部下を潰す上司の特徴

部下を潰す上司 特徴
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「もうダメだ。。」

こう部下に思わせて出社できなくするような上司とはどんな人なのか。

恐い人か?

違います。恐くても部下がみんな逃げ出すとは限りません。

AIに「上司が部下を潰す最大の要因は何ですか?」と聞いてみました。

  • 欠如したリーダーシップスキル(Chat GPT)
  • コミュニケーション不足(Bard)
  • パーソナリティの問題(Bing)

Bingの回答はイマイチだとして、Chat GPTもBardも悪くなさそうです。

しかし、本記事では、部下を潰す上司の最大の特徴は「部下に何やってもダメだ」と思わせることにあると考えます。

目次

1 自分の一存では何もできないと悟った部下は潰れる

部下 裁量 潰れる

部下:こうだと思います。

上司:違う

ためらいのないダメ出し。

上司:いいからこれだけやっておいて。

上司のやることしかできない部下。

メールの書き方まで細部の仕事のやり方をマイクロマネジメントする上司。

いずれも部下の気力を削ぐ上司の行為です。

(1) 部下に裁量を与えない上司

上記の上司の特徴をまとめれば、部下に裁量を与えない、部下に自分は何もできない(許可されていない、能力がない)と思わせる、ということになります。

ネズミかイヌ、あるいは人間でもいい、とにかく何か生き物を泣かせたり、落ち込ませたり、怒らせたり、絶望させたりしたいと思ったら、確実な方法は、理由もなく行き当たりばったりに罰することである。あるいは、思いつきであれこれ命令し、すぐさま逆の命令を出すことである。要するに、自分が他人の意思に翻弄され、手も足も出ないと相手に思わせることだ。

ジェフリー・フェファー『ブラック職場があなたを殺す』(日本経済新聞出版社、2019年4月)183ページ

「手も足も出ない」、つまり、上司に対して自分は何も対抗手段がないと思うこと。

自分では働き方を少しもコントロールできないと思い知れば、絶望します。

「自分はこうしたい!」と強く思う人ほど、期待と現実のギャップの大きさに打ちひしがれるはずです。

どうしようもない、という状況はかなりのストレスです。

長い間仕事をしてきた人の大半は、締め切りが突然前倒しになったり、仕事の担当が事前通知もなく変更されたり、指示通りにやったのに不当に罵倒されたりしたことがあるのではないだろうか。

同上

このストレスのダメージは甚大です。

自分の仕事を自分ですこしも決められないというのは、どう考えてもストレスフルな状況だ。報酬や公式の地位はどうあれ、自分の判断に委ねられる余地がまったくなかったら、無力感に襲われるにちがいない。アメリカ北東部の72のさまざまな組織に属す約700人を対象にしたある調査では、仕事の裁量性と自己申告による不安や抑鬱症状の間に負の相関関係が認められたという。

同上

そのストレスフルな状況を作り出すのが上司だとしたら?

それは上司が絶望創出部下追い込みマシーンであるのと同じです。

(2) 部下を無気力にする上司

潰れる直前の部下は、エネルギーが欠乏しています。

無気力状態なのです。

部下に「自分は何もできない」と思わせる上司は、部下を無気力にします。

部下は「この上司に何を言ってもダメだ」と学び、無気力に陥ります。

上司が思いつきや気まぐれで行動し、朝礼暮改を繰り返していると、部下は次に何を言われるかわからないので戦々恐々とする。これは心身ともに実に消耗させられる状況だ。回避不能な嫌悪刺激に長期間さらされ続けると、その刺激から逃れようとする自発的な行動が起こらなくなる。これを学習性無力感(learned helplessness)という。

ジェフリー・フェファー『ブラック職場があなたを殺す』(日本経済新聞出版社、2019年4月)184ページ

(3) 上司が部下を潰す行為は傷害罪を構成する

上司が部下を潰すのは、殴ったり物理的な攻撃をしないとしても刑法204条の傷害並みの威力があります。

カッターで少しだけ切りつけても傷害罪なので、クラッシャー上司の方が傷害の程度は重いとも言えます。

(傷害)
第二百四条 人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

「身体」とは、「肉体と精神的機能の双方を含む」とされています(前田ほか『条解刑法』(弘文堂、第2版、平成19年))。

また、「傷害」とは、判例の立場である生理機能障害説によれば、「身体の生理機能の障害または健康状態の変更」を意味し、「外傷のみでなく、疲労倦怠、胸部疼痛、腰部圧痛、めまい、嘔吐、失神、中毒、病気の罹患、外傷後ストレス障害等も傷害である」(西田典之『刑法各論』(弘文堂、第4版、平成19年)40ページ)とされています。

部下を潰すクラッシャー上司は、刑法上の傷害犯です。

部下を無気力に陥らせ、部下の精神面のみならず身体面に不調を生じさせ、身体の生理機能の障害を引き起こし、不健康な状態に部下を変えてしまうのですから、傷害行為そのものです。

2 部下のうつ病は上司に責任がある

精神面でやられ続けて耐え続ければ潰れます。

うつ病になってもおかしくない。

(1) 上司がストレス要因になる

職場における仕事上の絶望は人によって引き起こされればそれは傷害罪を構成する行為であると前述しました。

その犯人は上司であることが多い。

メイヨ―・クリニックによると、職場の上司がどんな人間かということは、ホームドクターの腕前以上に健康にとって重大な意味を持つという。

ジェフリー・フェファー『ブラック職場があなたを殺す』(日本経済新聞出版社、2019年4月)18ページ

上司は好き勝手自分の思う通りに部下にあれこれ言うものですが、健康面に影響を与える存在だということは認識しなければなりません。

ただ、部下、同僚も当然影響はあるとは思います。

(2) メンタルヘルスに及ぼす健全なリーダーシップ

上司の健全なリーダーシップスキルは、部下のメンタルヘルスに深く関与します。適切なリーダーシップは部下のストレスを軽減し、うつ病の発症を予防する助けになります。

上司は自分の影響力を知れということです。

リーダーがそうした自分の影響力と部下の感情を理解し、サポートすることで、安心感と信頼関係を築くことができます。

(3) メンタルヘルスをサポートするリーダーシップスキルの向上

上司は、自分の権力が部下のメンタルヘルスに影響を与えることを知り、そのことをふまえてリーダーシップスキルの向上に注力する必要があります。

部下のメンタルヘルスをサポートするためには、コミュニケーションスキルの向上や共感力の発揮が重要です。部下のニーズを理解し、適切なサポートを提供することで、メンタルヘルスを改善できます。

ア コミュニケーションとフィードバックの改善

上司が適切なコミュニケーションを行い、部下との信頼関係を築くことは重要です。オープンなコミュニケーション環境を作ることで、部下はストレスや悩みをシェアしやすくなります。また、フィードバックの提供にも努め、部下の成長を支援することで、メンタルヘルスに良い影響を与えます。

単なる自分の思い込みをぶつけるだけのダメ出しではいけません。

イ ストレス管理とワークライフバランスの重要性

上司は部下に対してストレス管理とワークライフバランスの重要性を強調することが必要です。

部下が適切な休息やリラックス時間を持つことで、ストレスを軽減し、メンタルヘルスを維持することができます。リーダー自身もワークライフバランスを実践することで、部下に良いモデルとなります。

しかし、これらは付随的な健康管理法であり、部下を無気力にする上司が「よく休めよ!」と強調してもあまり意味がありません。

部下を継続的に仕事上で絶望させないことが重要です。

3 部下を潰す上司への対処法

上司とコミュニケーションを取って解決できればいいですが、嫌な上司相手にできますか?

私は複数の職場で何人もの上司と働いてきましたが、上司は誰もが「俺は上司だ。偉いんだぞ。」という感じで、話してなんとかなりそうだと思ったことはありません。

私のコミュニケーションの下手さもありますが、ダメ上司とうまく仕事できる自信が全くありません。

全員がクラッシャー上司というわけではないため、真のクラッシャー上司に当たったら避けるしかない。

自分が異動するか、上司が異動するか。

(1) 潰されないようにするには転職が一番

社内異動が長期間なさそうで、その期間耐えられそうもないなら転職するしかありません。

人間関係が嫌で転職するのはおかしくもなければ恥でもありません。

転職を望む人の真の理由第1位はおそらく職場内の人間関係です。

「結局転職かよ」と思われるかもしれませんが、転職は超有効な手段です。私は常時複数の転職エージェントと連絡を取って今の自分が転職できる場所はあるか確認できるようにしています。

嫌な職場でみすみす潰れるのはよくありません。必要とあらばすぐ脱出できるようにしておきたい。

(2) 上司に潰されそうになったら相談すべき転職エージェント

「今の上司はヤバい、このまま働いてたらストレスで死ぬ・・!」と思ったら、転職エージェントに相談だ。

そんな時は金に目が血走った中小の転職エージェントよりも比較的ゆとりのある大手転職エージェントの方がよいです。

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