休み明け、特に連休明けの「ああもう休みが終わる。仕事行きたくないなあ」は憂鬱です。
長期休暇の初期は最高の気分だったのに。
「まだ○○日も休みがある!」
しかし、 後半に差し掛かってくるとじわじわと休みの終わりが嫌になってきます。
そんな時はどうしたらよいか。
本記事で紹介する心理学(行動経済学)に基づく対応方法は以下の通りです。
- 休みを頭の中で終わらせる
- 休みを引き延ばして日常に溶け込ませる
- 「よい休みだった」と言い聞かせる
いざ休みが終わり、日常生活再開になるとその落差がかなりきつい。
私は、長期休暇で海外旅行に出かけて、まったく仕事のことを考えないようにして、休み明けに仕事に戻ったらかなり強力なストレスに襲われた、という経験があります。
長期休暇をどう終わらせて日常生活に戻るかは重要な心がけだと言えます。
本記事は、人の心理面に着目した経済学である行動経済学の知見を活かした「休みの終わらせ方」を紹介します。 以下の書籍からの引用を利用した記事です。
1 誰でも休暇の終わりは憂鬱だ
「ああ、休みがもう終わる。。」
こう思うのはあなただけではありません。
一般に、休暇は憂鬱な気分で、つまり一番いやなことをしながら終えることが多い。ホテル請求書の支払い、シャトルバス、空港、タクシー、スーツケース、洗濯、目覚まし時計、職場復帰等々。
(ダン・アリエリー&ジェフ・クライスラー『アリエリー教授の「行動経済学」入門-お金篇-』(早川書房、2018年)92ページ)
休みの終わりは憂鬱。
これは単に「嫌だなあ」と思う一時的なものではなく、遡って休暇全体に暗い影を落とすことになりかねません。
こうしたエンディングの活動が、休暇全体に対する私たちの見方を彩り、あまりよくない色合いを与えることがある。
2 休暇をよいものに変える思考法
休みにネガティブな印象を持ったまま日常生活に戻るのは避けたい。
どうしたらいいでしょう。
どんな休暇でもーたとえ三日間雨が降ったとしてもー終わり方をよくすれば、よりよい思い出にできる。
休みの終わり方が大事。
具体的にどうすればいい?
(1) 休みを頭の中で終わらせるーよい終わらせ方①
まず1つ目の方策。
楽しくない部分がはじまる前に、旅行を「頭のなかで」終わらせるのだ。たとえばチェックアウト前夜に終わりを祝ったらどうだろう。そうすれば荷造りや空港、帰りの旅を、「旅行の終わり」ではなく「ふだんの生活」のくくりに入れられる。休暇は箱に封印して、ゴタゴタは外へ出してしまうのだ。
嫌なことをが始まる前に良かった部分を終わらせる儀式をして頭の中で終わらせましょう。
特に旅行に出かけなかった人は、休みの終わりにこう考えましょう。
×「もう仕事かぁ」
〇「いい休みだった」
休みをグッドエンディングにしましょう。
(2) 休みを引き延ばして日常に溶け込ませるーよい終わらせ方②
2つ目の方法。
別の方法として、旅行の経験を引き延ばすのもいい。帰宅してから、日常生活に再突入する前の、まだ旅の記憶が新鮮なうちに、時間をとって休暇中の思い出やできごとについて語らい、写真を眺め、記録しよう。休暇を味わう時間をつくることで、休暇の経験をふだんの生活に溶け込ませることができる。これも休暇をより穏やかに終える方法だ。
休暇が終わる、そして突然仕事が始まる。
この急激な落差がストレスにつながります。
なので、休暇を緩やかに終わらせ、徐々に日常生活に戻りましょう。
特に旅行等に出かけていないのであれば、少しずつ仕事を織り交ぜるのがウォーミングアップになりそうです。
(3) 「よい休みだった」と言い聞かせる
そして休暇の終わりに、大腸内視鏡検査を受けるよりずっとましだったと自分にいい聞かせれば、楽しい思い出になること請け合いだ。
「何もしなかったなぁ」とかネガティブな考えはもたない!
普段忙しいなら何もしない時間は貴重です。
3 休暇から日常生活への生活は準備が必要
ぼーっと「仕事ゆううつだなあ」と休みを終わらせるのはもったいないです。
行動経済学者のアドバイスを実践してよりより生活を手に入れましょう。
もう一度本記事の方法おさらいです。
- 休みを頭の中で終わらせる
- 休みを引き延ばして日常に溶け込ませる
- 「よい休みだった」と言い聞かせる
- いつまでも休みを引きずらない。脳内で休みは終わったと幕を引きましょう。ずるずると休み気分でいる方が辛くなる。
- 上記1とやや矛盾するようですが、旅の終わりと日常を溶け込ませる方法です。急に終わらせるのではなく、なだらかに平常に移ります。上記1は、早めに平常を始めて連休と平日を溶け込ませる方法であり、本2は、連休の終わりを気持ち的に遅らせて平日に溶け込ませる方法です。
- 「休みが終わる。いやだあ」とじたばたしない!「よい休みだった!!」と思いましょう。
1.と2.は、いずれも休みと仕事の急激な変化を心理的に生じさせないための工夫です。
徐々に休みから仕事のある平日にモードを切り替えましょう。
これで連休明けの余計なストレスを軽減だ。
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