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転職面接の順番は後の方を狙え

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転職面接を受けるなら後の方がいい

人気の企業へはたくさんのライバルが応募します。30人とか50人とか。もっとか。

その中で面接を受けるのなら、「いつ」面接を受けるのが有利なのでしょうか。

1番目か、30番目か、あるいは15番目か。

答えは、「できるだけ後半」です。

面接官の心理を読むならば後の方を狙うべきです。

 

1 過去よりもその場の感情の方が強く影響する | 即時性バイアス

面接官は、どうやって採用する人を選んでいるのか?

多くの人は、「印象」です。論理では決めていません。

他の応募者よりも強い印象、それも良い印象を面接官に与えた人が有利です。

人気の応募先であれば、面接に呼ばれた応募者であるライバルは自分と同じくらい優秀です。

面接で優秀かどうかなんてわかりっこありません。そうすると、ちょっとした印象で差が付いてしまうのです。

 

その印象を考慮すると「いつ」面接を受けたほうがいいか。

このような些細な点が及ぼす心理的影響が差を分けます。

 

有利なのは後の方です。

 

なぜなら、「人間は意思決定に際して、過去の感情よりもその場の感情に強く影響される」という即時性バイアスが面接官の脳内で作用するからです(アルバート=ラズロ・バラバシ『ザ・ファーミュラ 科学が解き明かした成功の普遍的法則』(光文社、2019年)108ページ) 

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要するに、1週間前に面接したかなり好印象だった応募者よりも、ついさっき面接した好印象の応募者の方が有利なわけです。

 

2 意思決定の際に働く最後効果を転職面接で働かせる

あるビジネス書に書かれていた、事業における問題。

「採用面接で最後に面接した人の印象が良かった。その人を採用するのでよいのか?」

 

それに対するアドバイスはこう。

面接では最初と最後の人に対する評価が甘くなりがち!

正しい補正を行い最適な人材を採用しよう
(斎藤広達『ビジネス力養成講座 入門編』38ページ)

 

最初と最後に面接した人の評価は甘くなるそうです。

なぜか。

最初と最後の印象はほかより断然強い。意思決定の世界では、この傾向を最初効果(Primacy effect)と最後効果(recency effect)と呼びます。人間が無意識のうちに陥るワナですから、意識的に補正しない限り、適切な意思決定ができません。
(同上・39ページ)

これは人間の認識の癖とも言えるものです。

この本では、採用担当者に「意識的に補正」しろと言っています。

つまり、最初と最後の応募者は、有利だから、意図的に減点しろと勧めているわけです。

それくらい最初と最後は有利なのです。

転職面接で応募するのであれば、この最後効果を使わない手はありません。

 

最初効果はどうした?

本ブログでは、アルバート=ラズロ・バラバシさんが「面接はできるだけ後のほうに受けるべきだ」として、音楽コンクールでも後の方が評価が高くなることを強調していますので、最初よりも最後の方を面接順として狙うことを推奨します。

 

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3 面接官は後半になると慣れてくる

転職面接の面接官はそんなに面接に慣れた人ばかりではありません。

そんな人が面接官をやると、最初の方はうまくいきません。

慣れた人(慣れたと思っている人)であっても時間があけば勘が鈍ります。


よくわからないうちに面接が終わってしまって評価どころでない人もいるはずです。

面接が終わって「あれ聞けばよかったな」と反省の1つもするでしょう。

 

そんな面接官でも2人、3人、5人、10人と面接を繰り返せば、だんだん慣れてきて余裕が出てきます。余裕がある状態の方が評価はいいでしょう。

なぜなら最初の頃は、「面接って何すればなんかよくわからなかったな」という感じで終わっているからです。

細かなところを評価するところまで気が回りません。

 

しかし、応募者の方はそれでは困るのです。

面接で差をつけるのは、小さな印象の差です。

細かい点にまで気づいてくれないと、このブログを読み込んで身につけた面接心理テクニックが効果を発揮しないではないですか。 

選考プロセスも終わりに近づけば、面接する側もいろいろと学ぶ。最後の志願者とその前の志願者が面接にうまく答える可能性は、さほど変わらないはずだ。だが、それまでの経験によって知識を得た面接官の質問は良くなっていく。
(アルバート=ラズロ・バラバシ『ザ・ファーミュラ 科学が解き明かした成功の普遍的法則』(光文社、2019年)114ページ)

 

4 後の方が評価基準が緩む

音楽コンクールで、審査員が最初のピアニストに最高点を付けるか?

答えはノー。

さらに素晴らしい演奏を聴いた時に、それ以上の点数をつけられなくなってしまうからだ。コンクールが進むにつれ、審査員はその課題曲を聴く耳が肥えるだけでなく、うまく評価できるようになる。気に入った演奏に対して気前のいい点数を出すようになり、あとになるほど評価の基準も緩む
(アルバート=ラズロ・バラバシ『ザ・ファーミュラ 科学が解き明かした成功の普遍的法則』(光文社、2019年)108ページ)

転職面接でも後の方が基準が緩む傾向にあると賭けましょう。

 

(フィギュアスケートでは)滑走順があとになればなるほど、得点は上がっていく。後半に登場する選手のほうが―いつも必ず、奇跡のように―演技がうまいように見える。運命を決めるのは、やはり演技を披露する順番なのだ(同上・109ページ)。

 

5 面接の順番という小さな狙いが大きな成功を呼び込む

面接の順番を後の方にするのは、転職エージェントがよほどのせっかちでない限りある程度実現可能でしょう。

 

大した労力はかかりません。

 

しかし、その小さな工夫で採用内定という大きな見返りが得られる可能性が上がるのならば、これを試さない手はありません。

 

ぜひ転職エージェントと協力して後の方の順番で面接を受けましょう。

ヒーローは遅れて登場すべきなのです。

 

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