30代の中堅弁護士・法務部員が利用すべきおすすめ転職エージェントと転職サイト
中堅になると、より他とは違うポジション、掘り出し物の求人情報が欲しい。そして、「今後のキャリアはどうすべきか」の相談もしたくなる。
今の年収に不満であれば年収も高くしていきたいはず。
あるいは今の多忙すぎる仕事から解放されたい人もいます。
そんな法務パーソンにおすすめな転職エージェントのランキングを紹介します。
自分の転職体験に照らして作成したランキングです。
また、転職サイトとしてビズリーチをおすすめします。
(2020年7月26日改訂)
1 30代中堅向け法務転職エージェントランキング
何年にもわたって実施した私の数回の転職活動をもとにランキングを作成しました。
1位 弁護士ドットコムキャリア
親身にキャリア相談に乗ってくれた私の相談体験をもとに1位にランクインです。法務専門エージェントである点も考慮したポイントです。
私が相談した際には、以下のようなアドバイスを受けました。
- 安易に今の職場を辞めようとするのではなく、なぜ辞めたいのかをよく分析してから転職活動を始めるべきだ
- 現状では転職活動を始めない方がいい
求人情報は特に教えてもらうことはありませんでした。
売らんかな精神ではないアドバイスにいたく感銘いたしました。
MS-Japanより玄人向けな感じがありますので、30代向けとしてはMS-Japanより上位に評価しました。
リクルートキャリアやdoda等の大手に登録しつつ並行して登録するのにおすすめな法務専門エージェントです。
「転職した方がいいかなぁ」と迷える30代法務パーソンがいたら「そもそも私は転職した方がいいですか?」と質問してもいいと思います。
中堅になってからの真面目な法務キャリア相談相手が手に入ります。
2位 MS-Japan
「若手向け求人ではなく、20代後半以降のややハイポジションをメインに取り扱っている」
このようにMS-Japanに相談に行ったときに同社エージェントから説明を受けました。
法務人材紹介に専門性ある大手です。安心して依頼できます。
求人情報も多めです。独自案件もあります。
▶ 弁護士・公認会計士・税理士の求人・転職なら【MS-Japan】
3位 JACリクルートメント
各担当者が独自のエージェントのように活動する人材紹介会社であり、リクルート、dodaとあわせて3大人材紹介会社です。
高年収求人、ミドルクラス以上に力を入れているため、まさに中堅以上にうってつけです。法務求人も当然あります。
JACリクルートメントは、大手ですので、求人案件が豊富です。そして、大手でありながら、各担当者が候補者と会社の両方を担当するスタイルを取っています。そのため、小さなエージェントの集合体のような形を取っています。
このスタイルをとると、決定力が高い、つまり内定をエージェントが取る力が他大手より高めです(「転職エージェントは分業型と両面型がある」)。
JACリクルートメントは、外資系企業案件が多いのかな、と思っていたら、日系企業の方が多かった。
リクルートエージェントより上位にしたのは、高年収案件が多めなため、30代にはよいと考えてです。
JACリクルートメント独占求人情報が来たこともありますので(「おお!この会社か!」と思ったことがあります)、捨て置けません。
4位
リクルートエージェント
最大手であり、求人情報数が圧倒的に多く。外せません。求人数が圧倒的に多いということは、リクルートエージェントでしか応募できない企業も多いということです。
市場の相場感を図る上でも多くの求人数を誇るリクルートエージェントは有用です。
求人情報検索等のシステムの使いやすさは抜群です。
特に転職が初めての人にはぜひ登録してもらいたいです。
4位にしたのは、法務専門エージェントではない点を考慮してです。しかし、他の法務専門エージェントを利用する場合にもぜひリクルートエージェントは補充的に活用すべきです。
リクルートエージェントの求人情報を全て無視するのはもったいないです。
5位 リソースリーガル
ブティック型法務専門エージェントです。
ここも弁護士ドットコムキャリアと同じく、相談に行ったときにはどこも求人情報を提供することはなく、「むやみに転職回数を増やさず、現在の職場にもう少しいた方がいい」という長期キャリアを見据えたアドバイスをくれました。
小規模ゆえに求人数は多くありません。じっくり相談したい人向けです。
6位 LCC
歴史ある法務専門人材エージェントです。
私はLCCの塚田さんに相談したことがあります。とてもいい感じの人です。塚田さん自ら法務のバックグラウンドを持ち、長く法務専門転職エージェントをやっておられます。弁護士の知り合いも多いです。
2 30代弁護士・法務転職におすすめの転職サイトはビズリーチ
あれこれ転職エージェントを回るのは面倒だ!
こう考える人には、ビズリーチの登録をおすすめします。
ビズリーチに登録していれば転職エージェントが「応募しませんか」「面談しませんか」と連絡してきます。
また、求人をしている会社から直接「面談しませんか」と連絡が来ることもあります。
30代弁護士・法務であれば高額年収帯を狙うビズリーチのターゲットゾーンに完全にあてはまります。
▼無料登録はこちら(公式サイト)ビズリーチエグゼクティブ転職
3 高給狙いの人は外資系企業シフトを組むべき
上記1のランキングは、主に国内企業(会社・法律事務所)への転職を狙うための転職エージェントです。
国内企業は、外資系企業より全般的に給料が安いです。
高給での転職を狙うのであれば、外資系企業。
外資系企業の方が法務部の社内での地位が高めです。
外資系企業転職に強い転職エージェントに依頼しましょう。
4 30代以上の法務転職でエージェント選びで考えるべきこと
30代の法務人材が転職をしようとする場合に、どのようなことを考えるべきでしょうか。
(1) 対象者
前記1のランキングは、以下のような方を念頭に置いています。
- 転職が初めてであるか、転職回数が少ない
- どのようなキャリアを歩んでいくかより慎重に考えたい
(2) 狙うべき転職先
若手と違い、30代であればとりあえず大企業がおすすめ、とはなりません。
- ベンチャー企業で経営陣に近いところで働く(30代でも役員になれたりします)
- やや規模の小さいところで管理職ポジションに就く
- 大企業でそれらしい泊をつける
- 好きな業界に飛び込む
色々あると思います。人によりけりなので、おすすめというのはありません。
(3) 選ぶべき転職エージェント
基本スタンスは他の年代と同じです。
大手(リクルートキャリア、dodaあたり)で情報を手広く入手しつつ、専門性ある小規模転職エージェントにも相談するというスタンスです。
若手よりも法務専門エージェントの比重は高まります。これまで歩んできたキャリアと今後の展望によってどのような転職をするかはバリエーションがあるからです。
これからしっかりした転職活動をするにあたって、転職先だけでなく、相談相手となる転職エージェントもしっかり選び、求人情報と良き相談相手を選びましょう。