大企業への転職で得られる大手ブランドの威力はどれくらい?

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転職するにあたって、大手企業のブランドは、使えます。実に使えます。

「あの有名企業にいた」というだけで評価してもらえるのです。

新卒の就職活動では、学生は就職先の会社ブランドを気にします。 

将来の転職という面で考えると会社ブランドを気にするのは間違っていません。

転職以外の面で、会社に入って働き始めてからも会社ブランドを気にすることになる機会はたくさんあります。

  • 親族、友人にどこで働いているか言う
  • スポーツクラブの入会申込用紙などで勤務先を書く
  • 業務上で他社と仕事をする

転職においては、自分の所属組織のブランド力は自らの転職市場でのブランド力、市場価値に大きく関わります。 

目次

1 会社ブランドは自分の市場価値に影響する

自分のやりたいことが決まっていない人は、とりわけ自分の市場価値を高めることに注意しなければなりません。

次に転職する先がブランド力のある組織であれば、その組織が気に入らない場合、再転職が有利になります。ブランド力のない職場に転職すると、その先の再転職で不利になります。

「組織の知名度を気にするのはちょっとなんか嫌だ。」と思う人もいるかもしれません。

私もブランドにこだわりたくはありません。

しかし、周りの人は、ある人の所属先を非常に気にし、自動的に強烈なレッテルを貼ります。そのレッテルが転職で多いに影響するのです。

これはとても残念な事実です。人柄がよく、極めて優秀な人であっても、所属組織のブランドが弱ければ転職市場でよい条件は得にくくなってしまいます。

このような大手企業礼賛の風潮があるがゆえに、大企業無能サラリーマンの傲慢が目に余るようになるのです。

2  ブランドによる第一印象の効果は否定しがたい

「元○○です」

「○○出身です」

過去自分が所属した有名企業の名前をもって自己紹介する人は多いです。

これは、他の人に「ああ、○○の人ね」と簡単に特定してもらえて効果的だからです。

企業は、次の2人のどちらの若手を中途採用する可能性が高いでしょうか?面接ではどちらも好印象、英語や学校の成績等で大きな差はないとします。

A:東大卒・超有名大手企業勤務

B:日大卒・無名中小企業勤務

「B」と答える人がいるのでしょうか?

強力な理由がない限りほとんどの人はAさんを採用するのだと思います。

AさんとBさんを比較すると、Bさんはとても不利なポジションです。

これはある意味しょうがありません。

職務経歴書等の書類、面接で人を判断するのは難しいのです。

面談で人は見抜けない。それなら「あの大企業で働いていた」の方が意味があるかもしれません。

採用担当だけでなく、転職エージェントも、肩書で人を推し量ります。文句は言えません。

大手企業出身であれば、ハロー効果(Halo effect)が働いて、「優秀な人材」と見られやすくなります。

ハロー効果というのは、ある人が望ましい特徴を一つもっていることによって、その人に対する他者の見方が大きく影響を受けることを言います。

(ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器[第3版]―なぜ、人は動かされるのか』(誠信書房、2014年7月))

面接で決定的に重要な第一印象形成に所属企業ブランドが関わります。

3 どっちを中途採用するのか?大手企業 vs 中小企業

業務遂行能力それ自体に学歴や肩書は関係ありません。 

私はそう思っています。しかし、転職ではそうではありません。

またAさんとBさんの両者を出して架空ケースを考えてみてください。

A:東大卒・超有名大手企業勤務

B:日大卒・無名中小企業勤務

AさんとBさんが企業に応募し、内定手前まできました。給与交渉の段階です。

現年収が1200万円のAさんは「年収900万円でかまいません」といいました。現年収が600万円のBさんは「年収900万円希望です」といいました。

Aさんの経歴書には、大企業で関与した大規模案件が含まれています。Bさんの経歴書には、雑多なよくわからない案件が含まれています。 

面接で特に決め手もないままBさんを取ろうという逆張り思考の採用担当者は多くないと思います。 

いるかもしれませんが、多くはない、というのがポイントです。多くの組織では、一人では決められないのです。

4 大手企業ブランドは転職で役に立つ

「成功する転職」という観点でまとめます。

転職を検討する際、とりわけ転職エージェントと話す際には、職場ブランドの価値の重要性をよく考えてみてください。

転職先として、有名企業を重視する、ということです。

特に行きたい職場もなければやりたい仕事もない、という方には特に重要になります。

やりたい仕事がない人でも転職して全然問題ない

ただ、転職エージェントは、応募者が大企業ブランド信仰だと嫌がります。

ブランド力のある会社はそうたくさんありませんし、競争倍率も高いです。

応募者が大企業にこだわると、転職が成立しにくくなります。

エージェントにとっては、応募者はどこであっても転職成立してくれれば金になるのです。

業務経験の乏しい若手にとっては、会社ブランドが特に有効になるのが現実です。

シニアになってからは、どのようなポジションで何をしてきたか、が問われるようになりますが、それでも有名企業にいたことは軽視されません。

「成長したい!だから成長産業のベンチャーだ!大企業なんてもってのほか!」という発想は、ありふれた特に根拠のない思い込みなので慎重な検討要です。

転職で成長産業を狙うことの罠 | 誰もがひっかかる

5 大手企業への転職で役に立つ転職エージェント3選

これまで使ってきた転職エージェントの中で、大手企業への転職に役立つ転職エージェントを3つあげます。

(1) JACリクルートメント

JACリクルートメントは、リクルート、dodaのパーソルと並ぶ三大人材紹介会社です。

大手企業の求人情報は、やはり大手が持っています。

リクルートではなく、JACリクルートメントを第1位として勧めるのは、リクルートやdodaといった大手よりも内定を取る力があるからです。

JACリクルートメントのポイント

  • 3大転職エージェントの1つ
  • 大手企業転職に強い
  • 内定獲得力が高い  

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(2) リクルートエージェント

リクルートエージェントも大企業転職では外せません。

やはり大手企業の求人情報数が多いです。

システムの使い勝手もいいです。

リクルートエージェントのポイント

  • 最大手の豊富な求人数
  • 安心の相談体制
  • 求人検索や応募のしやすさ

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▼関連記事(リクルートエージェント相談体験談)

リクルートエージェント転職相談の感想 | 鉄板の定番

(3) マイナビエージェント

マイナビエージェントは、大手企業案件が多めです。

そして、若手のサポートに強みがあります。

私が相談に行ったときは、大企業ばかり紹介されました。

私は「大企業に限らなくてもいいんだけどな」と思っていましたが、基本的によく聞く有名企業の求人情報が多かったです。

マイナビエージェントのポイント

  • 若手にやさしい
  • 大手に強い
  • 重点的な面接対策

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