にゃんがーの転職キャリアルール4周年記念・2022年末特別号

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当ブログは開設後4年が経ちました。

年末の記念記事を当ブログの恒例イベントと勝手に指定しており、恒例行事が続いていることをうれしく思っています。

本年も当ブログを訪れ記事を読んでくださり、ありがとうございます。

目次

2022年の転職キャリアルールとSnowball Fortune

今年は当ブログには特に大きな動きはありませんでした。

毎週記事を公開しましたが、ブログのデザインを変えたとか、URLを変えたとか過去毎年あった大きな改変はしていません。

実は今年中に地味にカテゴリー編成を変えていますが、カテゴリー改変作業はそれほど大変ではなくすぐに済みました。

当ブログの姉妹ブログであるSnowball Fortuneは、あまり記事が増えていません。転職キャリアルールの方が訪問者が多いため、転職キャリアルールの方の記事を優先して書いているような感じがします。

それと、転職キャリアルールのジャンルの方が書き慣れているため、新記事を思い浮かびやすいということもあるかもしれません。

2022年の人気記事

2021年12月から2022年11月までの期間の人気記事です。

(1) 転職キャリアルールの2022年人気記事

1位 言われたことだけをやる人は実は仕事がデキるといえる理由

2位 転職中途採用組が日系大企業で出世できない構造的理由

3位 大企業の無能社員はなぜ偉そうなのか | 勘違いエリートが生まれる理由

4位 カジュアル面談で盛り上がらないとその後落ちるかも【体験談】

5位 サラリーマンが司法試験に合格したら | 脱サラして弁護士へ

以下3位までの記事について軽くコメントします。

1位 言われたことだけをやる人は実は仕事がデキるといえる理由

これは2022年最初に公開した記事です。

当ブログの過去の人気記事を抑えて今年の第1位に輝きました。

ほとんどの会社員が思っていることをそのまま書いたのが高評価につながったようです。

2位 転職中途採用組が日系大企業で出世できない構造的理由

当ブログ過去累計で一番多く読まれている記事が2022年に読まれた記事の第2位にランクイン。

この記事は昨年も2位でした。

新卒プロパー天国の会社には行きたくありません。

3位 大企業の無能社員はなぜ偉そうなのか | 勘違いエリートが生まれる理由

3位の記事も当ブログの長年のヒット作です。

1位から3位は、いずれもよくある会社員にまつわる不満を分析した記事です。多くの人が不満を持っている事柄について理由を提示するとウケがいいのだな、と思っています。

理由を求める人間の心に突き刺さったことが人気の要因ですね。

▼昨年2021年の人気記事はこちら

にゃんがーの転職キャリアルール3周年記念・2021年末特別号 | 転職キャリアルール (career-rule.com)

(2) Snowball Fortuneの2022年人気記事(第1位の記事)

姉妹ブログのSnowball Fortuneは訪問者数が少ないので1位だけ紹介します。

この記事は、1年前に「実に優良な記事」と自画自賛した記事です(にゃんがーの転職キャリアルール3周年記念・2021年末特別号 | 転職キャリアルール (career-rule.com))。

その優良さが一部のコアなインデックスファンドオタクに受け入れられたのか、Snowball Fortuneの年間第1位に輝きました。

(3) 2022年の意外な人気記事

この記事は、2022年に人気が急上昇しました。

少し修正しましたが、記事タイトルを変えたのが大きかったようです。

また、なぜかこの経済学独学記事もそこそこの人気を集めていました。

(4) 熟読された記事

ページ滞在時間が長かった記事は、それだけじっくり読まれた可能性があります。

2022年に熟読された記事はどれだったのか。

1位 ビズリーチのビジネスモデルを知っているか

この記事がページ滞在時間が最長でした。

意外です。

そんなにビズリーチのビジネスモデルに興味ある人いるのか。

2位 web(オンライン)面接に受かりやすいウェブカメラのおすすめ【印象が良くなる】

これまた意外な記事がじっくり読まれていました。

面接に通るために真剣にウェブカメラを検討する人は一定数存在するということですね。

そうしたシリアスな層に入念に読んでもらえたようです。

3位 他人から学ぶのはなぜ最高の勉強法なのか

これまた意外な記事がランクイン。

多くの偉人の引用が丹念に読まれたのかもしれません。

直近の転職活動

年に1度の特別号ですので、たまには管理人の転職活動について書いてみます。

私の直近の転職活動は当ブログのスタンスに沿ったものでした。

「とりあえず応募するな!」という当ブログの精神に則り、ほとんど応募しませんでした。

何社応募したかというと、1社だけ応募しました。1社応募、1社内定。

応募した会社以外にもあれこれ転職エージェントから複数の会社の紹介はありましたが、検討の結果1社だけ応募することにしました。

自分の転職活動を自分で語るのではなく、私のこの転職活動を知っている人の意見を聞いてみます。

当該転職活動では、友人に模擬面接の面接官役をやってもらったりしましたので、その友人にインタビューしました。

その友人は某大手企業勤務のAさんです。

にゃんがー

にゃんがーの転職活動を見てどう思いましたか?

Aさん

成功する転職活動はこうやってやるんだろうとわかった。

にゃんがー

なぜ「わかった」と思ったのですか?

Aさん

にゃんがーが過去転職活動で結果を出しているのを知っているから。そのプロセスを見せてもらって「こういうものなんだ」と思った。

にゃんがー

私の準備を見て「成功する転職活動」と感じたとのことなのですが、成功する転職活動、面接対策とはどのようなものだと思いましたか?

Aさん

応募者が自分で面接官に対して話したいことではなく、面接官が聞きたいことは何だろうかと考えて面接の準備をしているのだと思った。採用面接では、多くの人はいかに自分を出せるかが重要だと勘違いする。しかし、実際には、内定をもらうことを第一の目的とするならば、いかに自分をベースにしながら相手の欲しい情報をいかに的確に出すスキルが必要だということがわかった。

我が転職活動の要点を驚くべき精度でかつ簡潔にまとめてもらえました!

まさにこのとおりだと思っています。

にゃんがー

そんなにゃんがーの転職術の考え方は役に立ちますか?

Aさん

役に立つ。自分の勤務先の昇格試験でその考え方を使った。にゃんがー流転職術を知る前は、昇格面談は今現在の等身大の自分を見てもらおう、それでダメならしょうがない、と考えていた。しかし、そうではないと考え直し、面接官の欲しい情報を出すようにした。
「昇格面談にも使える」とブログに書くべきだ。

にゃんがー

にゃんがーの模擬面接を面接官役でやってみて印象はどうでしたか?

Aさん

思っていたのと違ってシンプルな問答案が多かった。もっと難しい想定回答を用意していると思っていた。

にゃんがー

模擬面接でのにゃんがーの受け答えはどうでしたか?

Aさん

回答もシンプルだった。その受け答えを見て、他の人と違うことを言うべきという新卒の頃の誤解を思い出した。

にゃんがー

模擬面接をお願いすると言われてどう思いましたか?

Aさん

準備でそこまでするのかと思った。

私としては、模擬面接をやって大変ためになりました。

しゃべりの練習になるというよりは、話す内容が論理的か、おかしくないか、わかりにくいかということを練る良い機会になったからです。

にゃんがー

最後に、当ブログでこんな記事が読みたいとかのリクエストありますか?

Aさん

記事というより、管理人が何者かもう少し説明してもいいのではないか。外資系企業に勤務する弁護士という自己紹介だけだと、誰が書いている全くわからないブログなので、記事を読んでも「本当か?」と思う。内容も嘘か本当かわからない。

これは鋭い突っ込みを受けました。

たしかに猫の画像の外資系企業に勤務する弁護士、は説得力がないかも。

そう思うと、当ブログは、世の中にいる多くの人ではなく少数の賢明かつ寛容な読者に支えられています。

記事内容を理解して読む価値があると判断して読み進めてくださる読者の方々は大変ありがたいと思っております。

「転職キャリアルール」は転職活動に役に立つ

私の自分の直近の転職活動の際に一番よく読んで参考にした資料は、市販の転職活動本でも転職エージェントのアドバイスでもなく、このブログ「転職キャリアルール」でした。

転職面接の本も複数冊読んだのですが、我ながら当ブログの過去記事ばかり参考にしていました。

転職面接に関する過去記事を選んで読んでいました。

転職活動に関するアドバイスは、多くが助言者の「私が良いと思うからこうしなさい」という思い込みや体験に基づくものが多いので、信用できません。

当ブログ記事は進化心理学とか行動経済学の裏付けが書いてあってよいなと思いながら読みました。

転職活動に関する記事だけをまとめた「転職活動」というカテゴリーが作ってあるので、転職活動関係の記事を読みたい方はこのカテゴリーの記事を読むのがおすすめです。

転職活動 | 転職キャリアルール (career-rule.com)

ブログを書く

直近の私の転職活動はうまくいったと思っています。

この転職活動の成功は当ブログと大いに関係しています。

どう関係しているかというと、当ブログを書いているからうまく転職活動が上手にできた、というポジティブな因果関係です。

日々何か思いついた発見があり、それが仕事や転職に関係する内容だと、単に「ふーん。そうなんだ」と思うだけでなく、「これはブログに書こう」「ブログで整理しよう」と思います。

生活の一部にブログが組み込まれている感じがします。

それが起こるときのことを表現した作家のユードラ・ウェルティーの言葉が私のお気に入りだ1972年のインタビューで、ウェルティーは小説のなかの会話はどこから生まれるのかと尋ねられた。彼女は次のように答えている。「物語に入り込むと、すべてが物語に当てはまるように思えるの。たとえば、市バスのなかで何か耳に入ってくると、そのとき書いているページで登場人物がまさに言いそうなことだと思ったり。どこにいても、物語の一部がそこにある。たぶん、物語に自分の波長を合わせているんでしょうね。だから、耳を磁石だとするなら、物語に適したことが耳に引き寄せられてくるのよ」

ベネディクト・キャリー『脳が認める勉強法』(ダイヤモンド社、2015年12月)216ページ

ただ単に書きなぐるメモだと文章になりませんので、ブログの記事にするには構成も考えます。

足りない情報を調べて補足します。

こうして1記事を作っていくわけですが、記事を書くのは結構大変です。時間もかかりますし、どの順序で書くのがいいのか?図をどう使うか?といったこともあれこれ考えます。

このやや大変な記事作成作業が考えを整理するのにとても役立っていると感じます。

本や仕事で新しく学んだことをブログとしてアウトプットしているのですが、当ブログでは「心理学では●●効果というものがあります」「経済学はこうなっています」と単に書いてある知識をそのまま提供することはしていません。なるべく実生活に結びつけて紹介するよう心がけています。

当ブログでは確証バイアスやハロー効果がよく登場しますが、「確証バイアスとは」とか「ハロー効果とは」といった、知識先にありきの説明はしないようにしています。

転職面接であるとか、仕事に関係するシーンを先に持ってきてその中でそうした本に書かれている知識を織り交ぜる書き方を取るようにしています。

そうして普段の生活に結びつける方が、当ブログを訪問する情報需要者への情報供給のあり方として効果的であると考えています。

最近読んでよかった本

おすすめの本ではなく、私が読んでよかったと思っている本です。

ダニエル・カーネマン=オリヴィエ・シボニー=キャス・R・サンスティーン『NOISE: 組織はなぜ判断を誤るのか』(早川書房、2021年2月)

著:ダニエル カーネマン, 著:オリヴィエ シボニー, 著:キャス R サンスティーン, 翻訳:村井 章子
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カーネマンの最新著作だ、と期待して読んだ本でした。

期待以上によかったです。

「バイアス」は知っている人は知っている判断エラーを引き起こす概念ですが、カーネマンらはもう1つの判断エラーを引き起こす概念として「ノイズ」を紹介しています。

簡単に言うと、バイアスは、判断の偏りです。ノイズは、判断のバラつきです。

定食屋に行くと、ついいつも肉系の料理を頼んでしまう。肉料理に偏っている。これがバイアス(偏り)です。

「医者で冷たい性格の人です」と聞くと、「どうせ有名医大出身のいけ好かない痩せた男だろ」と先入観をもってしまう。これがバイアスの例です。決めつけ。

ノイズは、休暇の旅行先を午前中は「沖縄にしよう!」と言っておきながら、午後になると「やっぱり北海道だな」というコロコロ変わったりするような個人ごとの判断のバラつきがその1つの類型です。

カーネマンらは、このノイズが判断エラーを引き起こす重大問題だと指摘するとともに、どのようにこれを防ぐかを提言しています。

カーネマンらの提言は、個人や組織での判断を精緻化させるために検討の価値があるものだと思います。

しかしながら多くの人はこの提言は拒絶すると思います。自分の裁量が奪われ、柔軟性を失い、非人間的で機械的な判断を強いられるように感じるはずです。

したがって、カーネマンらの提言を活用して判断ができるようになれば、少数派である賢い人になれるかもしれません。

カズオ・イシグロ『クララとお日さま』

著:カズオ イシグロ, 翻訳:土屋 政雄
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ビル・ゲイツがおすすめしていた本の1つ。物語です。AIロボットのお話。

前半は根気よく読み進めてもなんとなく退屈な展開で、「もう読むのやめようかな」と少し思いました。

中盤から面白くなってきます。

「そういうことだったのか!」と前半何気なく書かれていたことがわかってきます。

わかってくるとちょっとゾッとしたりしました。

全体としてのほほんとした雰囲気で進んでいく本ですが、色々なメッセージが込められているように思います。どういう世界なのかも端々にヒントとなるような描写がありますが、説明はされていません。

最後は「こんな最後なのかあ」と思いました。なんとも言えない終わり方です。

読み終わって、これは映画化されそうだな、と思ったところ、調べたらすでに映画化されることが決まっているようです。

ロン・チャーナウ『タイタン』

著:ロン チャーナウ, 原著:Chernow,Ron, 翻訳:広美, 井上
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スタンダード石油の帝国を作り上げたジョン D. ロックフェラーの伝記です。

チャーリー・マンガーがかつて「この本が楽しくなかったという人はいない」と言っておすすめした本。

この本はたしかにおもしろかった。

「ロックフェラー」という名前を聞いたことある人は多いと思いますが、そのロックフェラーさんのお話です。ロックフェラーは、アメリカの現在の石油メジャーのエクソン・モービルやシェブロン等の源流となった会社を一代で築き上げたビジネスマン。

鈴木忠平『嫌われた監督』

著:鈴木 忠平
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落合博満さんの中日ドラゴンズ監督時代を描いた本です。

あまり感情や考えていることを表に出さず冷徹な人というイメージのある落合さんが当時どのようなことを考えていたのかを知ることができます。

落合さんは学生時代数学が好きだったと言っており、合理的に突き詰めて判断するタイプのリーダーであったのかなと思います。

そうは言っても、人間である以上感情もありますので、本書で書かれているストーリーの中でも多くの辛い葛藤を抱えていたのではないかなと思いました。

この本で落合さんに興味を持って知り合いから勧められた以下の『采配』もよかったです。

著:落合 博満
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トーマス・グリタ=テッド・マン『GE帝国衰退史』

著:トーマス・グリタ, 著:テッド・マン, 翻訳:御立 英史
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一昔前にアメリカ最強企業であるかのようにうたわれたGEが転落していく過程を描いた本です。

伝説の経営者であるジャック・ウェルチの後にCEOになったジェフ・イメルトの時代が中心です。

ジェフ・イメルトのことはボロクソに書かれています。汚い言葉で悪口が書かれているわけではなく、見方によってはイメルトはどうしようもできなかった(GEという会社が悪かった)とも読めるかもしれませんが、著者のかきっぷりはイメルトに同情する節はありません。

イメルトの後を継いだジョン・フラナリーに関しては、著者は同情的に見ているようです。フラナリーは、まともな人だがいかんともできなかったという書き方がされています。

「GEは超すごい企業だ」とかつて言われていましたので、そう言われているのを知っていた当時すでにアナリストや投資家からはGEは見限られつつあったんだなあと思いました。

会社の内情をよく知らないで、評判だけ聞いて「GEはすごい会社なんだ」と思い込むのはこわいですね。

転職するなら表面的な評判だけでなく、ビジネスをある程度自分で評価できるといい。

このGE本は、大企業らしい、上には物を言えない、表面的なきれいごとを重視する、といった悪しき部分も描かれていました。

外資系企業勤務経験者なら、「これって外資系企業であるあるだよね」と思うところがあると思います。

ブログ分割計画

現在の当ブログの記事数は約200記事です。

記事が多くなると、整理のためのカテゴリーが増えたり、カテゴリーが階層的になったりします。

ブログを閲覧する人にはブログの全体がつかみにくくなります。

ブログの管理もやや手間になってきます。

ブログの記事は大きく、法務関係とそれ以外の2つに大別されるため、ブログをこの2つに分割することがあるかもしれません。

あるとすれば、法務関係記事を切り出して独立させることです。

今のところは分割は構想としてありますが、特にやると決めているわけではありません。

2023年の展望

2023年は、これまでよりも当ブログよりもSnowball Fortuneへの記事投稿割合が増えるかもしれません。

その時々の興味関心等によりますので先行きは常に不透明です。

2022年に本ブログを訪れて記事を読んでくださりありがとうございました。

2023年も当ブログをよろしくお願いいたします。

2023年1月の最初の月曜日である1月2日は、新記事をアップせず、1月9日から開始する予定です。

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