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レイ・ダリオの新型コロナについての考え

レイ・ダリオ

コロナウィルスで混沌とする現状に向き合うためのレイ・ダリオの知恵

新型コロナの感染拡大で、テレワーク、時差通勤、外出自粛、スポーツは無観客試合、観光地は閑古鳥、飲食・小売業への大打撃、と様々な後ろ向きな出来事が起きています。

株価も大幅に下落しています。

転職についていえば、中途採用が手控えられ、転職市場が冷え込むことが懸念されます。

会社の業績が下がれば、ボーナスにも影響が出ます。

 

こんなふんだり蹴ったりの状況の中、経済界の大物レイ・ダリオが自らのコロナウィルスについての見解をリンクトインで発表しました。

本記事はその要約記事です。

 

1 レイ・ダリオとは

レイ・ダリオは、グローバルマクロ投資会社であり、世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ(1975年創業)の創業者であり、世界の経済界が注目する投資家です。

 

経済界においては、多数の経済政策立案者から助言を求められる存在であり、2012年にTime Magazineから「世界で最も影響力のある100人の1人」に選出されています。

そんなレイ・ダリオが公表している「30分で判る 経済の仕組み」(無料)は、日本語でも視聴可能です。

www.youtube.com

 

レイ・ダリオの著作は、ニューヨーク・タイムズの第1位のベストセラーにもなっています。 

PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則

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2 コロナウィルスについてのレイ・ダリオの考え

レイ・ダリオは、3月4日、「コロナウィルスについての私の考え」というブログ記事を自らのリンクトインで公表しました。

www.linkedin.com

 

以下は同記事の日本語での要約版です。

 

はじめに

私は、自分が大きな強みを持っていると感じないものに賭けたくなく、非常に大きなもの一つに賭けることもしたくなく、それらに賭けるよりは、むしろ大きな未知のものからの影響をいかになくすかを模索したいと考えています。

この考えはコロナウイルスにも適用されます。

 

3つの視点


私の見るところ、相互に関連してはいるが、非常に異なっており、混同すべきではない以下3つの事柄が進行しています。

  1. 新型コロナウィルス
  2. ウィルスに対する反応の経済への影響
  3. 市場における行動

これらは全て、とても感情的な反応の影響を受けます。単独でも、そして併せてでも、これらは大きなミスプライシングを引き起こします。

これは、私が憂慮していた、貧富の差の拡大と政治的な分断、および大きな負債サイクルの終わりという2つの事柄とともに起こり得る転落を引き起こす可能性があります(負債が積み上がり、中央銀行が刺激しようとして無力な場合には)。

 

1 コロナウィルス

ウイルス自体はほぼ確実に相場の大きな上下変動を生み出すでしょう。

これは人的および経済的コストが高くつく制御不能なグローバルな衛生危機につながる可能性が高いでしょう。ただし、対処方法とその結果がどうなるかは場所によって大きく異なります。


ウイルスを封じ込める(つまり、拡散を最小限に抑える)には次の人達が存在する場合がベストです。

  1. 組織的な意思決定を適切かつ迅速に行うことができるリーダー
  2. 命令に従う集団
  3. 計画を実行および管理する能力のある官僚機構
  4. ウイルスを適切かつ迅速に識別して処理できる有能な医療システム

 

リーダーは、ウイルスが加速する前に「社会的距離」を迅速かつ効果的に発動させ、ウイルスが減少するにつれて迅速に撤回する必要があります。


中国はこの点で優れています。

主要先進国は良いとまでは言えないが大丈夫といえます。

これらの国より弱い国では危険なほど悪化すると思っています。

 

新型コロナウィルスは多くの国に急速に広がり、報告される症例と死者数は急速に増加する可能性が高いため、ニュースはパニック反応を急速に増加させる可能性があります。


また、米国では今後数週間でさらに多くの検査が行われ、報告される感染者の数が劇的に増加します。これにより、より深刻な反応と社会的距離制御の強化につながる可能性があります。


病院へのストレスは非常に大きくなる可能性があり、それがすべての患者の症例の取り扱いをより困難にするだろうと聞いています。


要するに、今後さらに深刻な問題が発生することを想定すべきと聞いています。


2 経済への影響

ウイルスへの反応(「社会的距離」など)は、おそらく短期的に大きな経済的減退を引き起こし、その後リバウンドが続き、おそらく大きな持続的な経済的影響は残らないでしょう。


問題なのは、大規模な死者数は、持続的な経済および市場の問題よりもはるかに大きな感情的問題であると歴史が示しているということです。


そして、これは、c)巨額の負債と効果のない金融政策がなされており、d)世界で新興勢力が既存の勢力に挑む状況においてより悪くなります。


それが最後に起こったのは第二次世界大戦までの1930年代であり、それ以前は、第一次世界大戦までの期間でした。

 

3 市場への影響

世界は今、レバレッジがかけられており、多くの現金が未だそばに積みあがっています。


収益が再び上向くまで、事業活動を削減するために取られた措置は確実に収益を減らします。

 

それでもやがて多くの企業はV字又はU字回復します。


しかし、下落の間、最も深刻な影響を受ける経済におけるレバレッジをかけている企業への市場の影響はおそらく甚大でしょう。


私の予想では、市場は、一時的なショックに耐えられるものと耐えられないものをおそらくうまく区別できず、また、収益への一時的な打撃に重点を置き、信用への影響を過小評価するでしょう。

たとえば、多額の現金を持ち、一時的に大きな経済的打撃を受けた企業は、経済的打撃は少ないが短期債務が多い企業に比べて、おそらく誇張された打撃を受けるでしょう。

 

思慮深いファンダメンタル分析によるものではなく、キャッシュフローの問題のために圧迫され市場で活動することを余儀なくされている市場のプレーヤーにより、市場は影響を受けており、今後もそれは続きます。


また、興味深いのは、多くの市場関係者が揺れ動かされているので、良好なキャッシュを産出能力のある一部の企業がどれほど魅力的になってきているかということです。


中央銀行の政策に関する限り、金利の引き下げと流動性の増加は、外出や買い物を望まない人々の購買や活動の実質的な増加にはつながりません。


これがアメリカでの事実です。ヨーロッパと日本では、金融政策は実質的にガス不足であるため、純粋な金融政策がどのように機能するか想像するのは困難です


ヨーロッパでは、財政政策の刺激がこの政治的環境で回復できるかどうかを見るのは興味深いでしょう。


また、すべての国で、利下げの大半が、株式その他のほとんどの資産の価格の下落という債券および債券利回りの低下によってすでに発生しているため、利下げから生じる大きな景気刺激にはあまり期待しないでください。


したがって、経済的損害を封じ込めるためには、金利の大幅な引き下げや流動性の大幅な増加よりも、債務/流動性に制約のある特定の企業のケースを対象とした金融および財政政策の調整が必要と思われます。


気遣うべき最も重要な資産は、あなたとあなたの家族です。

投資と同様に、最悪のシナリオを想像し、それから身を守ることを願っています。

 

3 新型コロナの転職市場への影響

今転職を考えていない人はいいのですが、転職を検討している人は、早めに動いた方がいいかもしれません。

3月決算の企業の多くは、2月、3月の売上は大きく落ち込んでいるかもしれません。そして、4月の売上もよくないはずです。

そんななか、4月には各企業の業績の悪さ、来年度の見通しの不透明さが見えてきます。

各企業は、費用削減を各部署に指示します。

そんな状況で、採用部署は、中途採用で人を人件費を増やし、転職エージェントに払う費用を計上したいと思うでしょうか。

会社の方針に反したことはやりにくいです。

 

一度落ち込んだ採用手控えがいつまで続くかはわかりません。

もし転職を考えているのであれば、早めに転職エージェントに登録して情報を集めるべきです。

 

www.career-rule.com

 

 

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