仕事での修羅場経験を自慢するおめでたい無能な人

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「俺は修羅場をくぐり抜けてきた」

自分の仕事の経験をこう自慢する人がいます。

無能感溢れるアピールなのでしないのが賢明です。

私の知ってる優秀なビジネスパーソンでこんなこと自分で言ってる人は見たことがない。

目次

修羅場って何ですか?

兵隊として戦地に赴いて、前線に派遣されたところ、自分の部隊が敵に囲まれて攻撃を受けて自分以外の仲間は全員死亡し、自分だけ大怪我をしたがなんとか助かった。

こうした場面を修羅場と表現するのは適切だと思います。

浮気がバレた際に冗談で修羅場とか言ったりもしますが、あくまで冗談を込めた表現です。

仕事、ビジネス経験で修羅場なんて表現するのは適切ではありません。

安易に「修羅場」という乏しい語彙力、稚拙な過剰表現

自分の経験は、「修羅場」とか曖昧な抽象的な文言ではなく、客観的な事実を述べて表現すべきです。

残業時間が月90時間だったとか、上司がいつも机を叩いて怒鳴りつけてきたとか、自分のいた部署の半分がリストラ等で辞めたとか。

仕事の経験を事実で淡々と描写すれば、「修羅場」なんて表現するのは不釣合いなのに気づくはずです。

事実を表現する力がなく、なんとなくキャッチーな抽象的文言でまとめてしまう。

多くの人がやってしまうしょぼい表現です。

ぼやっとした抽象文言を使ってしまうだけでいけてないのに、過剰表現もビジネスパーソンとしては幼稚な感じです。

小学生男子が、

「死ね」

「ぶっとばす」

とか言ってるのの大人版です。

また、「私は修羅場をくぐり抜けて来ました」とある人が他の人に自慢した場合、それを聴いている人が過去により凄惨な経験をしているけど他人には言わない。そんな場面はいくらでもあるはずです。

それはかなり情けない場面です。

修羅場とか胸はってアピールすることではなく、単にブラック企業で働いていただけなんじゃないの?と思います。

ブラックな働き方自慢は、事実を正しく評価できていない証拠ですので、聞いていて苦しくなります。

ブラック企業を辞めない理由 | ストレスできついのになぜ辞めないのかで書いた通り、ブラック企業にいるのに「私すごい」と勘違いする人は環境と自分を正しく認識できていません。

人は労力を高く評価する傾向があります。

「この私があんな辛い目にあったのだから、それは何か意味があったに違いない」と考えるのです。

その考えは適当ですか?

あなたの言う「修羅場」経験は、勘違いの自慢以外にどう仕事に役に立っているんですか?

「私は修羅場をくぐり抜けてきました」とある人が言う。

修羅場が何かは大いに問題ですが、そこはすでに前記で議論したので置いておくとしましょう。

では別の疑問。

「修羅場をくぐり抜けて来たと自慢しているのですが、その修羅場経験は何か役に立ってるのですか?」

誇らしげな語りを聞けば、自己評価を高めるのには大いに役に立ってるはずです。

修羅場をくぐり抜けて来たから、●●ができます。

一体何ができるのだろう。

高ストレスの現場をくぐり抜けてきたから、新しい仕事で高ストレスの場面でも耐えられます、とかか。

もしそうしたアピールをするなら、「高ストレス耐性があります」と端的に言えばいい。

そして、なぜそう言えるか、という具体例として自分の経験を語る。

「修羅場経験してきました」は何も言ってないに等しい。

過去の経験の評価は自分から自慢するのではなく他人がする

「修羅場経験あり」は、事実ではなく、評価です。

「米兵ジョンはアフガニスタンに派遣されていた」

↑これが事実です。

「米兵ジョンは修羅場経験がある」

↑これが評価です。

自分のことを他人に語るなら事実を語る方が効果的です。

評価を言うことだって当然ありますが、「修羅場」は、中身がよくわからない、ビジネスの場にあまり合わない過剰な表現であるという問題があります。

自分から言うのはイマイチです。

他人が「あの人は、新型コロナ感染症病棟で看護師として3ヵ月休みなしで働いていたらしい」というのを聞いて「修羅場経験をくぐり抜けて来たんだな」と思うのはまだいい。

自分で「私は修羅場経験ありますよ」と自分のことを評価するのが無能っぷりを思いっきり出しているということです。

本人は「私は有能です」とアピールのつもりで「修羅場」と言っているのかもしれませんが、アピールになっていません。

転職面接に受かるアピール方法 | ハーバード流面接突破術で書きましたが、自分の有能さをアピールする場合のポイントは以下3つです。

  • 意志の力があることを示す
  • 自信過剰に陥らずに謙虚さを示す
  • 潜在的な可能性を強調する

「修羅場経験があります」は、それ自体意志の力があることの説明になっていません。

また、謙虚さのかけらもありません。

「潜在的な可能性」は、ボンクラ面接官なら感じ取ってくれるかもしれませんが、よく考えたら自分で「修羅場をくぐり抜けてきました」なんて自慢することが将来何か大きな潜在性を持っていることの証拠にはなりません。

「修羅場」というボケた抽象評価文言ではなく、事実を語りなさい

自分のことを曖昧な抽象文言でアピールするのはイケてないです。

私は弁護士としての仕事で裁判での主張書面(準備書面)等をたくさん読んでいますが、抽象文言で雑にまとめている文書は本当に説得力がない。

書いた本人はいいかげんに要約しているのに気づいていない。

逆に、事実を誇張せずに描写する文章には大いなる説得力があります。

「私はエリートです」というよりも「私はハーバードMBAです」、「タフ」というよりも「年数回トライアスロン完走していて、日々トレーニングしている」と言った方が説得力があるでしょ。

せっかくの自分の仕事の経験を「修羅場」なんてダサい言葉で要約してしまうなんてもったいない。

そんな自慢できる経験なら事実をそのまま語るべきです。

修羅場エピソードがあるなら、エピソードそのものを話す。

「修羅場」とは説明しない。

修羅場経験アピールをしたいなら、修羅場とかの評価文言を使わずに、聞き手に「それは大変な修羅場でしたね」と思ってもらうように話す。

そう思ってもらえたら伝わったことになります。

また、アピールにあたって「修羅場」なんて表現できる経験がないと思っていても大丈夫。

仕事のアピールや説明は、すごい経験(なんかすごそうな経験)を語るのが重要なのではなく、自分の仕事の経験を具体的に語ることの方が重要です。

説明の仕方は難しい。向上のしがいがあります。

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