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訴訟期日に初めて一人で行く

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(2019年10月14日改訂)

 

法律事務所に就職した初日、ボス弁からこう言われました。

 

「明日、期日に一人で行ってきて」

 

期日に、一人で?!と思いました。

 

 

案件のことをよくわからないのは当然のことながら、弁護士になって代理人として行ったことはありません。

民事裁判修習で毎日のように期日も弁護士も見ていましたが、当事者として行くのは勝手が違います。

 

期日があるのは、川越の簡易裁判所。

 

川越は東京からは遠いです。簡易裁判所は地裁よりも慣れない裁判所です。不安感が募ります。

 

裁判所の法廷に着いたら何をすればいいのか?

 

兄弁に聞いてみました。

「出頭表みたいな紙に『当事者来ました』みたいなこと記入すればいいんですか?」

 

兄弁は「そうそう。」と教えてくれました。

 

ボス弁によれば、期日に行ったら、「追加で証拠を提出します。期日をください。」とだけ言えばいいらしいです。

事件内容はそんな把握する必要はないとのこと。

 

*****

 

川越簡裁に着きました。本番です。

 

裁判官:「もう主張はなくて、弁論終結していいの?」

 

私:「はい」

 

相手方:「反論したいので、もう1度期日をください。」

 

裁判官:「では次回期日は・・・」

 

 

これは非常に危なかったです。

 

結審してしまうところでした。

 

私は結審と証拠の提出もよくわかっておらず、とりあえず「はい」と言っておけばいいだろう、くらいにしか考えていなかったです。

 

簡裁ながら事情があってそれなりに重要な裁判であったので、仮に結審していたらボス弁に怒られて2日目で事務所をクビになっていたかもしれません。

相手方代理人に助けられたのですが、当時は助けられたとはわかってなかったです。

 

後になってから事態の深刻さがわかってきて、背筋が凍る思いをしました。

 

しかし、この法律事務所では、これ以外にも血の気の引くような、背筋の凍るストレスフルな体験がいくつも続くことになりました。

 

ちなみに、企業内弁護士になってからはこういう怖い思いをすることは激減しました。

 

企業の法務部の社員は、怖い思いをする仕事は外部の弁護士に投げて責任を負わないようにしてます。

私はなるべく自分で責任を負って仕事をするようにしているのですが、そうした仕事はあまり評価されません。会社のお金を使って保身を図る方が会社では評価されるようです。