転職エージェントに「その条件は高望みです」「紹介できる求人が少ないです」と言われると、かなり嫌な気分になります。
ただ、その言葉が全部間違っているとは限りません。
転職エージェントは、無理な希望を魔法のように叶えてくれる存在ではありません。現年収、職歴、年齢、職種、業界、英語力、マネジメント経験などを見て、紹介できる求人を判断します。
一方で、担当者の言い方が雑だったり、そもそも相談先のエージェントが自分に合っていなかったりすることもあります。
大事なのは、「自分の希望が本当に無理なのか」「そのエージェントが合っていないだけなのか」を分けることです。
当ページには広告リンクが含まれます。ただし、転職を無理に煽るためではなく、高望みと言われた読者が、希望条件の見直し、市場価値確認、相談先の選び直しをできるように整理します。
| 状況 | まず考えること | 次の行動 |
|---|---|---|
| 高望みと言われた | 希望条件が市場とズレている可能性がある | 市場価値を確認する |
| 求人を紹介されない | エージェントの得意領域と合っていない可能性がある | 相談先を変える |
| 30代以上・外資・管理職・ハイクラス志向 | 一般的な総合型だけでは合わないことがある | JACリクルートメントを見る |
| 法務・経理・人事など管理部門 | 管理部門に強いサービスを使うべき | MS-Japanを見る |
| 担当者の態度が冷たい | 担当者個人の問題かもしれない | 冷たい担当者への対処法を見る |
30代以上で外資・管理職・ハイクラス求人を狙うなら、一般論だけで諦める前に、JACリクルートメントで紹介可能性を確認してください。
法務・経理・人事など管理部門で求人を紹介されないなら、総合型だけでなくMS-Japanも見てください。職種特化の方が話が早いことがあります。
| この記事の内容 | 移動先 |
|---|---|
| 高望みと言われた時の結論 | 1 転職エージェントに高望みと言われたらまず分けて考える |
| 年収大幅アップが難しい理由 | 2 現年収を大きく超える転職が難しい理由 |
| 例外的に年収アップできるケース | 3 年収アップや有名企業転職の可能性が残るケース |
| 高望み扱いされた時の対処法 | 4 高望みと言われた時の対処法 |
| 相談先の選び方 | 5 自分に合う転職エージェントを選ぶ |
1 転職エージェントに高望みと言われたらまず分けて考える
転職エージェントに高望みと言われた時に、すぐ落ち込む必要はありません。
ただし、「自分は悪くない。エージェントが分かっていないだけ」と決めつけるのも危険です。
見るべきなのは、次の3つです。
- 自分の希望条件が市場とズレているのか
- 相談したエージェントが自分の属性に合っていないのか
- 担当者の言い方や能力に問題があるのか
この3つを混ぜると、判断を間違えます。
市場価値より高い条件を希望しているなら、条件を見直す必要があります。エージェントの得意領域と合っていないなら、相談先を変えるべきです。担当者が雑なら、担当変更か乗り換えでいいです。
(1) 高望みという指摘が正しい場合もある
現実として、転職で何でも叶うわけではありません。
現年収400万円の人が、いきなり年収1000万円以上の求人に転職したい。未経験職種で、年収も上げたい。大企業経験がないのに、人気企業の管理職に行きたい。
こういう希望は、かなり難しいです。
もちろん、絶対に不可能とは言いません。ただ、普通に考えれば簡単ではありません。
転職エージェントが「難しい」と言うこと自体は、必ずしも悪ではありません。むしろ、厳しい現実を言ってくれる担当者の方が信用できる場面もあります。
(2) 言い方が冷たい担当者は変えていい
ただし、厳しいことを言うのと、冷たく扱うのは別です。
「その条件は難しいです」と言うなら、理由を説明すべきです。
なぜ難しいのか。どの条件を変えれば可能性が出るのか。今の経歴ならどの求人が現実的なのか。どうすれば将来的に狙えるのか。
ここまで話せない担当者は、相談相手として弱いです。
ただ上から目線で否定するだけなら、その担当者にこだわる必要はありません。
担当者が冷たい時の対処法は、以下の記事で詳しく書いています。
2 現年収を大きく超える転職が難しい理由
転職で大幅年収アップを狙うのは悪いことではありません。
ただ、現年収を大きく超える転職は、普通に難しいです。
転職エージェントに対して、現実離れした希望条件を伝えると、会話が生産的でなくなります。
典型的には、こういうやりとりになります。
転職エージェント:転職時の希望最低年収はいくらですか?
転職希望者:1000万円です。
転職エージェント:現年収はおいくらですか?
転職希望者:400万円です。
転職エージェント:その年収アップを希望される理由や、それを裏付ける経験・実績はありますか?
この会話は、かなり気まずいです。
私自身も、エンワールドとの面談で似たような嫌な空気を経験しました。
エンワールド・ジャパンはしつこいとの評判は本当か?転職相談体験談
(1) 企業は現年収を見て判断することが多い
企業は、候補者の現年収を見ます。
現年収がすべてではありませんが、年収提示の材料にはなります。
現年収400万円の人に、いきなり1000万円を出すには、企業側にも強い理由が必要です。
たとえば、希少な専門性がある、英語力と実務経験が強い、マネジメント経験がある、業界経験がかなり深い、現職の給与水準が明らかに低すぎるなどです。
理由がないのに大幅アップを求めると、エージェントも企業に説明しにくいです。
(2) 転職エージェントも企業との信用を失いたくない
転職エージェントは、応募者だけを見ているわけではありません。
企業との関係も見ています。
企業が求めていない応募者を大量に送ると、エージェントは企業から信用を失います。
そうなると、次から良い求人を任されにくくなります。
だから、エージェントは「受かる可能性が低すぎる応募」を避けようとします。
応募者から見ると冷たく見えることがありますが、エージェント側にも企業との信用を守る事情があります。
(3) 無理な応募を増やすと自分にも不利になる
ダメもと応募を大量にするのは、あまり良い作戦ではありません。
採用企業から見て明らかにズレた応募を重ねると、エージェント経由でも雑な印象になります。
また、エージェントの担当者が「この人は現実的な話ができない」と判断すると、丁寧に支援する優先順位が下がることもあります。
転職エージェントの都合が、自分に跳ね返ってくる場面はあります。
だからこそ、無茶な条件をぶつけるより、まず市場価値と求人相場を確認した方がいいです。
3 年収アップや有名企業転職の可能性が残るケース
高望みと言われたからといって、すべて諦める必要はありません。
大幅年収アップや有名企業への転職が現実的になるケースもあります。
(1) 現職の給与水準が低すぎる場合
現職の給与水準が市場より明らかに低い場合は、転職で年収が上がる可能性があります。
日系企業で長く働いていて給与が抑えられている人、専門性の割に評価されていない人、英語力や資格があるのに給与に反映されていない人などです。
外資系企業やグローバル企業では、社内の給与レンジが高いこともあります。
ただし、これは「誰でも外資に行けば年収が上がる」という話ではありません。
その企業が求める経験・スキル・英語力・職種適性が必要です。
(2) 専門性や実績を説明できる場合
無名企業で働いているからといって、能力が低いとは限りません。
きちんと語れる仕事をしてきた人は、有名企業への転職可能性があります。
大事なのは、何をやってきたのか、応募先にどう貢献できるのかを説得的に説明できることです。
有名企業出身者より不利な場面はあります。
でも、年収の大幅ジャンプに比べると、無名企業から有名企業への転職の方が現実的な場合があります。
(3) 推薦力のあるエージェントを使える場合
無名企業出身や年収レンジのギャップがある場合、転職エージェントの推薦力が重要になります。
企業に対して、候補者の強みをどう説明するか。職務経歴書だけでは伝わりにくい経験をどう補足するか。面接後にどう後押しするか。
ここで、担当者の差が出ます。
ただ求人を送るだけの担当者では足りません。
応募先企業との関係があり、候補者の売り込み方を考えてくれる担当者を見つける必要があります。
そのためにも、転職エージェントは1社だけで決めない方がいいです。
4 高望みと言われた時の対処法
(1) 希望条件を「必須」と「できれば」に分ける
まず、希望条件を分けてください。
全部を必須条件にすると、求人は一気に減ります。
- 年収
- 職種
- 勤務地
- リモート可否
- 会社規模
- 外資か日系か
- 管理職かメンバーか
この中で、本当に譲れないものと、できれば欲しいものを分けます。
年収も職種も会社格も働き方も全部上げたい、という条件は強すぎます。
何を取り、何を一旦諦めるかを決めた方が、エージェントとの会話も具体的になります。
(2) 複数の相談先で市場価値を確認する
1人の転職エージェントに高望みと言われただけで、結論を出す必要はありません。
複数のエージェントやスカウト型サービスで反応を見た方がいいです。
複数人に同じように「難しい」と言われるなら、希望条件を見直すべき可能性が高いです。
一方で、あるエージェントでは紹介されなかったのに、別のエージェントでは普通に求人が出てくることもあります。
今すぐ転職する気がない人は、ビズリーチのようなスカウト型で反応を見るのも一つの方法です。
ビズリーチの使い方や登録前の注意点は、以下の記事で整理しています。
(3) 職務経歴書の見せ方を変える
市場価値は、実績そのものだけでなく、見せ方でも変わります。
同じ経験でも、単なる作業の羅列にするのか、成果、役割、関係者、難易度、再現性まで書くのかで印象は違います。
高望みと言われた時は、希望条件だけでなく、職務経歴書が弱く見えていないかも確認してください。
転職エージェントに「この経歴だと何が弱く見えますか」「応募先にはどの経験を強く見せるべきですか」と聞いた方がいいです。
ここに答えられない担当者なら、あまり頼れません。
5 自分に合う転職エージェントを選ぶ
求人を紹介されない理由が、自分の市場価値だけとは限りません。
相談先を間違えている可能性もあります。
(1) 30代以上・外資・ハイクラスならJACリクルートメント
30代以上、外資、管理職、専門職、年収アップを狙うなら、JACリクルートメントを候補に入れてください。
JACは、未経験者や若手全般に強く押すサービスではありません。
しかし、経験者で外資・グローバル企業・管理職・専門職の求人を見たい人には相性がよいです。
高望みと言われた人でも、相談先を変えると、求人の見え方が変わることがあります。
30代以上で外資・管理職・ハイクラス求人を確認したい人は、JACで相談してみてください。
JACの相談体験談は以下でも書いています。
(2) 法務・経理・人事など管理部門ならMS-Japan
法務、経理、財務、人事、総務、経営企画などの管理部門なら、MS-Japanを候補に入れてよいです。
管理部門の求人を見たいのに、管理部門に強くないエージェントへ行くと、話が噛み合わないことがあります。
その結果、「紹介できる求人がありません」と冷たく言われることもあります。
それは、自分の価値がないという話ではなく、相談先が合っていないだけかもしれません。
管理部門求人を比較したい人は、MS-Japanで自分の職種に合う求人を確認してください。
MS-Japanの相談体験談は以下にあります。
(3) 弁護士・法務なら専門記事で選ぶ
弁護士資格者、企業法務、法律事務所、インハウス法務は、一般的な総合型だけで判断しない方がいいです。
弁護士向けと企業法務向けでは、見るべき求人もエージェントも違います。
弁護士資格者は弁護士向け記事、企業法務・管理部門の人は法務向け記事に進んでください。
(4) 全体を比較したいなら総合比較記事へ進む
自分に合うエージェントが分からない場合は、総合比較記事で全体像を見てください。
1社だけに相談して「求人がない」と言われても、それで終わりではありません。
総合型、専門型、スカウト型を組み合わせて、自分に合う相談先を探す方が現実的です。
6 年収交渉は転職エージェントを使う価値がある
大幅年収アップは難しくても、提示年収を少しでも上げる余地はあります。
ここは、転職エージェントを使う価値があります。
転職エージェントは、企業との間で年収交渉をしてくれることがあります。
年収が上がれば、エージェントの報酬も上がることがあります。少なくとも年収アップについては、応募者とエージェントの利害が一致しやすい場面です。
私も、ある外資系エージェントから「面接で希望年収を聞かれたら曖昧に答えてください。交渉はこちらでします」と言われたことがあります。
これは非常にやりやすかったです。
ただし、全員が年収交渉に強いわけではありません。
応募前に、次のように聞いてください。
- この求人の想定年収レンジはいくらですか
- 私の現年収からどの程度の提示が現実的ですか
- 年収交渉はどのタイミングで行いますか
- 面接で希望年収を聞かれた時はどう答えるべきですか
この質問に具体的に答えられる担当者は、比較的頼れます。
7 転職エージェントに過度な期待をしてはいけない

転職エージェントに過度な期待をすると、失望します。
転職エージェントは、手持ちの優良求人をすべて見せてくれるわけではありません。
候補者の経歴、希望条件、企業側の要件を見て、紹介する求人を選びます。
だから、「とりあえず好条件の求人を全部見せてほしい」という期待は通りにくいです。
また、エージェントは応募者の人生相談相手ではありません。
親身な人もいますが、ビジネスとして求人紹介をしている相手です。
転職エージェントに期待すべきことは、次のようなものです。
- 自分に合う求人を紹介してもらうこと
- 求人票にない情報を聞くこと
- 企業側の採用温度感を確認すること
- 職務経歴書や面接での見せ方を相談すること
- 年収交渉や選考調整を任せること
逆に、期待しすぎない方がいいこともあります。
- 自分の市場価値を大きく超える求人を紹介してもらうこと
- 何も準備せずに最高の求人を持ってきてもらうこと
- 自分のキャリアの正解を決めてもらうこと
- 応募先企業をすべて客観的に評価してもらうこと
転職エージェントは便利ですが、万能ではありません。
使われる側ではなく、使う側に回るべきです。
8 転職エージェントに高望みと言われた時によくある質問
(1) 高望みと言われたら諦めるべきですか?
すぐ諦める必要はありません。
ただし、希望条件を見直す必要はあります。
1人の担当者に言われただけなら、別のエージェントやスカウト型サービスで反応を見てください。複数の相談先で同じように難しいと言われるなら、条件を分解した方がいいです。
(2) 求人を紹介されないのは自分の市場価値が低いからですか?
市場価値の問題もありますが、それだけではありません。
相談先のエージェントが自分の職種や年収帯に合っていないだけのこともあります。
管理部門なのに管理部門に強くないサービスへ行く、外資・ハイクラス志向なのに若手向けへ行く、弁護士なのに一般総合型だけを見る、といったズレがあると求人を紹介されにくくなります。
(3) 年収アップはどのくらいまで狙えますか?
職種、業界、年齢、経験、現年収、企業の給与レンジによります。
現年収から大きく上がるケースもありますが、必ず起きるわけではありません。
「いくら上がるか」を先に決めるより、複数の求人を見て、自分の経験に対してどの年収レンジが提示されるのかを確認した方が現実的です。
(4) 転職エージェントに希望年収を低く言うべきですか?
安く言いすぎる必要はありません。
ただし、根拠のない高すぎる希望を固定すると、紹介求人が減ることがあります。
希望年収は、「最低ライン」「希望ライン」「強気に狙いたいライン」に分けて伝える方が現実的です。
(5) 高望みと言われた担当者は信用しない方がいいですか?
内容次第です。
理由を説明し、現実的な選択肢や改善策を示してくれる担当者なら、むしろ信用できます。
一方で、理由を言わずに上から目線で否定するだけなら、担当変更や別サービスの併用を考えてよいです。
9 まとめ:高望みと言われたら市場価値と相談先を見直す
転職エージェントに高望みと言われた時は、まず冷静に分けて考えてください。
- 本当に希望条件が市場とズレているのか
- 相談したエージェントが自分に合っていないのか
- 担当者の言い方や能力に問題があるのか
転職エージェントは、無理を叶えてくれる存在ではありません。
ただし、相談先を変えることで、求人の見え方が変わることはあります。
30代以上で外資・管理職・ハイクラス求人を見たい人は、JACリクルートメントで紹介可否を確認してください。
法務・経理・人事など管理部門で求人を見たい人は、MS-Japanで自分の職種に合う求人を確認してください。
転職エージェントに期待しすぎると、失望します。
でも、うまく使えば、求人情報、企業側の温度感、職務経歴書の見せ方、年収交渉で役に立ちます。
高望みと言われた時こそ、感情で切らず、市場価値、希望条件、相談先を見直してください。

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