転職キャリアルール

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組織のブランドー虎の威を借る狐のメリット

転職において、自分の所属組織のブランド力は自らの転職市場でのブランド力、市場価値に大きく関わります。

 

自分のやりたいことが決まっていない人(つまり、このブログを訪れる多くの人)は、とりわけ自分の市場価値を高めることに注意しなければなりません。次に転職する先がブランド力のある組織であれば、その組織が気に入らない場合、再転職が有利になります。ブランド力のない職場に転職すると、その先の再転職で不利になります。

 

「組織の知名度を気にするのはちょっとなんか嫌だ。」と思う人もいるかもしれません。私もブランドにこだわりたくはありません。

 

しかし、周りの人は、ある人の所属先を非常に気にし、自動的に強烈なレッテルを貼ります。そのレッテルが転職で多いに影響するのです。

 

これはとても残念な事実です。人柄がよく、極めて優秀な人であっても、所属組織のブランドが弱ければ転職市場でよい条件は得にくくなってしまいます。

 

企業・法律事務所は、次の2人のどちらを中途採用する可能性が高いでしょうか?面接ではどちらも好印象、英語や学校の成績等で大きな差はないとします。

 

A:東大卒・大手法律事務所勤務

B:中央大卒・都内中小規模法律事務所勤務

 

 

「B」と答える人がいるのでしょうか?

強力な理由がない限りほとんどの人はAさんを採用するのです。

 

AさんとBさんを比較すると、Bさんは立証責任を負わされるているようなものです。とても不利なポジションです。

 

これはある意味しょうがありません。

 

職務経歴書等の書類、面接で人を判断するのは難しいのです。

 

採用担当だけでなく、転職エージェントも、肩書で人を推し量ります。文句は言えません。

 

 

業務遂行それ自体に学歴や肩書は関係ありません。

 

私はそう思っています。しかし、転職ではそうではありません。

 

 

またAさんとBさんの両者を出して架空ケースを考えてみてください。

 

AさんとBさんがインハウスローヤーになるべく、企業に応募し、内定手前まできました。給与交渉の段階です。

 

現年収が1200万円のAさんは「年収900万円でかまいません」といいました。現年収が600万円のBさんは「年収900万円希望です」といいました。

 

A:東大卒・大手法律事務所勤務

B:中央大卒・都内中小規模法律事務所勤務

 

Aさんの経歴書には、大手事務所で関与した大規模案件が含まれています。Bさんの経歴書には、雑多なよくわからない案件が含まれています。

 

 

面接で特に決め手もないままBさんを取ろうという逆張り思考の採用担当者は多くないと思います。

 

いるかもしれませんが、多くはない、というのがポイントです。多くの組織では、一人では決められないのです。

 

 

まとめ

 

「成功する転職」という観点でまとめます。

 

転職を検討する際、とりわけ転職エージェントと話す際には、職場ブランドの価値の重要性をよく考えてみてください。特に行きたい職場もなければやりたい仕事もない、という方には特に重要になります。

 

エージェントによっては否定するかもしれませんが、それは彼らのメリットにならないからです。エージェントは、応募者がブランド信仰だと嫌です。ブランド力のある組織はそうはありません。エージェントにとっては、応募者はどこであっても転職成立してくれれば金になるのです。数少ない有名企業だけ希望する低ブランド組織所属の人に長い時間かけて見込みのない転職話を続けるはずがありません。