未経験者の戦略コンサル転職活動挑戦談

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戦略コンサル等に興味のある未経験者は転職できるのか?

「その学歴でもいいんだ」

と思える人がボストン・コンサルティングに入社していたことを考えると、「できる」というのが答えです。

新卒や第二新卒で無理なら、会計コンサルを経て戦略コンサルに行くとか、金融業界で働いてからコンサルに行くとか、「急がば回れルート」もあります。

私は弁護士資格保持者で法務経験しかありませんが、転職エージェントからマッキンゼー、ボストンコンサルティングへの応募を勧められたことがあります。

Your working experience, your ambitious attitude and also your TOP education will be highly appreciated by Boston Consulting Group in Japan and McKinsey & Company Inc.

Your main benefit would be especially challenging and intellectually fulfilling + faster career track, high level network and you will be one of the key person to change industries here in Japan, helping to enter later on to Private Equity high level positions + to be involved with international projects!

リップサービスが大半っぽいものの、弁護士資格やリーガルの論理的思考等はそれなりに役に立つかもしれません。

目次

1 戦略コンサル転職に強いエージェントに相談

戦略コンサルに転職したいなら、普通の転職エージェントから応募してはだめです。戦略コンサル転職に強いエージェントを頼らねばいけません。各戦略コンサルの面接試験の知識、対策ノウハウを持っているからです。

こうしたエージェントは、過去の応募者の面接フィードバック、大量の過去問等のデータをそれぞれ持っています。

私は空き時間にちょこちょこと専門コンサルのところに通って戦略コンサルの面接過去問を閲覧に行っていました。

エージェントの担当者が戦略コンサル出身の人であることもあります。

以下のような転職エージェントに依頼しましょう。

アクシスコンサルティング

コンコードエグゼクティブグループ

ムービン ストラテジックキャリア

アンテロープ

ちなみに、ムービンは2人面談したことがあり、1人はイマイチで、もう1人はとてもよかったです。

アンテロープは、社長が出てきて、「あなたに行けるところは、まあ特にないですよね」みたいな高圧的な面接。そんなんなら面接に呼ぶな。もう二度と行きたくない。

2 戦略コンサル就活体験談

私は、以下のようなコンサルティング・ファームへ応募しました。

  • マッキンゼー
  • ボストン・コンサルティング・グループ
  • べイン・アンド・カンパニー
  • ATカーニー
  • ローランド・ベルガー
  • ドリームインキュベータ

他にもややマイナーなコンサルに応募しました。

法務ではなく、ビジネスそのものの助言に携わる仕事、ということで興味を持ったのです。

「なんとかくすごそうだ」というミーハーな気持ちもあります。

「弁護士資格がありつつマッキンゼーならすごいだろう」という何もわからない若者(愚か者)らしい虚栄心にかられたともいえる就職活動でした。

筆記試験で落ちたものもあれば、面接で落ちたものもありました。3次面接まで進んだものもありましたが、結局は全滅でした。

1次応募グループが全滅した後、転職エージェントからデロイト、PwCといった会計系のコンサルへの応募はどうか、と言われました。ここら辺は意外に給料が高くおすすめだというのです。

私は断り、戦略コンサルへの転職活動は終わりました。

本当にコンサルに興味があるのなら、ここらのコンサルに応募してしかるべきでした。

私は「弁護士資格あるから弁護士でいいや」と思ってそこで試合終了にしました。

3 コンサルの筆記試験について

転職エージェントから「この本をやっておけば大丈夫」と言われる本を買って勉強しました。ネットで定評がある公務員試験対策本も買いました。

しかし、筆記試験には苦労しました。。エージェントが「大丈夫」と言った対象は、算数が得意な人だけなのではなかろうか。

戦略コンサルへの転職を考える方は、筆記試験の向き不向きをよく考慮されるべきです。

4 戦略コンサルの面接について

戦略コンサルの面接といえば、ケース面接が有名です。これの出来が勝負を分けるようです。私が聞かれた質問は以下のようなものがありました。

  • 「世界のサッカー人口は?」
  • 「コカコーラ社の水(ペットボトル)事業の問題点は何かを明日の昼の会議までにあげるとしたら?」
  • 「日本の宅配便の年間市場規模」
  • 「タブレット端末の年間市場規模」

これらは考え方を知らないと全く回答できません。物知りかどうかをたずねる問ではなく、思考過程を問う問題なのです。

解き方はあります。戦略コンサル志望者は、多くの人が解法を研究してきています。書籍を読み、専門転職エージェントのところにある「過去問」「面接再現集」等から学ぶのです。

慣れないと大変です。

慣れればできるかというとそうでもありません。人によってかなり対応力はわかれると思います。

私はどうだったかというと、たぶんそれほど上手くなかったのだと思います。

5 戦略コンサルについて

戦略コンサル就活は、大変勉強になりました。

ケース面接の解法を学びつつ、問題の分析や処理の仕方を知ることができました。

問題解決系の本もたくさん読みました。

漫然法務だけやっていたら少しも考えなかったと思います。

弁護士は国家資格という裏付けがあって威張ることができますが、コンサルは裏付けがないため、「地頭がいい」という独自の謎の根拠を謳って威張っています。

真面目に考えたら根拠薄弱どころか根拠がない宣伝文句です。

ですが、戦略コンサルは儲かるときは儲かるようです。つまり、「地頭がいい」人達にお金を支払う企業がけっこうあるということです。

コンサルの人達は、おごれる人であっても弁護士のような資格を持っていないことは認識しており、その分大変だと思います。

コンサルの参入障壁は極めて低いです。誰でもすぐに名乗れます。

その中でブランド力を保持し、高い報酬を請求するには自分達の凄さを誇示し続けねばいけません。

その危機感は、法律系コンサルである弁護士よりもより程度の強いものだと思っています。

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