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結婚と仕事・キャリアと人生の幸せ

結婚生活 幸せ

結婚相手の選び方が仕事・キャリア・人生の幸福感に影響を及ぼす

本記事は、結婚相手の選び方と留意点を、心理学とビジネス界で成功を収めた偉人の知見から解説します。

仕事や転職は人生の幸福感を高めるものであってほしいです。

結婚生活も人生に大きな影響を与えます。仕事への影響は強大です。

幸福感で人生の真の勝ち組になりましょう。

 

1 結婚相手の選び方

バフェット

正しい人と結婚しなさい。私は真剣にそう考えています。あなたの人生により大きな違いをもたらすでしょう。

―ウォーレン・バフェット(2009年のバークシャー年次総会

(原文:“Marry the right person. I’m serious about that. It will make more difference in your life. It will change your aspirations, all kinds of things.”)

ウォーレン・バフェットは、世界の金持ちランキングで長年にトップ5に入っており、90歳近くなっても元気で、88歳の時には「世界一幸せな88歳だ」とインタビューで語っていたアメリカで尊敬を集めるおじいちゃんです。

バフェットは結婚相手をちゃんと選びなさいとアドバイスしています。


(1) 相手に期待しない人

結婚相手を選ぶときには、見た目も性格も良い人を求めるべきではない。あまり相手に期待しない人を探すべきだ。
(『マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について』230ページ)

これは、ウォーレン・バフェットの長年のビジネスパートナーで、自らも2000億円の資産を築いた投資家であるチャーリー・マンガーのコメントです。

夫婦仲がよい人複数に「こんな名言がある」と説明したところ、「そのとおりだ!」との回答がありました。

常日頃相手から「何かもっとないの?期待外れだ」とプレッシャーをかけられたら辛いです。

 

人間関係のいざこざは、自分が相手の思いどおりにならないことで起こりがちです。

「あなたはこうすべきだ」「こうでなければならない」という期待値が高ければ、人間関係がぎくしゃくしやすくなります。

後ど出てきますが、ポジティブ・ネガティブ発言比率でポジティブな発言の割合を増やすためにも、期待しすぎない人がよいです。

 

(2) 自分より優れている人、賢い人

これはウォーレン・バフェットのパートナー選びのアドバイスです。

“it’s important to associate with people that are better than yourself and actually the most important decision many of you will make, not all of you, will be the spouse you choose.
www.gatesnotes.com

 

自分によりよいものを与えてくれる人がよいといえるでしょう。


(3) ネガティブな発言が多い人を避ける

話し合いの中で、1回ネガティブな発言をしても、ポジティブな発言を5回以上していれば、安定した結婚生活が予想できます

(友原章典『実践 幸福学 科学はいかに「幸せ」を証明するか (NHK出版新書 612)』(NHK出版、2020年1月)57ページ)

ポジティブな発言とは、「相手の立場に理解を示し、傷つけてゴメンと素直にあやまること」であり、「ユーモアを交えて話すことも含まれます」。

他方で、ネガティブな発言とは、「相手の話に耳を傾けず、感情的に相手を否定・批判したりすること」です。

ネガティブな発言を1回したら、5回以上はポジティブな発言をしていると良好な結婚生活には良いのです。

楽しい話題への反応が乏しい人は避けるべきです。

ネガティブな発言が多い人は、結婚後もネガティブな発言の割合は下がらないでしょう。ネガティブ発言が多い人との結婚生活は先行きが暗いと予想されます。

 

よい男女関係を築けるかどうかは、相手からよいニュースを知らされた時、どのように接するかでも分かります。悪いニュースよりも、よいニュースへの反応が、2人の関係(親密性や結婚への満足度)やその継続には重要です。
(実践幸福学58ページ)

自分にとってうれしいニュースを相手に喜んで伝えて以下のような反応だと誰でも嫌になります。

  • 「あ、そう。」
  • 「で、だから何?」

 

著者の友原さんの示した具体例は、海外転勤のニュースへの反応です。

 

〇笑顔を見せながらどこの国なのと質問して関心を示す。

〇楽しみだねと一緒に喜びを分かち合う。

これらは関係深化によい反応です。

 

×国の言葉が分からないから心配

×すぐに関係のない話題に変える

こういうネガティブな反応をすると「関係が壊れやすくなります」(58ページ)。

 

転職でもロクに旦那・奥さんに相談できないのは嫌でしょう。

転職の大きな障害の一つに、「妻」があげられるくらいです。

「なんでそんな無名な会社に転職するの!?」

 

ウォーレン・バフェットもこう言います。

あなたが大きなミスをしたときに、後になってから批判したり、わざと嫌な顔をしたり、しゃべらくなったり笑わなくなったりしない人を見つけなさい。
("Seek a partner who will never second-guess you nor sulk when you make expensive mistakes.")

 

あなたの長い旅路に継続的に楽しみを加えてくれる人と協力しなさい。
("join with someone who will constantly add to the fun as you travel a long road together.")

 

ネガティブよりもポジティブをもたらしてくれる人を選ぶべきです。


(4) 自分に似た者の方が好ましい

似た者同士の結婚ほど幸せになれるとされています。

なぜなら、「育った環境などが似ているほうが同じ価値観を共有でき、一緒にいるメリットが大きくな」るから(実践幸福学)。

 

具体例として、学歴があります。

学歴の差が小さなカップルは、その差の大きなカップルより、結婚後に高い生活満足度を示しているとのことです。

 

性格が全く違う人同士が結婚して「お互い理解し合って」「いいところを学び合う」というのは、失敗に終わる可能性が高い試みのようです。

 

(5) 感情的に安定している人

情緒不安定な人がパートナーであれば、絶え間ないストレスに苛まれることが想定されます。

25年間にわたる幸福感調査を分析したところ、神経質なパートナーといる人は、感情が安定したパートナーといる人より、幸せではありませんでした。

(友原章典『実践 幸福学 科学はいかに「幸せ」を証明するか (NHK出版新書 612)』(NHK出版、2020年1月)225ページ)

ロシアの文豪トルストイの奥さんは、かなり激しい妻で、それがもとでトルストイは早死にしたとか。

本当かどうかは知りませんが、このような話をどこかで読みました。

 

「気分屋で日によって機嫌が全然違う人や、神経質すぎる人と長期間ずっと一緒にいなさい」

こう言われたら多くの人は拷問のように感じるでしょう。


(6) まずは自分から

良い伴侶を見つける最善の方法は、良い伴侶にふさわしい存在になることである
マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について196ページ)

まずは自分が「相手に期待しない人」にならないといけません。

 

2 幸せな結婚生活のために知るべき注意点

人生をよりよいものにするために留意すべきこと。

 

(1) 相手を変えようと思うな

チャーリー・マンガーの教える人生を確実に惨めにする方法はこれです。

「自分の伴侶(旦那/妻)の振る舞いを変えようと思って結婚すること」

 

人が変わることを期待してはいけません。痛い目を見るのは自分です。

ポジティブな発言とネガティブな発言も、結婚前に割合はわかるはずです。

「今は後ろ向きな発言が多いけど、結婚したら変わるだろう。本人もがんばるって言ってるし」

このような期待は裏切られる確率が高いといえます。

 

今現在の相手が受け入れられるかを判断しなければいけません。

勝手に「伸びしろがある」と成長期待をしてはいけません。

期待が裏切られたときのショックは大きいです。


(2) 結婚生活に期待しすぎると痛い目を見る

結婚後に幸せに感じていない人は、理想の結婚生活とは違うことに失望しています。

(実践幸福学58ページ)

「他人であるおじさん・おばさんと生活する」というのが結婚生活の現実です。

今は青年で若々しいとしても、時間の問題です。

あくまで他人であることを考慮しなければいけません。


(3) 他人である伴侶に敬意を払う

結婚を長続きさせる賢明な選択は、自分を正当化しようとむきになって話すことではありません。また、相手の意見に追従する必要もありません。意見の相違はあっても、相手に敬意をもって接する姿勢が大事。

(実践幸福学58ページ)

これも上記(2)と同じです。

血のつながった家族でも、意見を全く聞いてもらえなければ嫌になります。

他人であることを理解して、相手の言い分を聞かなければなりません。

 

「あの人は頭悪くて、何言ってるかわからない。聞きたくない」だって?

だからウォーレン・バフェットは、「自分より頭のいい人、優秀な人」を選びなさいと助言しています。

 

あなたが「頭悪い」と思っている相手の頭は良くなることはないでしょう。

そんな相手を変えようとするのは、惨めな人生を順調に歩んでいることになります。

 

(4) 悪いことを避ける

悪いことばかりだと夫婦生活に悪影響を及ぼします。

できるのであれば、悪いことは避けるべき。

夫婦関係にくわしい心理学者として名高いジョン・ゴットマン……によれば、人間関係を長期的にうまくやっていくには、よいことを追い求めるよりも悪いことを避けるほうがはるかに大切だという。
(ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? 』(早川書房、2012年11月))

楽しい会話:楽しくない会話の比率を少なくとも5:1にせよ、と主張したのはこのジョン・ゴットマンさんです。

なんとか楽しい会話を増やしましょう。

楽しい会話・良い話題、は良好な関係維持に重要です。


(5) 実は共働きよりも専業の方が幸せ

無理して仕事と家庭の両立を図って「できるリア充ビジネスパーソン」を演じるのは大変です。

家事分業で、結婚の恩恵を享受できます。専業(片方の配偶者が働き、もう片方の配偶者が家事をする)の人の生活満足度のほうが、共働きのそれよりも高くなっているのです。特に、結婚後に専業主婦である女性は、働いている女性に比べて、高い生活満足度を示しています。その理由として、働いている女性は、家事と仕事の両立を迫られているからではないかと考えられています。働いている女性は大変なわけです。
(実践幸福学56ページ)

 

(6) 子育てはプラスマイナスゼロ。子供の有無で結婚生活の幸せを決めようとするな

子供がいないことに引け目を感じている夫婦は多いと思います。

しかし、幸福感の観点では、それほどのマイナスではありません。

子供のいる人のほうが、日々、より多く喜びを感じる一方、より多くのストレスも感じていました。しかし、結果的には、ほぼプラスマイナスゼロということになるわけです
(実践幸福学60ページ)

「子供がいる他人」を比較対象にして、子供がいる家庭こそ幸せ、と思い込むのは自分を苦しめるだけです。

 

3 結婚した方が幸せになれる

結婚している人のほうが幸せに感じている人が多いようです。

私生活が幸せな方が仕事にもよい影響が及ぶはずです。

(1) 人は対人関係を重んじるから結婚すると幸せに感じる

結婚すると幸せに感じる理由の1つは、「人との結びつきを強く感じるため」だからです。

常に、身近に話し相手がいると、孤独から解放されたり、ストレスが解消されたりするからです

結婚による恩恵として、親や兄弟、友人とは違った種類の対人関係を築いていることになります。
(実践幸福学54ページ)

 

(2) 幸せな人が結婚している

結婚したから幸せになったという因果関係もあります。

他方で、そもそも幸せな人が結婚しているという相関関係もあります。

幸せな人は結婚する傾向があります。

将来結婚する人のほうが、ずっと独身の人よりも、独身時代における生活満足度が高いことが示されています。
(実践幸福学55ページ)

 

(3) 結婚の幸せは一時的なものだけではない

かつては、結婚で幸せになるのは、一時的で、カンフル剤に過ぎないとされていました。
……しかし、結婚しなければ、幸福感がもっと低くなってしまうのです。結婚後も以前と同じような幸福感でいられるのは、結婚がその低下を緩和していることになります。また、こうした幸福感の低下防止機能は、一時的ではなく、結婚後もずっと続きます。

(実践幸福学)

離婚のタイミングとしてメジャーな時期の一つに、結婚してすぐ、2~3年後というのがあります。

「こんなはずじゃなかった」離婚です。

これは一時的カンフル剤が切れて離婚に至るケースです。

元々結婚への期待度が高すぎ、一時的な結婚というドーピングが切れて、結婚生活を維持できなくなるケースでしょう。

 

4 よく考えよう結婚は大事だよ

最後にもう一つウォーレン・バフェットのアドバイス。

「最も重要な人は伴侶です。どれほど重要かは強調してもしたりません」

“the most important person by far is your spouse. I can’t overemphasize how important that is