が頭をよぎります。

 

暇だと余計なよからぬことばかり考えてしまうのです。

 

(4) 仕事をもらえても・・・

仕事がもらえればいいかというとそんなことはありません。

細かい、つまらない仕事、早くやらなければならないが少しでもミスをすると怒られる仕事、際限ない量の仕事、などなど、きつい仕事がアソシエイト弁護士にはたくさんあります。

 

裁量がない。

 

これが若手弁護士にはきついのです。

 

自分で仕事のコントロールができません。割り当てられる仕事の量や、タイミング、質(どの程度手を抜けるか)等が把握できないのは仕事で多大なストレスになります。

 

パートナーであってもクライアントをコントロールするのは難しいと思います。それができずにアソシエイトに何もかも丸投げするパートナーも少なくありません。

 

 

とあるクライアントと弁護士の会議の事例です。 

クライアント:お願いします。

 

パートナー:わかりました。これとあれとそれ、すべて明日中にご報告します。

 

アソシエイト:・・・(マジか?!それやる必要ないやつばかりだし、そんな急げとも言われてないし、そんな急いで何になる??)。

 

 

こんな感じでパートナーは安請け合いします。そして、アソシエイトに「すぐやれ」と指示します。パートナーは、どうその仕事を進めればいいかアソシエイトに教えません。ダメパートナーは自分で分析しません。

 

アソシエイトは、他の仕事もありつつ、なんとか間に合わせようと「こんな調査、資料必要ないだろ」と思いながら作業をします。

 

そのやっつけ仕事をパートナーに提出すると、「なんだこれは!」と怒られます。「こんなんじゃないだろ。何をやっているんだ。」とかなんとか言ってきます。人によっては「もういい。私が自分でやる」といいます。

 

自分でやったら出来がいいとは限らないのですが、判断者が自分でやれば間違いのない作業になります。

 

パートナーが「自分でやる」と言った後のアソシエイトは悲惨です。その作業からは解放されてほっとできるものの、もう仕事はこないかも、「あの人怒りながら仕事してるんだろうなあ」と嫌な気分になります。

 

 

2 合わない職場でストレスを抱えたままでは人生、キャリアが台無しになる

行きたくない職場で、前向きに将来に向かって働けますか?

 

無理です。なんとか手前の嫌なことをこなすだけで精一杯です。

 

私は、法律事務所で疲れ果ててしまったときに、以下のようなことがありました。

 

  • 朝起きる。朝食を食べる。服を着替えて準備をする。出かける直前、「疲れたから少し休もう」とベッドで寝ころび、「ああ行きたくない」と考える。もう泣きそう。
  • 職場から1人で外出する機会があると、用事が終わっても、職場に戻りたくなくてベンチなどで1時間くらいただ座って休む。「戻りたくない・・・。」
  • 日曜日のサザエさん病が尋常じゃないくらいつらい。月曜の朝の辛さが半端ない。
  • 高層階にあった私のデスクの前の窓から飛び降りれば「もうここで働かなくても済むんだなぁ」と考える。
  • 電車に座って20分以上あっても何もやる気が起きない。本を読んだりスマホを読むのもできない。

 

転職してからはこういうことは全くなくなりました。今思うと本当にやばかった。。

 

こうしたストレスを抱えると、それ自体のストレスが心身によくありません。それだけでなく、前向きに何かに取り組むことができません。それは成長阻害になります。

 

「ただストレスに耐えてました」

 

と自慢することは市場価値を上げないのです。むしろ下げてしまいます。

 

ブラック事務所を辞めないのは人間の不合理な心理の現れです。 

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3 合わない職場にはもう行かない。転職してストレス軽減、新しい人生をスタートさせるべき

辞めると何が起きるか。

 

もうそこに行かなくてよくなるのです。

 

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(↑嫌な職場を辞めた直後のイメージ)

 

退職による解放は大きい。過去のフランス革命、八月革命よりも超重要な変化が起きるのです。

 

転職によって、「仕事が変わる」「新しい職場」にフォーカスが当たるかもしれませんが、

 

今の職場にもう行かなくてよくなる

 

というのはストレスフルな職場ほど大事な出来事です。

 

辞めると劇的にすぐに平穏が訪れます。

 

私は、法律事務所を辞めて会社に転職を決めてから1か月休みました。

海外旅行にものんびり行きました。

「旅行から帰ったら仕事か…」というストレスのない旅行は最高ですよ。

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この平穏を手に入れるにはどうすればいいか?

 

仕事をやめれば収入が途絶えます。転職をして代わりの収入源を獲得するのです。

 

「ただ今の仕事が嫌だから辞める」

 

これはおすすめできません。

 

収入が途絶えるといずれ干からびます。精神的にもよくありません。

 

大変かもしれませんが、次に行くところを確保して辞めるのが最上の策です。  

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4 辞めなくても転職のことを考えると気が晴れる

転職エージェントのところに行くと、色んな求人情報があります。

 

「けっこういいところあるじゃん」

 

となれば、「いつでも辞められる」と思えるようになり、現職場での精神的なゆとりが生まれます。

 

「あんま興味あるところないんだよな。。今のところ辞めたいだけなんだ。」

 

そう思う人もいるかもしれません。私もそうでした。

 

ただ、しばらく求人情報を見ていると、けっこう興味あるところが出てきたりします。

 

次に行けるところがある

 

そう考えることは気持ちにゆとりを生みます。

 

また、転職エージェントは、相談者が仕事が嫌になって相談に来ていることをわかっています。嫌いな人が職場にいることも理解してくれます。

 

特に弁護士転職を専門にしているエージェントは、そんな相談にたくさん乗ってきています。

 

「それは辛いと思うよ。」

 

そう言ってもらえるとかなり救われます。

 

実際、私は転職エージェントに相談に行ってかなり救われました。 

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5 弁護士が「つらい」「やばい」「しんどい」「苦しい」と思ったら相談すべき転職エージェントはどこか

この場合、相談すべき転職エージェントは、弁護士の職場環境に理解のある傾聴力のあるエージェントです。

思い立ったら吉日。転職エージェントは無料ですぐに相談できます。職場のそばにも来てくれる。土日に会ってくれる。

 

私の経験から選ぶエージェントは以下のとおりです。

 

(1) 弁護士ドットコムキャリア 

弁護士ドットコムのネットワークを持ち、弁護士・法務転職の専門という特化型エージェントです。

また、私が相談に行ったときに非常によく話を聞いて、丁寧に「何が原因で不満、ストレスを抱えているのか」という分析をしてもらえました。

 

(2) LCC

ここも法務専門の転職エージェントです。

 

私が「もう法律事務所は辛い。インハウスに転職したいです。」と言うと、

 

LCCの塚田さんは、「今のパートナーに恵まれてないのはあると思うよ。他のいい先生のところで弁護士やってみてもいいんじゃないかな。」と言ってくださいました。

 

他の転職エージェントであれば、それ来た!ということでインハウスをどわーっと紹介して転職させようとしたはずです。

上記(1)と(2)のエージェントはそういうことはせずに話を聞いてくれました。

 

(3) ロバート・ウォルターズ

夢のある案件がちらほらあり、話はよく聞いてもらえたため。

 

(4) リクルートエージェント

リクルートは外せません。 

 

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