弁護士は転職回数が多いと不利?法律事務所・インハウスでどう見られるか

オフィスで転職を考え込む男性のイメージ
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転職回数が増えてくると、次の転職で急に気になります。

「さすがに転職しすぎか?」

弁護士でも同じです。法律事務所を移り、企業へ行き、また別の会社へ行く。職務経歴書の勤務先が増えてくると、見栄えは確実ににぎやかになります。

私自身、複数回転職してきました。

なので「転職回数が多いと終わりなのか」という不安は分かります。

ただ、何回ならセーフかを数えてもあまり意味はありません。

転職回数を消すことはできないからです。

見るべきなのは、その転職を次の採用側に説明できるかです。

目次

1 弁護士は転職回数が多いと不利なのか

不利になる場面はあります。

採用する側からすれば当然です。

せっかく採用した弁護士が1年や2年で辞めたら、また採用し直さなければなりません。

しかも弁護士の中途採用は、単に欠員を1人埋める話ではありません。法律事務所なら担当分野や顧客との相性があります。企業なら契約、コンプライアンス、M&A、海外案件など、その会社が必要としている経験との相性があります。

そこへ転職歴が何社も並んでいれば、「この人もまた短期間で辞めるのではないか」と考える採用側がいても不思議ではありません。

だからといって、転職回数だけで全部決まるわけでもありません。

私はむしろ、回数より経歴の説明がつながっているかの方が重要だと思っています。

2 転職回数が増えると何を疑われるのか

(1)またすぐ辞めるのではないか

一番分かりやすい懸念です。

勤務先が短期間で次々変わっていれば、「うちに来ても同じなのでは」と思われます。

ここで「全部前の職場が悪かった」と説明するとかなり危ない。

一社だけなら本当に会社が悪かったのかもしれません。

しかし、それが何社も続くと、採用側からすれば「毎回会社だけが悪いのか?」という話になります。

(2)キャリアの軸がないのではないか

法律事務所Aから法律事務所Bへ移り、その後企業法務へ行き、また法律事務所へ戻る。

これだけ見れば、迷走しているようにも見えます。

一方で、それぞれの移動に説明がつけば見え方は変わります。

何を経験したかったのか。

前職では何ができなかったのか。

移った結果、何を身につけたのか。

次はなぜその勤務先なのか。

ここが一本につながっていれば、単なる回数の羅列ではなくなります。

(3)専門性が積み上がっていないのではないか

弁護士は専門職です。

だから転職回数が多くても、専門性が積み上がっていればまだ説明しやすい。

逆に、勤務先だけは多いのに何が得意なのか分からない経歴はきついです。

企業法務なら、英文契約、M&A、個人情報、コンプライアンス、訴訟、取締役会対応など、何を積み上げたのか。

法律事務所なら、どの分野の案件をどの程度担当してきたのか。

転職回数より、こちらを説明できない方が問題です。

3 法律事務所とインハウスでは見られ方が少し違う

(1)法律事務所

法律事務所への転職では、その事務所で扱う案件との相性が強く見られます。

転職回数が多くても、その分野で経験が積み上がっているなら説明はできます。

ただし短期離職を何度も繰り返しているなら、「また事務所と合わなくなるのでは」という懸念は当然出ます。

(2)インハウス

企業へ行く場合は、専門性だけでなく「会社員として長く働けるか」も見られます。

会社では、法務だけで仕事が完結しません。

営業、人事、財務、経営陣、海外拠点などと一緒に動きます。

法律事務所を何度も移っている人が企業へ行くなら、「なぜ今度は会社なのか」はかなり重要です。

ここを「法律事務所が嫌になったから」だけで終わらせない方がいい。

企業で何をしたいのかまで説明した方がいいです。

4 複数回転職した経歴は消せない

転職回数が気になり始めると、「もう転職しない方がいいのでは」と考えます。

しかし、今の職場が明らかに合っていないのに、職務経歴書をきれいに保つためだけに居続けるのも変です。

履歴書を美しくすることが人生の目的ではありません。

一方で、「嫌になったらまた移ればいい」を無限に繰り返すのも雑です。

私なら、次の転職を考える前にこう見ます。

  • 今の職場でまだ取れる経験はないか
  • 次に行く理由を説明できるか
  • 次の職場で何を積み上げるのか
  • また同じ不満で辞める可能性はないか

これが曖昧なら、転職回数以前に次の会社選びが危ないです。

5 職務経歴書では転職回数を隠すより「つなぐ」

転職回数が多いからといって、勤務先を都合よく消すわけにはいきません。

やるべきなのは、各社で何をしてきたかをつなげることです。

例えば、法律事務所から企業へ移ったなら、単に勤務先が変わったと書くだけでは弱い。

法律事務所で得た経験のうち、何が企業法務で使えたのか。

企業へ移ったことで、事業側との調整、社内意思決定、海外部門との連携など何を得たのか。

その積み上げを見せます。

職務経歴書の型そのものを確認したい人は、法務転職の職務経歴書フォーマット比較も参考にしてください。

6 面接では「なぜ辞めたか」だけで終わらせない

転職回数が多い人ほど、面接では退職理由の説明に時間を使いがちです。

しかし、退職理由だけを延々説明すると後ろ向きになります。

大事なのは、

なぜ辞めたか → その転職で何を得たか → 次はなぜここなのか

までつなげることです。

過去の会社への悪口大会にしない。

かといって、全部を「キャリアアップのためです」と美化する必要もありません。

合わなかったものは合わなかったでいい。

ただ、その失敗から次の勤務先選びをどう変えたのかは説明した方がいいです。

7 転職回数が多い弁護士こそ求人票だけ見て決めない

転職回数が増えているなら、次の会社選びは雑にやらない方がいいです。

仕事内容だけでなく、上司、法務部の立ち位置、英語の使用頻度、勤務時間、出社頻度、年収、昇進、法律事務所なら案件分野やパートナーとの相性まで確認する。

全部を事前に見抜くことは無理です。

それでも、同じ理由でまた辞める可能性を減らすことはできます。

弁護士向けの相談先を比較するなら、弁護士向け転職エージェントの使い分けで整理しています。

法律事務所とインハウスの両方を見ながら、自分の経歴をどう説明するか相談したい人は、NO-LIMITの弁護士転職支援を確認するのも一つです。

8 転職回数が多い弁護士によくある質問

(1)何回転職したら多すぎますか?

一律に「何回ならアウト」とは言えません。

年齢、弁護士経験年数、各勤務先の在籍期間、法律事務所か企業か、転職理由によって見え方が変わるからです。

回数だけの数字より、自分の経歴を通して説明できるかを先に確認してください。

(2)短期離職があると転職できませんか?

短期離職があるだけで次の転職が不可能になるわけではありません。

ただし、なぜ短期間で辞めたのか、次は同じことが起きないのかは説明できるようにしておいた方がいいです。

(3)法律事務所から企業への転職も転職回数として不利ですか?

勤務先が変わる以上、経歴上は一つの転職です。

ただ、法律事務所からインハウスへの移動には明確なキャリア変更があります。

企業法務で何をしたいのかが説明できれば、単なる職場替えとは違う話にできます。

(4)転職回数が多いならエージェントに相談した方がいいですか?

経歴の説明に自信がないなら、第三者に職務経歴書を見てもらう価値はあります。

ただし誰でもいいわけではありません。

弁護士の法律事務所経験とインハウス経験の違いが分かる担当者を選んだ方が話は早いです。

9 まとめ

転職回数が増えた事実は消せません。

だから「何回なら大丈夫か」だけを気にしてもしょうがないです。

見るべきなのは、その経歴に説明がつくか。

各勤務先で何を積み上げたのか。

なぜ次へ移るのか。

次の勤務先なら同じ理由で辞めずに済むのか。

ここです。

転職回数を気にして動けなくなるより、自分の経歴を一度求人市場に合わせて整理した方がいいです。

弁護士向けの相談先を確認するなら、法律事務所・インハウス・外資法務で使う転職エージェントを比較するから見てください。

オフィスで転職を考え込む男性のイメージ

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