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海外の弁護士と仕事をした感想 | 法務部仕事録

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海外プロジェクトで海外の弁護士に仕事を依頼して一緒に働いてみて思ったこと

日系大企業の日本の本社から、海外のプロジェクトに関して法務部員として各国弁護士と働いたときの感想です。

相手はいずれもビジネス法務の弁護士です。

まずは、アメリカとイギリスから。それ以外の国はまた後日。

 

1 アメリカの弁護士はマジ高い

アメリカの企業法務弁護士のタイムチャージは高い!

あるM&A案件で3~4事務所の見積もりを取りましたが、若手パートナーで平気でアワリーレートが1000ドル超えてくる。

1000ドル超はアメリカ弁護士の中でも高い方だと思われますが、それでも高い弁護士が多い。名声ある事務所だともっと高い。

 

弁護士の競争が激しいアメリカで、高い報酬を請求してくる弁護士のレベルは高いのか。ワールドクラス?

これは全くそんなことはありません。

本当に人によります。

法務デューディリジェンスを頼んだときに「税金は、税務コンサルがDDするから法務DDとしてやらなくていい」と事前にお願いしたのに、法務DDレポートが届いたら「Tax」という項目がきちんと書いてあった。

不要だと言っただろ!

 

  • 「夜働くときは夜食代出せ」
  • 「長時間働くときは秘書の残業代負担しろ」
  • 「コピー代は1枚〇ドル」

などなど、アメリカ人弁護士は色々とがめつく費用請求をしてくることも多い。

「食事は、当社プロジェクトのために食べるんじゃないだろ?生きるために食べるんだろ?それなのになんで当社が食事代を負担しないといけないんだ!」
といったやりとりで、起用する前にはエンゲージメントレターに書いてある費用項目を削除してもらわないといけません。

 

仕事をやってみてどうか。

「契約書でこういう項目を追加してくれ」と頼むと、凄まじいボリュームで条項を書いてきた。

そんな長ったらしい条文いらんやろ。。

長ったらしい契約書を作った本人達も無駄に長い条文が本当に必要なのかわかっているかよくわからない。

アメリカの弁護士はボーっと起用するとすさまじくぼったくられるし、奴らはぼったくっているという意識はないから要注意だ。

 

2 イギリスの弁護士はイマイチだった

イギリスの弁護士も報酬は高かったです。

「あんたの法律事務所のタイムチャージはフランス弁護士の3倍じゃないか。なんでそんなに高いのか?」と質問したら、

「ロンドンのシティーに事務所を構えるとオフィス賃料等の物価が高いからしょうがない」とシニアパートナーから回答された。

 

たしかに高かったが、その当時はアメリカ弁護士のより法外なフィーを知らなかったので、今思うと申し訳ない質問だった。。

 

イギリスの弁護士全般のことではないんですが、起用した法律事務所の弁護士、とりわけ実働のアソシエイトがよくなかった。

 

質問には答えないし、英語は何言ってるかわかりにくいし、回答もしばらく返ってこない。

メール本文にインラインで書かれた回答が、全部大文字で赤字で書かれていた時には面食らった。全部大文字英語は目が痛い。。

 

事業部のメンバーからも評判が悪かったです。

 

チームを率いるシニアパートナーに「しっかりしてよ」と頼んだら、そのパートナー自らがプロジェクトを指揮してくれた。

 

ものすごい勢いで進んだ。勢いだけでなくてコメントもしっかりしていた。

さすがシニアパートナー。

事業部からも「あの人ならちゃんとやってくれるだろう」と後日期待されるようになった。

 

しかし、プロジェクトの山場を越えると、シニアパートナーはCCに入るだけになって、またアソシエイトが動くようになった。

ここの事務所のアソシエイトは3人くらい担当者が出てきたが、どの弁護士もイマイチだった。

 

プロジェクトが終わって数か月してから、この事務所のシニアパートナーからメールがありました。

「東京に行く予定があります。会社訪問したいのですが都合はどうですか?」

都合が合わなかったので断るとともに「あなたの仕事ぶりには感銘を受けました」と返事しました。

 

上司から「褒めすぎじゃない?」と質問がありました。

「シニアパートナー自体の仕事はよかったですよ。チームとしてはイマイチでしたけど、そっちについては特に触れずにおきました。」

 

(続く)

 

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